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【質問】プライドを捨てることができないと感じることはありますか?
プライドを捨てることができないと感じるときが「よくある」人は4.2%、「たまにある」18.3%、「ほとんどない」38.3%、「ない」39.2%となりました。頻度に差はあれど、プライドが捨てられない人は約2割と少数派にとどまりました。
「よくある」…4.2%
「たまにある」…18.3%
「ほとんどない」…38.3%
「ない」…30.2%
※アンケートは30~45歳の日本全国の有職既婚女性を対象にDomani編集部が質問。調査設問数10問、調査回収人数110名(未回答含む)。
心理カウンセラーが解説!
「プライドを捨てられない」原因と解決法
そもそも「プライド」とはどんなものなのでしょうか、心理カウンセラー・吉野麻衣子さんに聞きしました。
「プライドとは『自分の人格を大切にする心』。要するにプライドを捨てられないというのは、その行為や事象によって『自分の人格、人間性を否定する』ということなります。これは、心理的に自分が自分に対しての絶対的な信頼感を持っていないため、何かひとつでも妥協や譲ることをしたり、否定することで、自分自身のすべての存在意義を失ってしまう。そういう綱渡り的な不安な気持ちが背景にあります」
「プライドが捨てられない人」の特徴はあるのでしょうか?
「自分に対しての弱さを認めることから目を背けて、ブランドに身を包んだり、間違っても認めなかったり、人に質問できなかったり、強がって見せたり、出来る人・完璧な人を演じたりと、自分を大きく見せようとする傾向があります」。
では効果的な改善方法とは?
「まずは、自分が苦手なこと、出来ていないこと、不安な事についてしっかり自分の中で認識し、そういう自分がいるという事をしっかり受け止めましょう。問題はその次のステップです。それに対して〝だから自分はダメなんだ〟という否定する気持ちは持たない事が大切です。そういう出来ていない部分を〝じゃあ、ここをどうやってカバーしていこうか〟という改善策を考えていくことが大切です。更に、人は何も出来ない、生きる価値のない、という人はいません。それぞれに何らかしらの強みがあるものです。ですので、ひとつ苦手や出来ない、失敗したからといって、全てがダメというわけではないので、自分の弱みは認めつつ、強みというものをしっかり書き出して整理し、その強みを武器に変えていくことをしていきましょう。まずは、自己否定ではなく、自己認識をすることが第一歩です」(吉野さん)。
プライドが邪魔をして後悔したみんなのエピソードを聞いてみよう
プライドが邪魔をして後悔した体験談として、1位「人に頼れない」、2位「意地を張る」、3位「見栄を張る」となりました。少数派には「余裕ぶる」「口答え」などちょっと大人気ない言動もみられました。
人に頼れない
・わからないことを、その場ですぐに「わからないので教えてください」と聞けずに後で困った。知ったかぶりしないで素直に聞けばよかった (40代・熊本県・子ども2人)
・強がってしまい、誰かに助けを求めたり甘えることが下手だったため、失敗を重ねてどん底に落ちたことがあります (30代・神奈川県・子ども1人)
・仕事がさばききれなくて、助けてほしいのに素直に同僚に頼れず、無理をして自分で処理した (30代・京都府・子ども1人)
・仕事で重い物を持ったとき「手伝おうか?」と言ってもらったにも関わらず、意地を張って断ってしまい腰を痛めた (30代・愛知県・子ども1人)
意地を張る
・プライドのためか意地を張ってしまい、周囲を敵に回したことがある (40代・東京都・子ども2人)
・夫と意見が食い違った時、自分の非を認められずに、夫の意見のほうが客観的に良いところがあると気づきつつも、自分の意見を通してしまった。夫婦にとってメリットがなかったなと後悔したことがある (30代・神奈川県・子ども1人)
・注意された時、自分が力不足とわかっていたにも関わらず、プライドのせいで反抗してしまったこと (40代・茨城県・子ども1人)
見栄を張る
・見栄っ張りな態度でやり過ごしていたら、結局はついて行きかねてストレスになって寝込んでしまった (40代・徳島県・子ども2人)
・初見の人とうまく話せないことがある。知らないことを素直に聞けば、話がつながったのに、知ったかをして話が盛り下がった (30代・愛媛県・子ども1人)