【目次】
・スリングの魅力や特徴って?
・スリングを選ぶポイント
・新生児におすすめのスリング
・オリジナルスリングの作り方
・スリングの使い方や注意点
スリングの魅力や特徴って?
スリングと一般的な抱っこ紐との違いはどこにあるのでしょうか。スリングが多くのママやパパに支持されるポイントと、主な特徴を見ていきましょう。
持ち運びに便利なアイテム
スリングの魅力は主に以下の4点です。
・持ち運びに便利
・気軽に洗濯できる
・細かなサイズ調整が可能
・密着度が高く赤ちゃんが安心する
ベルトや背板などがある一般的な抱っこ紐と違い、スリングは布1枚で作られているため小さく折りたためます。ベビーカーや車でお出かけのときも、たたんでバッグに入れておけば、赤ちゃんがぐずったときなどにいつでも抱っこしてあげられます。家庭で気軽に水洗いでき、常に清潔に使える点もポイントです。
さらにスリングはサイズを細かく調整できるのでフィット感があり、パパとの兼用も簡単です。子どもの成長に合わせて抱き方を変えられ、新生児から3歳頃まで長く利用できます。
また、大きな布にすっぽりと包まれた赤ちゃんは、ママのお腹の中にいたときと同じような丸い姿勢のまま抱っこしてもらえるため、とても安心するようです。スリングで抱っこすると泣き止んだり、よく寝るようになったりするなんて声も聞かれます。ママの気持ちも安らぎそうですね。
タイプ別の特徴
スリングは留め具の種類によって大きく「リング式」「バックルまたはファスナー式」「チューブ式」の三つに分けられます。
リング式は、二つのリングに通した布を引っ張ったり緩めたりすることでサイズを調整できます。布の長さにもゆとりがあるので、大柄なパパと兼用したいときにおすすめです。使い方にコツがあるため、練習しておくとよいかもしれません。
バックルやファスナーが付いたスリングは、リング式やチューブ式に比べて安定感があり、サイズの調整や着脱も簡単です。ただしバックル式はバックルが邪魔をして小さくたためないため、携帯性を重視する人には向いていません。
留め具が付いていない筒のような形のスリングは、チューブ式と呼ばれています。装着が簡単でコンパクトにたためるので、外出時にとても便利です。構造もシンプルなため、サイズの調整はほとんどできません。パパと共用したい人や長く使いたい人は、サイズを必ず確認しましょう。
新生児に使えるの?
ほとんどのスリングは、首のすわらない新生児にも使えるように作られています。抱っこ紐のようにベルトで固定するのではなく、布でくるむようにして使うため、小さな赤ちゃんにもぴったりとフィットし、抜け落ちる心配も少ないようです。
また、スリングは一度買えば2~3歳くらいまで使用できるタイプが多いため、大変経済的。退院したらすぐに使えるよう、出産前の準備リストに入れておきたいアイテムの一つといえます。
スリングを選ぶポイント
スリングを選ぶときは、赤ちゃんの快適性と安全性を優先するのが基本です。後悔しない、スリング選びのポイントを紹介します。
優しい素材を選ぼう
スリングは肌着のように、赤ちゃんの肌に直接触れるものです。まだ皮膚が薄い新生児から使う場合は、できるだけ肌に優しい素材を選びましょう。肌触りがよいコットンや、通気性のよいポリエステルなどがおすすめです。
汗をかきやすい季節なら、メッシュ素材も快適です。洗濯してもすぐに乾くので、夏のおでかけに重宝します。ただしメッシュ素材のスリングは肩にくいこみやすく、長時間抱っこすると疲れてくるかもしれません。
いつ、どのようなシーンで使いたいのかをよく考えて素材を選ぶのがポイントです。
対象年齢をチェック
スリングは新生児から使えるものが多いとはいえ、中には首がしっかりとすわるまで使えないタイプもあるため注意が必要です。新生児に使う場合は、ぐらぐらする首をきちんと支えられて、窮屈な姿勢にならないものを選ぶ必要があります。
できるだけ長く使う予定なら、子どもの体重に耐えられる頑丈さも求められます。スリングを購入するときは、いつからいつまで使えるのか、対象年齢と耐荷重を必ずチェックしましょう。
新生児におすすめのスリング
新生児から安心して使えるスリングを3点紹介します。いずれもシンプルで赤ちゃんの肌に優しい、おすすめのアイテムです。
さらりとした肌触り「ファムベリー しじら織り ベビースリング」
綿100%のリング式スリングです。夏はサラリと涼しく、冬は暖かい「しじら織り」の生地で作られ、1年を通して快適に使えます。凸凹した素材なので肌にくっつかず、蒸れにくいうえにシワも気になりません。
リングから出ている布の端は縫い付けずにふわりと垂らしてあり、授乳時の目隠し代わりにもなります。白に近いベージュは服装を選ばず、パパと共用したい人にも最適です。
商品名:ファムベリー しじら織り ベビースリング
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通気性抜群のメッシュ素材「mini monkey スリング メッシュ」
通気性がよく、熱がこもらないメッシュ素材のスリングです。乾燥が早いのでこまめに洗濯でき、汗をかきやすい季節も清潔に使えます。たたむとコンパクトになり、巾着型の収納ポーチも付いているので旅行や日帰りレジャーなどに大変便利です。
