【目次】
・炊飯器の保温機能について詳しく知ろう
・炊飯器の保温時間が長いとどうなる?
・保温機能が優れた炊飯器のおすすめ4選
・サブとして活躍する保温炊飯器
炊飯器の保温機能について詳しく知ろう
保温機能を毎日使っていたとしても、機能の詳細について知っている人はあまり多くないかもしれません。そこで、まずは炊飯器の保温機能がどのようなものなのかを紹介します。
そもそも保温って何度なの?
メーカーや機種により違いますが、保温の温度は「約60~74℃」に設定されているのが一般的です。この温度に設定されているのは、ごはんを安全においしく保ちやすいため。60℃以下では雑菌が繁殖して傷みやすくなってしまい、74℃以上だとお米の糖分とアミノ酸が結合するメイラード反応により変色しやすくなってしまいます。中には、低め保存と高め保存という2種類の温度設定があり、必要に応じて温度調節ができる機種もあります。
保温は何時間までできる?
一般家庭に普及している炊飯器の場合、保温できる時間は「12~24時間」がほとんどです。中には30時間・40時間といった長時間の保温ができるタイプも。また、炊飯器の加熱方式は主に2種類。保温時間は加熱方式によってそれぞれ異なり、IH方式なら24時間まで、マイコン方式なら12時間までの保温に適しています。
炊飯・保温の電気代は?
炊飯器を使うときの電気代は、「炊飯が約4円」「保温が1時間で約0.4円」が目安です。10時間保温すると、1回の炊飯と10時間保温の電気代はだいたい同じ。ただし、電気代は使っている炊飯器のタイプによって変わります。大きい炊飯器ほど電気代は高くなる傾向があり、古い製品より新しい製品の方が省エネになりやすい傾向です。同じメーカーの炊飯器でも、機種によって電気代は違う可能性があるため、購入前にチェックするのがおすすめです。
炊飯器の保温時間が長いとどうなる?
便利な保温機能ですが、長く使い続けると、ごはんはどのように変化するのでしょうか?よりごはんをおいしく食べるための、保管方法も紹介します。
味やにおいが変わってしまう
ごはんを長時間保温し続けると、だんだんと味やにおいが変化していきます。メイラード反応により黄色く変色するのも、変化の一つ。ほかにも、ごはんの中の脂肪分が酸化することで、独特のにおいが出てくることがあります。温め続けられることで水分が蒸発し、パサついたり、硬くなったり、つやがなくなったり。その他さまざまな変化により食べにくくなることもあるため、決められた範囲内の保温時間にとどめておくのが正解です。また、炊飯器に入れたまま、あまりにも長く保温し続けていると、腐る可能性もあるため注意しましょう。
いつまでおいしく食べられる?
12~24時間保温できる炊飯器ですが、おいしく食べることを考えるなら「5~6時間程」の保温時間にしておくのがおすすめです。もし、もっと長い時間ごはんを保管しておくなら、保温ではなく冷凍にしましょう。ごはんの劣化を防ぎ、おいしさを保ちやすくなります。また、炊きたてのうちに冷凍した方が、おいしさやお米のつやをキープすることができます。1食分ずつラップや保存容器に入れて冷凍すれば、食べるときに取り出しやすくなり便利です。1日分のごはんを朝炊き、夕飯で食べ切るという場合には「おひつ」が活躍します。適度な水分を保てるおひつは、おいしくごはんを保存するのに最適な道具です。
保温機能が優れた炊飯器のおすすめ4選
さまざまなメーカーからたくさんの種類が展開されている炊飯器ですが、中でも保温機能が優れているアイテムを紹介します。
パサつきを抑える「パナソニック Wおどり炊き SR-VSX100」
長時間保温したときのパサつきを防ぐために、「スチームを自動で投入」する機能がついた炊飯器です。保温をし始めてから約6時間後と約12時間後に出るスチームで、適度な水分がプラスされます。ごはんの脂肪分が酸化することで出る独特のにおいも、スチームによってにおいにくくなり、長時間おいしさをキープできると人気の商品です。
