正しい言い方をできる人は約2割!
イライラがたまってきた末に大きい声で怒鳴ってしまったことは誰でも一度はあることです。そのような様子を表すときに【声を荒らげる】という言葉が使われたりしますが、この【声を荒らげる】、正しく読めていますか?
シンプルに文字の通り読めばいいのですが、実は、この言葉の読み方には、意外な盲点があります。
実は、「こえをあらげる」ではないのです!
分かりましたでしょうか??
正解は…
こえをあら【ら】げる
でした!
【声を荒らげる:こえをあららげる】
激しい語気の声を出す。
「怒りのあまり、思わず―・げる」
【荒らげる:あらら・げる】
声や態度などを荒くする。荒々しくする。
「言葉を―・げる」
〔補説〕文化庁が発表した平成22年度「国語に関する世論調査」では、本来の言い方とされる「声をあららげる」を使う人が11.4パーセント、本来の言い方ではない「声をあらげる」を使う人が79.9パーセントという逆転した結果が出ている。
似たような言葉でも若干ニュアンスが異なるのでご注意を
類語その1:声を張り上げる
【声を張り上・げる:こえをはりあげる】
できうる限りの大きな声を出す。
「壇上の候補者が一段と―・げた」
類語その2:声を尖らす
【声を尖ら・す:こえをとがらす】
とげとげしい声でものを言う。けわしい口調になる。
「ミスの多い仕事に―・す」
(引用すべて〈小学館 デジタル大辞泉〉より)
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