入社1年目の日本人CAも覚えたての中国語で体当たりサービス!
入社したてのころは、お客さんに頼まれたものを取ってきて渡す、という基本的業務さえもままならないことがありました。
毎回フライトの後は同期と集まり反省会。「今日はこんなことをやらかしてしまった…」と皆で落ち込んだものです。
忘れられないしくじり談のひとつに、仲よし同期 KMの「報紙 (バオヅ) 事件」があります。
「報紙」と「包子」、両方とも「バオヅ」だけど間違えると…
それはKMがとあるフライトでビジネスクラスを担当したときのこと。
いつものようにトローリー (手押し車) に各言語の新聞を陳列し、お客さんに中国語と日本語でお声がけしながらキャビン内をまわっていました。
KM:「請問需要報紙嗎? 報紙需要嗎? 新聞はいかがでしょうか?」
するとその様子を見ていた台湾人の先輩が慌ててKMをギャレーに呼び戻したのです。
先輩:「KM! 是報紙 (Bàozhǐ)、不是包子 (Bāozi)。」(KM、包子 (Bāozi) じゃなくて、報紙 (Bàozhǐ) ね!」
実は、KMがいっていたのは「報紙 (バオヅ)」ではなく「包子 (バオヅ)」。そう、中華饅のこと。
新聞=報紙 (Bàozhǐ)
中華慢=包子 (Bāozi)
「ああ、私今まで大きな声で中華饅いかが〜っていってたんだわ…」。
私たちの忘れ難きじくじり談はまだまだ続きます。
【続】
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美容ライター
有田 千幸
外資系航空会社のCA、建築設計事務所の秘書・広報を経て美容ライターに。ニュージーランド・台湾在住経験がある日・英・中の トリリンガル。環境を意識したシンプルな暮らしを心がけている。プライベートでは一児の母。ワインエキスパート。薬膳コーディネーター。