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LIFESTYLE雑学

2021.12.22

【千差万別】は「十人十色」とどう違う?【いまさら聞けない四字熟語】

「千差万別」とは、いろいろな違いがあることや、そのさまを意味する言葉です。今回は「千差万別」という言葉の意味や語源、例文をご紹介します。十人十色など、似ている四字熟語との言い換えで気を付けたいポイントも解説しているため、正しく言葉を使いたい方はぜひ参考にしてください。

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「千差万別」の意味や読み方、語源

「千差万別」とは種類や違いに大きな多様性があることや、そのさまを指す言葉です。たくさんのものには一つひとつに違いがあり、まったく同じものはないことを表現しています。

違いを表現したい場合であっても、2個や3個などの少しの数のものに対して使われることはありません。少ししかないものを指すために「千差万別」という言葉を使うのは、表現が過剰で大げさであると感じられてしまうため気を付けましょう。

【千差万別(せんさ‐ばんべつ)】
(名・形動)種々さまざまの違いがあること。また、そのさま。千種万様。せんさまんべつ。「―な(の)意見」

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

「千差万別」の読み方はさまざま

一般的な読み方は「せんさばんべつ」です。しかし、それ以外の読み方をする場合もあります。

多く読まれるものから並べると、「せんさばんべつ」>「せんさまんべつ」>「せんしゃばんべつ」の順番のようです。なかには「せんさまんべつ」を「誤った読み方である」と考える人もいます。「せんさばんべつ」の読み方が最も一般的に使われているため、この読み方を覚えておくのが無難といえるでしょう。

「千万」と「差別」の2つの熟語を使用した言葉

「千万」と「差別」の2つの熟語を使った言葉が「千差万別」です。「千万」という熟語は具体的な数のことではなく、きわめて数が多いという意味を指します。このケースで使われている「差別」という言葉は不当に差をつけるというような悪い表現としてではなく、異なるものや区別という意味です。

「千差万別」の元になったのは、これら「千万」と「差別」の2つの熟語をあわせた「千万差別」であるといわれています。この「千万差別」の「万」と「差」の2つの文字を入れ替えて、「千差万別」となったようです。

「千差万別」の語源

「千差万別」の語源は中国北宋代の仏書『景徳伝灯録(けいとくでんとうろく)』の25巻に書かれている文章です。「千差万別」と書かれた文章には、仏教での悟りに至る道筋については人によってさまざまであるため、ほかの人が悟りに至った方法を聞いても簡単にできるようなものではないという内容が書かれています。

<原文>
問う、至理無言(しりむごん)なり、如何にして信を通ぜん、と。師曰く、千差万別なり、と

<訳>
「理(ことわり)の境地に至れば是非の言をいれる余地はない。どうしたらそこに通じるようになりますか」と質問した。師は「人それぞれだ」と答えた。

「千差万別」の使い方や例文

千差万別」は人に関する違いだけでなく、ものや出来事に関する違いについても使える表現です。先述のとおり、数が多くないものに対しては使わないようにしましょう。

千差万別の意見」「千差万別の時間」のように「千差万別の~」と表現したり、「考え方は千差万別だ」「状況は千差万別である」のように「〜は千差万別だ」というふうに使われます。

「千差万別」の例文は以下のとおりです。使い方を覚えて日常会話に取り入れてみてください。

<例文>
・番組ではアンケート調査をおこなって、視聴者による【千差万別】の意見を募集した
一口にお客様といっても【千差万別】で、ニーズや好みは多様だ。
・似たようなことであっても怒る人や悲しむ人、落ち込む人がいて、感じ方は【千差万別】だ。
・容姿の良さや性格など、一人ひとり恋人に求める条件は【千差万別】だ。

「千差万別」の類語と、言い換えで注意するポイント

「千差万別」にはたくさんの類語がありますが、それぞれの意味には少しずつ違いがあるため、言い換える場合には気を付けましょう。「千差万別」の類語と言い換えで注意するポイントを解説します。

千差万別

1.「種々様々(しゅじゅさまざま)」などは同義として使える

「千差万別」の類語のなかでも、「種々様々」は同義として使える言葉です。「種々様々」以外にも「多種多様」など漢字まで似ているさまざまな表現がありますが、漢字まで似ているものについては後述します。「種々様々」と「多種多様」の意味は下記のとおりです。

種々様々(しゅじゅさまざま)……いろいろなものがあり、それぞれで異なっていること
多種多様(たしゅたよう)……現象や状態、種類、性質などがさまざまあること

2.「十人十色(じゅうにんといろ)」「三者三様(さんしゃさんよう)」は人を対象にする

「十人十色」「三者三様」も「千差万別」の類語です。しかし、これらは人を対象として使われる言葉のため、「千差万別」の言い換えとして使いたい場合は対象が人なのか物や出来事なのかに気を付けましょう。「十人十色」と「三者三様」の意味は以下のとおりです。

十人十色(じゅうにんといろ)……人それぞれ、考え方や好みなどが違っていること
三者三様(さんしゃさんよう)……三人いれば、やり方や様子、考え方などが人それぞれで異なること

3.「千種万別(せんしゅばんべつ)」など、漢字も似ている類語がある

千差万別の類語のなかには、「千種万別」などの漢字まで似ている言葉があります。以下、漢字も似ている類語の例とそれぞれの読み方です。

千種万別(せんしゅばんべつ)
千違万別(せんいばんべつ)
千状万態(せんじょうばんたい)
千態万様(せんたいばんよう)
千種万様(せんしゅばんよう)
千姿万態(せんしばんたい)
千態万状(せんたいばんじょう)
千緒万端(せんちょばんたい)

これらは「千差万別」の同義として使える類語です。このように、「千差万別」と意味が同じうえに「千」と「万」も使われている四字熟語の類語が多くあるため、一緒に覚えておくとよいでしょう。

「千差万別」の意味を理解して正しく使おう

千差万別

「千差万別」とは、「千万」と「差別」という2つの熟語を合わせた表現で、さまざまな違いがあることやそのさまという意味の言葉です。「千種万別」など、意味も漢字も似ている四字熟語の類語がたくさんあり言い換えしやすいですが、混同して覚えてしまわないように気をつけてください。言葉の意味や語源、類語などを理解して、正しく使えるようになりましょう。

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