【一世一代】の読み方、無意識に間違えていませんか?
〝一世一代の大仕事〟と、人生の中でこれ以上にない嬉しい出来事があったときなどに使われる【一世一代】。突然ですが、一度声に出して読んでみてください。
誰かが話した【一世一代】を聞くと分かりづらいかもしれませんが、自分で声に出してみるとどうでしょう?
実はその読み方、間違っているかもしれません。
ポイントは【一世】の読み方です。【一代】はそのまま「いちだい」。
【一世】は言葉の意味によって2つの読み方があるので、それによって間違えて読んでいる可能性があります。
さて、正しい読み方は一体…??
正解は…
いっ【せ】いちだい
でした!
【一世一代:いっせ‐いちだい】
1.一生に一度だけであること。特に、一生に一度の晴れがましいこと。
「―の大仕事」
2.役者などが、引退などの前に一生の仕納めとして演じる晴れの舞台。舞台納め。
「―の熱演」
〔補説〕この語の場合、「一世」を「いっせい」とは読まない。
「いっせ」と「いっせい」の違い
【一世:いっせ】
【一世:いっ‐せ】
1.仏語。過去・現在・未来の三世のうちの一つ。
2.一生涯。一生。
3.(子を二世、孫を三世というのに対し)その人の一代。
4.(孫の代までを二世、曽孫までを三世というのに対して)父から子への一代。父子一代。
【一世:いっせい】
【一世:いっ‐せい】
1.一生。一代。
2.その時代。当代。
「―に名を馴せる」「―の雄」
3.一人の君主・家長が国や家を治めている間。一代。
4.移民や開拓民などの最初の代の人。
「日系―」
5.同じ血統や同じ名の法王・王・皇帝などの中で、最初に即位した者。第一代。初代。
「ナポレオン―」
(引用すべて〈小学館 デジタル大辞泉〉より)
意味が似ている部分もありますが、異なるポイントは・・・
- 「いっせ」は〝過去・現在・未来の三世のうちの一つ〟
- 「いっせい」は〝一人の君主・家長が国や家を治めている間〟
という点が見分けるときの注意点ですね!
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