〝考えをめぐらす〟から連想してみて
【おもんぱかる】は、〝考えをめぐらす〟という意味の【思ひ量る(おもいはかる)】が音変化して使われるようになった言葉ですが、一体どのような字で書くのでしょうか?
耳で聞いたり話すことはあっても、書くことはあまりない言葉なので漢字表記を知らない人も多いかもしれません。
元々の言葉が〝思ひ量る〟なので、その言葉の意味である「考えをめぐらす」から当てはまりそうな漢字を探してみると答えに近づけそうです。さらに「思」もヒントです!
気になる答えは??
正解は…
【慮る】
でした!
【慮る:おもん‐ぱか・る】
《「おもいはかる」の音変化。「おもんばかる」とも》
周囲の状況などをよくよく考える。思いめぐらす。
「相手の体面を―・る」【思ひ量る:おもい‐はか・る】
考えをめぐらす。【慮】
〈音読み〉
リョ
〈訓読み〉
おもんぱかる
あれこれと思いめぐらす。思い。考え。
「慮外/叡慮・遠慮・苦慮・顧慮・考慮・思慮・熟慮・焦慮・心慮・深慮・短慮・知慮・配慮・不慮・無慮・憂慮」
~【慮る】の類語紹介~
その1:愛おしむ
【愛おしむ:いとおし・む】
1.かわいく思って大事にする。かわいがる。
「わが子のように―・む」
2.かわいそうに思う。気の毒に思う。
「身よりのない子を―・む」
3.惜しんで大切にする。
「わが身を―・む」「青春を―・む」
その2:思い遣る
【思い遣る:おもい‐や・る】
1.他人の身の上や心情を推し量って、同情する。また、配慮する。
「被災者の生活を―・る」
2.遠く隔たっている人や物事を思う。思いをはせる。
「故郷の母を―・る」「老後を―・る」
3.(「おもいやられる」の形で)悪くなりそうだと心配される。案じられる。
「これからが―・られる」
4.うれいを追い払い、心を慰める。気を晴らす。
(引用すべて〈小学館 デジタル大辞泉〉より)
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