保冷剤は定期的に交換を
古い保冷剤を出したり凍らせたりしていると、外袋が破損する恐れがあります。「まだ使える」と無理をせず、保冷剤は定期的に新しいものと交換しましょう。
保冷剤の中身については、特に体に有害なものは入っていないといわれます。健康被害を受ける心配はほぼありませんが、ゼリー状なので飛散すると後始末が面倒です。
羽根の後ろに取り付ける方がいい?
扇風機に保冷剤を取り付けるとき「前と後どちらに付けるべき?」と悩みますが、一般的には背面がよいとする意見が多いようです。販売されている商品も、後ろに付けるタイプが多くあります。
というのも、保冷剤を前面に置くと保冷剤がすぐに溶けてしまいます。小まめに保冷剤を交換する必要が生じるため、手間を感じるはずです。
そもそも扇風機は背面の空気を取り込んで前に風を送り出しています。冷気の源となる保冷剤は背面に置いたほうが、無駄がありません。保冷剤が風を遮ることもなく、効率的に部屋を涼しくできます。
ただし、扇風機用保冷剤などを見ると、前面に設置する商品も少なくありません。どちらがよいか迷ったら前後それぞれ試し、よいと思える方に設置してみてはいかがでしょうか。
扇風機に保冷剤を取り付けられるグッズ
扇風機と保冷剤の併用が注目されている昨今では、扇風機専用の保冷剤付きアタッチメントが登場しています。本格的に扇風機と保冷剤を併用したいと考えている人は、ぜひチェックしてみては。
扇風機に簡単に取り付けられるおすすめのグッズを紹介します。
簡単に設置可能「ホノベ電機 ひえひえくんⅡ」
保冷剤を扇風機のモーター部分に乗せれば、設置は完了です。この状態で扇風機を稼働させれば、保冷剤の冷たさを含んだ風が送り出されます。
使用方法は、本体のキャップを開け、提示されている水位ラインまで水を入れるだけです。そのままよく振って、冷凍庫で6~8時間凍らせましょう。十分に冷やしてから扇風機に設置すれば、約3時間冷たい空気を送り出せます。
保冷剤には結露カバーが付いているほか、水受皿も付属しています。
四つのファンを搭載「扇風機 アタッチメント つめたいよう3」
保冷剤を付けたアタッチメントを扇風機の前面に設置して使います。アタッチメントには四つのファンが付いており、扇風機で風を送るとトルネードのように複雑な風が発生するのが特徴です。
また、使用する保冷剤は風の通りがよくなるように設計された新形状です。冷凍庫でしっかり冷やしてアタッチメントにセットすれば、約50分は冷気を含んだ心地よい風が発せられます。
アタッチメントには水滴トレイが設置され、保冷剤の水滴を飛散させにくい仕様です。ただし、アタッチメントが風を遮る格好となるため、風量はやや控えめに感じるかもしれません。
商品名:扇風機 アタッチメント つめたいよう3
身近なアイテムで簡単に取り付ける方法
スーパーなどで買ったものに付いてきた保冷剤がたくさんある場合は、それを扇風機に活用すると無駄がありません。問題は「保冷剤をどのようにして取り付けるか」ですが、家庭にあるものや100円ショップのグッズが役に立ちます。保冷剤を扇風機に取り付けるときにおすすめの方法を見ていきましょう。
100円ショップなどで売っているカゴに保冷剤を入れ、扇風機に取り付けましょう。
収納アイテムが充実している100均ショップには、さまざまなサイズ・デザインのカゴがあります。自宅の扇風機に合うサイズ・デザインも見つけやすいのではないでしょうか。
ただし、カゴだけを購入しても扇風機には取り付けられません。フック付きのカゴを探すか、S字フックを購入することもお忘れなく。羽にぶつからないかどうかなど、安全面も十分に確認しましょう。
布やタオルで保冷剤を包んで取り付け
手頃なカゴやS字フックがないときは、布やタオルで保冷剤を包み、扇風機のモーター部に乗せるだけでもOKです。安定性を考えるなら、やわらかい保冷剤がよいかもしれません。
これなら特別な手間がかからないため、「今すぐに冷たい風を吹かせたい」というときにおすすめできます。ただし結露を避けるため、保冷剤を包むこと、さらに床にも布を敷いておくことを忘れないようにしましょう。こちらは、後ろにモーターがあるタイプの扇風機の場合に限ります。
また、適度な長さのあるバンダナやタオルなら、保冷剤を包んで扇風機の背面に直接くくり付けることも可能です。くくり付けるときは布地が巻き込まれないよう、十分注意してくださいね。
保冷剤をネットに入れてぶらさげる
網状の洗濯ネットなら、扇風機の前面に取り付けても風が通り抜けていきます。加えて入れ口が大きいため、保冷剤の出し入れも簡単です。長時間扇風機を稼働させるときも、保冷剤を足したり交換したりする手間がかかりにくいといえます。
また、S字フックを扇風機のトップに付けておけば、洗濯ネットを前面・背面のどちらにでもかけられます。「ものすごく暑い日は洗濯ネットを前に」「普段は洗濯ネットを後に」という使い方が可能です。
保冷剤の代わりになる代用アイテムも
保冷剤のサイズにもよりますが、暑い時期は意外とすぐに保冷剤が溶けて冷たさもなくなってしまいます。扇風機をフル稼働させていれば、「使える保冷剤がなくなった」ということもあるはずです。
そんなときは、保冷剤の代用品でしのぎましょう。扇風機と組み合わせて使いたい、保冷剤の代わりとなるアイテムを紹介します。
濡らしたタオル
どの家庭にもあるタオルは、濡らせば保冷剤代わりとして使えます。扇風機の背面にセットして、扇風機の後ろ全体を覆いましょう。扇風機が濡れタオルで冷やされた空気を吸い込み、前面から冷たい風を放出してくれます。
この方法ならタオルを濡らしてよく絞るだけなので、さほど手間はかかりません。暑い日はタオルを凍らせるとより高い冷却効果を期待できるので、おすすめです。
ただしこちらも、巻き込みなど安全面にはくれぐれも注意が必要です。
水を入れて凍らせたペットボトル
ペットボトルに水を入れて凍らせておくと、大きな氷の塊が完成します。冷凍庫の大きさにもよりますが、2Lサイズなどの大きめのペットボトルを活用すれば氷が溶けにくく、比較的長時間使える保冷剤の代用品となります。
使用するときは、ペットボトルを扇風機の前面・背面どちらに置いても構いません。風がペットボトルの冷気を含み、保冷剤と同様に扇風機から出る風を冷たくしてくれます。
ただし、凍ったペットボトルをそのまま床に直置きすると、水滴で床がびしょ濡れになるかもしれません。凍ったペットボトルを扇風機の前後に置くときは、トレーに置いたり、布を敷いたりして結露を防ぐようにしましょう。
熱中症予防の観点からは、エアコン稼働が適している日もありますし、代用品の使用には注意と工夫が必要です。くれぐれも、状況を正しく判断し的確な選択をしてくださいね。