炊きたてごはんのようなアツアツが好みなら、水分でごはんのパサつきを抑えられるスチーム再加熱を使いましょう。保温しているごはんの量を加熱するために最適なスチーム量や時間を調節します。約4分~6分で再加熱が完了する手軽さです。発熱性と熱を蓄える性能に優れたメーカーオリジナルの「ダイヤモンド竈釜」により、かまどで炊いたようなおいしさを味わえるのもポイント。
商品名:パナソニック 「Wおどり炊き SR-VSX100」
40時間も保温が可能「象印 炎舞炊き NW-KA10」
「水分の蒸発を抑え、40時間もおいしく保温」ができる、「極め保温」という機能が特徴の炊飯器。保温に最適な温度をセンサーで調節し、水分の蒸発によるごはんの変化を最小限に抑えてくれます。高め保温もできるため、アツアツの温度をキープすることも可能です。二重内ぶたになっているのも、おいしく保温するためのポイント。釜の内部にある水分が外に逃げていきづらいため、長時間ふっくらしっとりしたごはんをキープできます。エコ炊飯コースを活用すれば、節電しながらごはんを炊けるのも人気の理由。電気代の節約をしながらおいしいごはんが食べられます。
商品名:象印 「炎舞炊き NW-KA10」
温かいごはんを食卓へ「日立 おひつ御膳 RZ-WS4M」
こちらの製品は、熱源部からおひつをはずして使用できるのが特徴です。炊きたてごはんをおひつに入れたまま、さっと食卓に持っていけます。家族でおひつを囲んで、アツアツごはんを食べられるのはうれしいですね。しかも、おひつは全周断熱構造になっており、熱源部に設置しなくても「約65℃をおよそ2時間キープ」できるほどの保温力。必要に応じて、熱源部と組み合わせて12時間の保温も可能です。省エネ大賞の受賞歴もある炊飯器には、エコ炊飯モードも搭載されており、節電にも役立ちます。
商品名:日立 おひつ御膳 RZ-WS4M
3つの保温モードから選べる「三菱 本炭釜KAMADO NJ-AWA10」
ライフスタイルに合わせて選べる保温モードが便利な炊飯器です。温度低めで12時間保温したあとは自動的に温度が高くなる「たべごろ保温」、アツアツの高め温度で24時間保温する「一定保温」があります。一般の炊飯器は炊き上がると自動で保温モードに切り替わりますが、保温が不要な場合、あらかじめ切っておける「保温切」モードも搭載。30分前後で炊飯できる、2種類の時短モードがあるのも便利。ごはんの準備をできるだけ短時間で終わらせたい人にぴったりです。
商品名:三菱 本炭釜KAMADO NJ-AWA10
サブとして活躍する保温炊飯器
小型の炊飯器が1台あると、調理の幅が広がることを知っていますか?来客のためにごはんをたくさん炊くときはもちろん、おかずの調理や、メインの炊飯器とは違った米(雑穀米など)を炊くのにも使えます。サブ炊飯器にぴったりのアイテムで、さまざまな調理にチャレンジしてみませんか?
再加熱によりおいしく保温「パナソニック IHジャー炊飯器 KT069」
「いきいき保温」でおいしさをキープしながら保温できる炊飯器です。保温を始めてから約5時間後と約10時間後に再加熱する仕組みで、においや色の変化を抑えています。高温浸漬により、約80分で玄米が炊けるコースも搭載しており、白米に比べ栄養価が高い玄米を気軽に食事に取り入れられる優れもの。いろいろなケーキが焼けるケーキコースは、子どものおやつ作りにも役立ちます。
商品名:パナソニック IHジャー炊飯器 KT069
うるつや保温と高め保温を搭載「象印 IH炊飯ジャー 極め炊き NP-GH05」
「3合以上炊くことはほとんどない」という人には、こちらの炊飯器がおすすめ。炊きたてごはんのおいしさをキープしたまま、長時間保温できる炊飯器です。「うるつや保温」を選べば、温度を最適な状態にコントロールしながら、30時間おいしいまま保温できます。温かいごはんが好みなら「高め保温」を。炊飯器でありながらパンを焼けるコースも搭載しています。発酵と焼きを炊飯器に任せて、手作りパンにチャレンジしてはいかがでしょうか。
商品名:象印 IH炊飯ジャー 極め炊き NP-GH05
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