意味は「どちら」や「そのうち」
「何時=いつ」や「何処=どこ」など、ストレートではない読み方、使われ方が【何】にはたくさんあります。小学2年生の時に学んでいる【何れ】は学習漢字の一つですが、この漢字きちんと読めますか?
漢字の見た目だけで答えを出すのは難しいかもしれません。
例えば、〝合否何れの場合も通知します〟や〝その場はごまかせても何れはバレるに決まっている〟といった使い方をします。
分かりましたでしょうか??
正解は…
【いずれ】
でした!
【何れ:いず‐れ】
[1]
不定称の指示代名詞。 どれ。どちら。どっち。
「―の物も名品ぞろいだ」「合否―の場合も通知します」
[2]
1.いろいろな過程を経たうえでの結果をいう。いずれにしても。結局。
「その場はごまかせても―ばれるに決まっている」
2.あまり遠くない将来をいう。そのうちに。近々。
「―改めて伺います」
読めないと恥をかくかも?【何れ】以外の「何」を使った漢字
その1:何方(1)
【何方:ど‐な‐た】
1.不定称の人代名詞。「だれ」の意の尊敬語。
「あの方は―ですか」「―かおいででしょうか」
2.不定称の指示代名詞。どの方向。どちら。
その2:何方(2)
【何方:どち‐ら】
[1]不定称の指示代名詞。
1.不明または不特定の方向・場所をさす。
「―へおいでですか」「お住まいは―ですか」
2. 複数の中から一つだけを、限定しないまま、取り立ててさす。
「―がお好きですか」「―とも言えません」「私には―も必要です」
[2]不定称の人代名詞。
1.(多く「どちらさま」の形で)不明または不特定の人をさす。
「失礼ですが、―さまですか」「―さまもお忘れ物のないように願います」
2. 複数の中から一人だけを、限定しないまま、取り立ててさす。
「―がお姉様ですか」「テニスをなさるのは―ですか」「―も存じ上げません」
その3:如何
【如何:いか‐が】
《「いかにか」の音変化》
[1]成り行きや結果を危ぶむさまを表す。どのよう。
「その考え方は―なものか」
[2]
1.状態・意見などについてたずねるさま。どう。どのように。
「御機嫌―」「この件は―いたしましょうか」
2.事の成り行きについて疑問をさしはさむ気持ちを表す。どう。どんなもの。
「その案は―かと思う」
3.相手を誘ったり、相手に勧めたりする気持ちを表す。どうですか。
「お一つ―」「あなたも御一緒に―」
4.疑問を表す。どのように…か。
5.反語の意を表す。どうして…か。
6.どう言ったらよいかわからないほどの意で、強調する気持ちを表す。どんなにまあ。さぞかし。
(引用すべて〈小学館 デジタル大辞泉〉より)
あわせて読みたい
▶【散蒔く】読めそうで読めない!この漢字なんと読む?
▶【躓く】読めそうで読めない!この漢字、なんと読む?
イラスト/(C)Shutterstock.com