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子どもを支配する毒親とは?
毒親とは「毒になる親」の略称で、「子どもの人生を支配し、子どもにとって毒となる親」のことを指します。子どもを支配する行動としては過干渉であったり、あるいは無関心であったり、さまざまな行動が挙げられるでしょう。いずれも、親子関係がうまく成立しておらず、子どもにとって安らげる家庭環境とはとても言えません。
また、子どもは毒親に育てられた影響を大きく受けるため、悩みを抱えたり人間関係がうまく行かなかったりと、将来に悪影響を及ぼす可能性があります。中には子ども自身が毒親の特質を受け継ぎ、同じことをわが子繰り返してしまうケースもあるため、どこかで毒親からの呪縛を解かなくてはいけません。
毒親育ちの人の特徴をチェック
自分が毒親育ちかもしれないと感じている人は、毒親育ちの人の特徴をチェックしていきましょう。
■自己肯定感や自尊心が低い
毒親に否定され褒めてもらうことなく育った人は、自分の行動や意見などに自信が持てず自己肯定感や自尊心が低い人が多い傾向が見られます。自分にはできないと思いこんでしまったり、他人と比べて自分に劣等感をいだいてしまったりする人が多いのです。
また、完璧主義を求めてしまう傾向もあるため、少しでもできないことがあると、強いストレスを感じてしまうことも特徴のひとつとして挙げられるでしょう。
■依存しやすい
親を信頼することなく育った毒親育ちの人は、人を信頼したいという強い気持ちを持っている人が多いです。そのため、友人や恋人など少しでも信頼感を持った人に対して強く依存してしまう傾向があります。親の代わりを依存相手に求めてしまうため、自分のことを決めてもらおうとする特徴も。また、少しでも自分から離れようとすると、依存相手を強く束縛してしまう傾向にあることも特徴に挙げられるでしょう。
依存相手は人だけではありません。満たされない自分の心を、買い物など少しでも心を満たせるもので充足させようとすることもあります。結果として、心を満たそうとするたびに買い物に走ってしまい、それが抑えられなくなり「買い物依存症」に陥る場合もあるのです。
■相手のことが信用できない
恋人に対して「気に障ることをしたら嫌われてしまう」「いつか捨てられてしまうのではないか」「なぜ自分を愛してくれるのだろう」と、相手を心から信頼できない傾向もあります。そのため、恋愛や人間関係が上手くいかない人も多いようです。
あなたの親は毒親? 6つのタイプから毒親診断
毒親が、子どもにどのように悪影響を及ぼすのかはさまざまです。また毒親にもタイプがあります。
ここでは、「否定タイプ」「放置タイプ」「過保護タイプ」「過干渉タイプ」「嫉妬タイプ」「白黒思考タイプ」の6つの毒親のタイプをご紹介しますので、自分の親が6つのタイプに当てはまらないか、毒親診断をしてみましょう。
毒親診断1:「否定タイプ」
否定タイプの毒親は、「存在を否定する」「暴言や暴力で傷つける」「何事も否定する」などの特徴が挙げられるでしょう。
存在を否定する場合、「産まなければよかった」「消えてほしい」「目障り」などと子どもの存在を否定することが多いです。ストレスの発散方法として、子どもを否定する言葉を投げつける毒親もいます。
暴言や暴力で傷つける場合は、自分の思うように子どもが行動できないと、暴言を吐いたり躾として暴力を振るったりする場合も。暴力がエスカレートして虐待につながることもあるでしょう。
何事も否定する毒親の場合、子どもを褒めるということをほとんどせず、子どもの行動や感情表現など何でも否定します。
毒親診断2:「放置タイプ」
放置タイプの毒親は、「親としての責任感を持たず、子育てを放置する」「子育てから逃げて、子どもを放置する」などの特徴が挙げられます。
親としての責任感を持ち合わせていない毒親は、仕事や遊びに没頭する人やギャンブル・アルコール依存症の人が多いようです。自分の欲求を満たすことで頭がいっぱいのため、面倒な育児や家事を放置します。ひどい場合は、何日も家に帰らなかったりするケースも。
完全に育児放棄をしているこのタイプは、「ネグレクト」とも言われています。子育てから逃げて子どもを放置する毒親には、自分自身も毒親に育てられたため育児をする自信がなかったり、そもそもどのように子育てをすればいいのかわからなかったりする人が多いです。このタイプの毒親は子育ての方法がわからないだけで、本来は子どもに対して愛情を持っている場合もあります。
毒親診断3:「過保護タイプ」
否定タイプや放置タイプとは異なり、過保護タイプの毒親は愛情表現や子育てをしっかり行っているように見受けられます。そのため、一番毒親と気が付きにくいタイプです。特徴としては、「子どもを甘やかしすぎる」「子どもを過剰に心配しすぎる」「子離れできない」などが挙げられるでしょう。
子どもを甘やかしすぎる場合、欲しいものは何でも与えたり進路など子どもが決めるべき決定権を奪ったりします。
また、子どもを心配しすぎる場合は、犯罪や事件に巻き込まれないように子どもが1人で外出はさせず、学校や習い事などいつでも子どもに付き添うケースが多いです。
子離れできない毒親の場合は、子どもが成長し親離れしようとすると、子どもが自立しないようにあの手この手で引き留めようとします。
毒親診断4:「過干渉タイプ」
過干渉タイプの毒親は、子育てに積極的に関わってきます。「子どもを監視・支配する」「自分の価値観や理想を押し付ける」などの特徴が挙げられるでしょう。
子どもを監視・支配する毒親は、子どものプライベートや人間関係などはじめ、プライバシーを気にせず何でも干渉してきます。また、世間体を気にして子どもの進路や交際相手・結婚相手・子育てなども制限したり干渉してきたりすることも。
自分の価値観や理想を押し付けてくる毒親の場合は、子どもに命令口調で指示を出したり罪悪感を持たせたりプレッシャーを与えたりして、自分が叶えられなかった夢や理想を子どもに押し付けて自分の思い通りに操ろうとします。
毒親診断5:「嫉妬タイプ」
子ども時代に我慢して育ってきた人がなりやすいのが、嫉妬タイプの毒親です。子どもが成功したり、何か良いことがあったりすると、「自分も頑張っているのにずるい」と子どもに対して嫉妬します。そのため、子どもの話を聞こうとせずに話の主導権を自分に持ってこようとするのが特徴です。