一文字違い!正解は【的を〇る】
何かの説明や、人との会話に際して、「うまく要点をつかんでいる」ということを表す表現として「話の的を“得て”いる」という言葉を使ったり、聞いたりしたことはありませんか?
そもそも、この【的を“得る”】とは、”うまく目標に当てる„が転じて、使われている言葉なんです。
なんとなく合っているような気がして使っている人も多いかもしれませんが、本来の言い方は【的を〇る】。一文字間違えている人が多いんです。
では正しくは何というのでしょうか? たとえば、アーチェリーなど弓矢を使う競技で考えてみると分かりやすそうです。
「的は得るもの」ではなく、「弓で〇るもの」。
つまり!?
果たして答えは。
正解は…
的を【射る】
でした!
【的を射る:まとをいる】
うまく目標に当てる。転じて、うまく要点をつかむ。
「―◦射た批評」
〔補説〕
文化庁が発表した「国語に関する世論調査」で、本来の言い方とされる「的を射る」と、本来の言い方ではない「的を得る」について、どちらの言い方を使うか尋ねたところ、次のような結果が出た。
[平成15年度調査]
・的を射る(本来の言い方とされる)38.8パーセント
・的を得る(本来の言い方ではない)54.3パーセント
[平成24年度調査]
・的を射る(本来の言い方とされる)52.4パーセント
・的を得る(本来の言い方ではない)40.8パーセント
~この慣用句知ってますか?気まぐれ慣用句紹介~
その1:三日見ぬ間の桜
【三日見ぬ間の桜:みっかみぬまのさくら】
《桜の花の散りやすいところから》
世の中の移り変わりの早いことのたとえ。
その2:胸の隙あく
【胸の隙あ・く:むねのひまあく】
心が晴れやかになる。
その3:麻姑を倩うて痒きを掻く
【麻姑を倩うて痒きを掻く:まこをやとうてかゆきをかく】
《麻姑にかゆい所をかいてもらうと、気持ちがいいことから》
物事が思いのままになること、また、思いどおりに事が運ぶことのたとえ。麻姑掻痒(まこそうよう)。
(引用すべて〈小学館 デジタル大辞泉〉より)
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