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LIFESTYLE 職場の悩み

2020.11.14

職場で〝女性がイキイキと活躍していると思う〟人は4割以下?女性の活躍に関する意識調査

 

この秋実施された「女性の活躍に関する意識調査」。今後のキャリア、家事・育児、在宅勤務…女性たちの仕事に対する本音が垣間見える、気になるアンケートの結果をご紹介します。

〝女性の活躍〟…その現状は?

ソニー生命保険株式会社が2013年から行なっている「女性の活躍に関する意識調査」。この秋、全国の20歳~69歳の女性に対して6回目となる調査が行われました。世界中の人が大きな変化に見舞われた今年、今までと比べてどのような結果となったのでしょうか?

気になる調査結果を早速ご紹介します。

バリキャリ、管理職…働く女性の本音は?

Q1:日本では女性がどの程度イキイキと活躍していると思いますか?

はじめに、全国の20歳~69歳の女性1,000人に「日本では女性がどの程度イキイキと活躍していると思うか」を、【家庭】【職場】【地域社会】【ネットコミュニティ】の4つの項目に分けて聞きました。

家庭】については「非常にイキイキと活躍していると思う」は7.8%、「ややイキイキと活躍していると思う」は32.3%で、合計した『イキイキと活躍していると思う』は40.1%。【職場】では36.9%、【地域社会】では28.6%、【ネットコミュニティ】では33.5%でした。

過去の調査結果と比較すると、【家庭】【職場】【地域社会】では2019年から若干下降、【ネットコミュニティ】はほぼ変わらないという結果に。5年前の調査と比べても、どの項目も若干下降傾向にあることがわかります。

Q2:家事・育児や地域社会での貢献を時給換算するといくら?

「働く」と聞くと外に出て行う仕事ばかりを想像しがちですが、家事や育児なども女性が〝活躍〟してきた仕事の1つ。ということで、日々の家事・育児や地域社会での貢献などを、「時給に換算するといくらになると思うか」を全回答者に聞きました。

その結果、平均額は「未就学児の育児・世話」(1,673円) が最も高く、次いで「小学生以上の子どもの育児・世話」(1,376円) 「PTA活動」(1,286円) となりました。ほかにも、「親戚づきあい」(1,200円) 、「食事の準備・後片付け」(1,184円) 、「掃除・洗濯」(1,030円) 、「地域とのつきあい (自治会・町内会など) 」 (1,016円) という結果が出ています。

昨年の調査結果と比べると、100〜200円ほど平均額がアップ。無償で行うことが当たり前のように考えられてきた家事や育児、PTA活動などですが、簡単ではない重要な活動であると評価が高まってきているようです。同時に、外での仕事と両立させることがいかに大変であるかも考えさせられますね。

Q3:現在の生活に満足していますか?

続いて、働く女性たちに現在の生活に満足しているかどうかを聞いてみました。その結果「非常にそう思う」は8.1%、「ややそう思う」は41.2%で、合計では49.3%となりました。また、子どもがいる人では、「非常にそう思う」と「ややそう思う」があわせて6割を超え、全体と比べて10ポイント以上高くなっています。

一方専業主婦では…

現在の生活について、専業主婦の女性たちにも質問してみました。その結果、【現在の生活に満足している】に「そう思う」と回答した人の割合は58.4%。外で働く女性たちの全体と比較すると10ポイント近く上回っています。しかし【専業主婦は苦労が多いと思う】という人も56.7%という結果になり、現在の生活が充実していると考える人が多い一方、苦労を感じている場合も多いことが明らかに。

また、【本当は外に働きに行きたい】に「そう思う」と回答した人は28.3%と、3〜4人に1人という割合でしたが、【老後の生活が心配だ】と感じている人は72.7%と高い割合に。さらに【子育て後の再就職は厳しい】と思う人の割合も65.2%と高い割合となりました。専業主婦の多くが老後の生活に不安を抱いている一方、再び仕事を始めることには難しさを感じていることがわかります。

Q4:今後、バリバリとキャリアを積んでいきたいですか?