ストラップの長さは、ショルダー部分のバックルで調節できます。ブラック・ホワイト・グレーの3色展開でデザインもシンプルなので、パパとの共用も十分可能です。
商品名:mini monkey スリング メッシュ
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ママも赤ちゃんも快適なクッション入り「CUBY ベビースリング」
「CUBY ベビースリング」はママの肩に当たるパッド部分と、赤ちゃんのひざ裏が当たるレール部分に厚いクッションが入っています。このため長時間抱っこしても、ママも赤ちゃんも疲れにくく快適です。
ストラップには登山で使えるほど頑丈なバックルが付いていて、サイズ調整や着脱が簡単にできます。素材は有機栽培のコットン100%で、肌が敏感な赤ちゃんを考えて作られているのが分かります。
ただしクッションやバックルがあるため、荷物のコンパクトさを重視しない人や、車の移動が多い人などにおすすめです。
商品名:CUBY ベビースリング
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オリジナルスリングの作り方
スリングは丈夫な布さえあれば、簡単に作ることができます。気に入ったスリングが見つからないときや、替えのスリングが欲しいときなどに、好きな色柄の布を購入して作ってみてはいかがでしょうか。オリジナルスリングの作り方を紹介します。
リングタイプのスリング
リングタイプのスリングを作る場合は、以下の材料をそろえます。
・92~110cm幅の布:約2m
・リング:直径6cm程度を2個
・クッション用の綿やタオル
使用中に破損しないように、布は薄すぎないものでリングは丈夫なものを選びましょう。布は肌触りのよいコットン、リングは金属製のものがおすすめです。手縫いは縫い目がほつれる危険があるため、ミシンを使ってしっかりと縫います。
布の端を全て1cmほど折り返して縫ったら、肩ひもになる部分を5回ほど蛇腹に折って、約20cm縫い合わせます。このとき間に綿やタオルを入れるとクッション性が出て、抱っこのときに肩が楽です。
柄違いで何枚か縫っておくと、洗い替えにもなります。
バスタオルを使った簡単スリング
バスタオルや「おくるみ」の両端を結ぶだけでも、簡単なスリングとして代用可能です。バスタオルは横長になるように床に広げ、左上の角を持って底辺に向かって三角に折ります。その後、左下の角と右上の角を合わせて2回片結びすれば完成です。
覚えておくと、災害時など、抱っこ紐が手に入らないときにも役に立ちます。抱っこしている間は必ず手を添えて、赤ちゃんをしっかりと支えてあげましょう。
スリングの使い方や注意点
スリングは使い方を間違えると、窒息や股関節脱臼など、赤ちゃんの命や体に重大な影響を及ぼす危険があります。特に首がすわらない新生児を抱っこするときには、十分な注意が必要です。
思わぬ事故を防ぐためにも、正しい使い方や注意点を押さえておきましょう。
抱き方別のコツを紹介
スリングは月齢に合わせて、さまざまな向きで赤ちゃんを抱っこできるのが特徴です。
新生児に推奨されている抱き方は、ママと赤ちゃんが向かい合わせになる「縦抱き」です。赤ちゃんのおでこがママのあごの下辺りに来るように高さを調整して、足はスリングの外に出して抱きます。
赤ちゃんのひざがお尻よりも上にくる「M字型」になるように開脚させてあげましょう。抱き上げたらスリングの外側から、赤ちゃんの頭を手で支えます。
「横抱き」は赤ちゃんの様子が分かりにくく、窒息などの恐れがあるため新生児には推奨されていません。横抱きしたい場合は、必ず専門家の指導を受けてからにしましょう。
首がすわってきたら、赤ちゃんの頭をリング側にする「ゆりかご抱き」や、赤ちゃんを正面に向けて座らせる「カンガルー抱き」に移行できます。ゆりかご抱きやカンガルー抱きは視界が広がるので、いろいろなものに興味を持ち始めた赤ちゃんに最適です。
赤ちゃんの様子をこまめに確認
スリングはママの体にぴったりと密着させられることから、赤ちゃんに安心感を与える反面、窮屈な体勢になりやすいので注意が必要です。
特に体が小さな新生児は、顔までスリングにすっぽりと覆われて息ができなくなることもあります。スリングを使用中は、赤ちゃんの表情をこまめにチェックすると同時に、時々体勢を変えるなどして息苦しくならないように気を付けてあげましょう。
落下にも気を付けて
スリングには一般的な抱っこ紐のように、赤ちゃんを固定するベルトが付いていません。1枚の布で赤ちゃんを包んでいるだけなので、パパやママがスリングから手を離すと、バランスを崩して赤ちゃんが落ちてしまうこともあります。
散歩中に知り合いに会ってあいさつをしたり、何かを拾ったりするような前屈みの動作は布が緩みやすく、赤ちゃんが落ちる可能性が高まるため、特に注意しましょう。
抱っこ中は前屈みにならないように気を付けるのはもちろんですが、普段からどちらかの手でスリングを支える習慣を付けておくとより安心です。
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