働く女性のキャリア観について、今後バリバリとキャリアを積んでいきたいかどうか聞いたところ、「そう思う」と答えた割合は34.2%。3人に1人が、バリキャリ志向であることがわかりました。その中でも子どもがいる人は「そう思う」と答えた割合が40.6%と特に高く、子どもがいない (28.4%) より12.2ポイント上回っています。

Q5:管理職への打診があれば、受けてみたいですか?

一方、「管理職への打診があれば受けてみたいか」という質問には、「全くそう思わない」と「あまりそう思わない」があわせて53.9%という結果に。管理職になることに対しては積極的でない人が多いようです。

受けてみたいと思わない理由は?

管理職への打診を受けたいと思わない理由についても聞いてみました。その結果「責任が重くなるから」(50.6%)「ストレスが増えそうだから」(49.7%) という回答を挙げた人の割合が高くなりました。今以上にプレッシャーを抱えることや、ストレスを感じることは避けたい人が多いよう。

また、「仕事と家庭の両立が難しくなるから」という理由を挙げた人の割合は、子どもがいる人では44.2%と、子どもがいない人より25.7ポイント高くなっています。質問4で子どもがいる人のバリキャリ志向が比較的高いことがわかりましたが、管理職に関しては仕事と家庭のバランスが崩れてしまうことを懸念するワーママも多いようです。

Q6:女性が社会で働くには不利な点が多いと思いますか?

続いて、「女性が社会で働くには不利な点が多いと思うか」どうかを聞いてみました。その結果「そう思う」と回答した人の割合は66.8%。働く女性の3人に2人は、今の社会には女性にとって働きづらいところがあると問題意識を持っていることがわかりました。特に60代の人の「そう思う」と回答した人の割合は78.3%と高く、働く女性への風当たりが今以上に強かった頃から長年働き続ける女性たちの苦労がうかがえます。

Q7:本当は専業主婦になりたいと思いますか?

「本当は専業主婦になりたいと思うか」を聞いたところ、「そう思う」と回答した人の割合は29.8%となりました。年代別に見ると、まだ仕事を初めて年数が浅いと考えられる20代の割合が41.7%と、比較的高くなっています。

5年間の結果を比べると…

質問4の「バリバリとキャリアを積んでいきたいか」や、質問5の「管理職への打診があれば受けてみたいか」に「そう思う」と回答した人の割合は、昨年より10ポイント前後下がりました。一方で、「本当は専業主婦になりたいと思うか」という質問に「そう思う」と答えた人の割合も約7ポイント下がり、過去最低という結果に。仕事は続けたいけれど、自分のペースやプライベートも大切にしたいという人が増えているのかもしれません。

また、今年は新型コロナウイルスの流行により、仕事や日々の生活に変化が生まれた人も多いはず。急激に景気が悪化し、管理職が抱える責任の重さや職務環境の厳しさを感じる人もいたのではないでしょうか。

女性たちが職場に求めていることとは?

Q8:職場にあったらうれしい制度は?

続いて、働き方や職場の制度についても質問しました。

全回答者に、「どのような働き方や制度が職場にあるとよいと思うか」を尋ねたところ、最も多かったのは「時短勤務」(45.7%) 。次いで、「在宅勤務」(41.5%)「週休3日」 (40.9%) となりました。労働時間を減らしたり、出社をしないで仕事を進めたりといった、よりプライベートの時間を充実させられるような働き方が望まれているようです。

他にも「社内保育園」(32.4%) や「子連れ出勤」(22.9%) といった、育児に関する制度を望む声も上位に挙がっています。

Q9:配偶者が在宅勤務になり、家事・育児の負担は軽くなりましたか?

この春から、自分、もしくは配偶者が在宅勤務になったという人もいるのではないでしょうか。

ということで、既婚の有職女性のうち、今年の4月以降に配偶者が在宅勤務 (テレワーク) を行った人 (73名) に、4月以降の家事・育児の負担は軽くなったかどうかを聞きました。その結果「軽くならなかった」と回答した割合が84.9%と、圧倒的多数に。男性も家事・育児に参加するのが当たり前という時代になったのかと思いきや、実際には女性への負担がまだまだ大きいままであることがわかります。

Q10:在宅勤務は出勤するより働きやすいと思いますか?

次に、在宅勤務での働きやすさや、在宅勤務の効果について聞きました。

有職女性 (594名) に、「在宅勤務 (テレワーク) は出勤するより働きやすいと思うか」聞いたところ、「そう思う」は44.9%と、思わない人の方が過半数を超えました。年代別にみると、「そう思う」と回答した人の割合は20代 (49.6%) が最も高いという結果に。

在宅勤務で女性は仕事がしやすくなる?

「在宅勤務 (テレワーク) が普及すると女性の活躍は進むと思うか」という質問については、「そう思う」と回答した割合は55.4%となりました。

質問9にあったような、家事・育児の負担の偏りといった課題はあるものの、出社にとらわれない働き方によって働きやすくなると考える人も過半数を超えていることがわかります。年代別にみると、こちらもやはり「そう思う」と回答した人の割合は20代 (59.7%) が最も高くなりました。若い世代は、在宅勤務に働きやすさを感じている人が比較的多いようです。

Q11:自身の勤め先に、女性の活躍支援のために行ってほしいことは?

有職女性 (594名) に、「自身の勤め先で女性の活躍支援のために行ってほしいこと」を聞きました。

その結果「子どもの年齢に応じた短時間勤務制度の導入」(20.0%) が最も高く、次いで、「子育て関連の費用補助」(18.7%) 「長時間労働の是正」(17.7%) となりました。やはり子育てと仕事の両立に難しさを感じている人が多いのか、働きながら子育てをしやすくするための制度や、長時間労働にならないようにするための制度が求められいることがわかります。

Q12:実際に、自身の勤め先で女性の活躍支援のために行われていることは?

それでは、実際にはどのような制度が行われているのでしょうか?

働く女性 (594名) に、「自身の勤め先で女性の活躍支援のために行われていること」を聞いたところ、「子どもの年齢に応じた短時間勤務制度の導入」(18.2%) が最も高くなりました。質問11の「行なってほしいと思うこと」でも1位となった、子どもの成長段階に合わせて時短勤務ができるようにする制度が最も多く取り入れられているようです。

〝活躍している女性〟と聞いて誰を思い浮かべる?

Q13:〝活躍している女性〟として思い浮かぶ有名人は?

最後に、〝活躍している女性〟と聞いてどんな有名人を思い浮かべるか、【スポーツ界】【SNS】【芸能界】と3つの項目に分けて聞きました。

スポーツ界

1位:大坂なおみさん
2位:池江璃花子さん
3位:渋野日向子さん

【スポーツ界】でダントツの1位に輝いたのは、大坂なおみさん。「テニス界を牽引する存在だと思うから」(20代) や「スポーツで社会問題に立ち向かう姿が素晴らしいから」(40代) などのコメントが挙げられました。テニスで結果を出しながら人種差別の問題に取り組む姿に、勇気をもらった人も多いのでは。

SNS

1位:渡辺直美さん
2位:フワちゃん
3位:辻希美さん

【SNS】で1位となったのは、インスタやYouTubeなどでの発信がたびたび話題になる渡辺直美さん。「発信力が強く親しみやすいから」(40代) や「国内外問わず、発信に対する反響が大きいから」(60代) といったコメントが挙げられています。

芸能界

1位:指原莉乃さん
2位:フワちゃん
3位:綾瀬はるかさん

【芸能界】の1位は指原莉乃さん。理由としては、「自分の意見をしっかり言えているから」(30代) や「タレントとして活躍するだけでなく、自らプロデュースも手掛けているから」(50代) といったコメントが挙げられました。

女性が仕事を続けることが一般的になっている一方、子育てとの両立や家事・育児の負担の大きさなど、多くの課題も残り続けていることがわかった今回の調査。みなさんの実感や職場の現状と比べて、どのように感じたでしょうか?今年は変化を余儀なくされた人も多いと思いますが、1人1人の生活や状況にあわせて、より多様な働き方が叶うようになるといいですね。

【調査概要】
調査タイトル:女性の活躍に関する意識調査2020年版
調査期間:2020年9月28日~9月30日
調査対象:全国の20歳~69歳の女性
調査方法:インターネット調査
調査協力会社:ネットエイジア株式会社
(ソニー生命調べ)

情報提供:ソニー生命保険株式会社

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