「拝聴」ってどんな意味合いの言葉?正しい意味や使い方について解説 | Domani

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2021.03.17

【拝聴】はどんな意味!? 正しい使い方や類語を知ろう

「拝聴」はビジネスシーンで使われることが多い言葉ですが、実は正しい意味や使い方がよくわからないという方もいるのではないでしょうか?「拝聴」をはじめとする敬語は、いつでもスマートに使えるようにしておきたいもの。目上の人や上司と会話をするとき、敬語をきちんと使いこなすことができるよう、ここでは「拝聴」の正しい意味や使い方、例文などについてご紹介します。ぜひ、参考にしてください。

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【目次】
 ・「拝聴」とはどんな意味?
 ・「拝聴」の類語をご紹介
 ・「拝聴」を使う場面はどんなとき?
 ・「拝聴」の使い方の具体例をご紹介
 ・「拝聴」を使うときのマナーとは
 ・場面に合わせて「拝聴」を使えるようになろう

「拝聴」とはどんな意味?

まずは、一文字ずつ見てみましょう。「拝」は「敬意を表わす」「頭を下げて礼をする」「聴」は「よく聞く」「耳をすまして聞く」という意味です。このことから、「拝聴」の意味は「目上の人の話に謹んで耳を傾ける」となります。

拝聴

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本来「拝聴」は神仏や主君に対して用いる言葉で、気軽に使う言葉ではありませんでした。しかし現代では、本来よりも気軽に使われるようになっています。一般的にはビジネスシーンで使われることが多いでしょう。

「聞く」の謙譲語である

「拝聴」は自分の立場をへり下って相手に敬意を払う言葉、つまり「聞く」の謙譲語です。敬語なので、目上の人や上司、尊敬する人などに対して使うことができます。「拝聴」を使いこなすことで、目上の人や上司と円滑なコミュニケーションをしやすくなるかもしれません。

「拝聴」の類語をご紹介

「拝聴」には、「お聞きする」「拝聞」「清聴」「傾聴」「謹聴」といった類語があります。意味合いが若干異なるものもあるので、場面や状況に合わせて使えるように、それぞれの言葉の意味を理解しておきましょう。あわせて例文も紹介しますので、使い方も把握しておいてくださいね。

拝聴

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類語1:お聞きする

「お聞きする」は謙譲語で、目上の人に対して使うことが多い言葉です。同等の立場の人や目下の人には使わないので、注意してください。「お聞きしてもよろしいでしょうか」というように、人の意見やアドバイスを聞くときに使います。

メールや電話で予定を聞くときに、「〇〇様の予定をお聞きしたいのですが」と使ったりします。「拝聴」よりも柔らかいニュアンスなので、堅苦しさを与えることもなく使いやすい表現と言えるでしょう。

・本日は〇〇さまからアドバイスをお聞きすることができ、とても勉強になりました。
・昨日はお忙しい中、〇〇のお話をお聞きいただき、誠にありがとうございました。
・皆様におかれましては、ますますご健在とお聞きしております。

類語2:拝聞

「謹んで聞く」という意味の「拝聞」は謙譲語で、「拝聴」と近い意味の言葉です。例えば教授や社長など、ひときわ敬意を払いたい方・心から尊敬する方に対して使います。

人づてに取引先や目上の人の話を聞いたことを伝える場合にもおすすめです。 「拝聴」より堅い表現なので、日常的に使うことは少ないでしょう。一般的にメールや手紙など文章で使うことが多いようです。

・毎年〇〇教授のご高話を拝聞しています。
・拝聞したご意見を参考にしたいと思います。
・昨日、〇〇会長の体調がかなり回復したと拝聞しました。

類語3:清聴

「清聴」という単語だけではあまり聞き慣れないかもしれませんが、「ご清聴いただきありがとうございました」という言葉にはなじみがある方も多いのではないでしょうか?

講演や演説を行う際に使われることが多く、「落ち着いて集中して聞く」という意味があります。 「拝聴」は聞き側が使う言葉なのに対して「清聴」は話を聞いてもらった側が使う言葉なので、「拝聴」とは使う人が正反対の言葉です。

ちなみに文章で「清聴」を使う場合は、「静聴」と間違えないようにしましょう

・ご清聴賜りまして、ありがとうございます。
・本日は最後までスピーチをご清聴くださり、ありがとうございました。
・当社のプレゼンテーションをご清聴くださり、誠にありがとうございます。

類語4:傾聴

「傾聴」は、「相手の話に熱心に耳を傾ける」という意味があります。本来「傾聴」はカウンセリング用語でしたが、今は一般的な言葉として使われるようになりました。

相手の気持ちを汲みながら、じっくりと話を聴くときにふさわしい言葉です。 これは目上の人に限らず、自分よりも立場が下もしくは同じ立場の人に対しても使える言葉と覚えておきましょう。相手に共感を示しつつ話を聞くという場面で使ってみてください。

・同僚が悩んでいたので、話に傾聴していました。
・妻の話を最後まで傾聴しようと思う。
・彼女は、静かに私の話を傾聴していた。

類語5:謹聴

「謹聴」は、「緊張感をもって静かに謹んで聞く」という意味です。「拝聴」とほぼ同じ意味で、尊敬する相手に対して使います。ただし堅苦しい表現なので、一般的な会話よりもかしこまった場面や書き言葉で使われることが多いでしょう。

・先日謹聴した〇〇教授の講演会は、とても勉強になりました。
・これから公演が始まりますので、皆様着席して謹聴してくださいますようお願い申し上げます。
・社長のスピーチが始まると、社員は皆謹聴しました。

「拝聴」を使う場面はどんなとき?

「拝聴」という言葉を耳にするのは、圧倒的にビジネスシーンが多いのではないでしょうか?そのほかにも、講演や音楽を聴くとき、お礼の文章でも使える言葉なので、知っておくと役立ちます。具体的にどんな場面で使えるのか見てみましょう。  

拝聴

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ビジネスシーン

「拝聴」は、目上の人の講義やプレゼンテーションなどを聞くとき、社長や取引先の話を聞くときによく使われます。いずれも、自分より立場が上の人に敬意を払うときに使うのが基本です。自分の立場をわきまえて発言したいときにも、この言葉が重宝するでしょう。

講演や音楽を聴くとき

「拝聴」は、有名な講師による講演、著名な音楽家による公演を聴くときにも使えます。例えば「(講演や演奏を)聴くことができました」でも問題はないのですが、「拝聴する」にした方が相手への敬意が伝わるでしょう。

また、「拝聴」はラジオを聴くときにも使えるとご存知でしたか?ラジオにメッセージを送る場合は、「いつもラジオを聴いています」より「いつもラジオを拝聴しております」の方が、相手に丁寧な印象を与えることができます。

一方、テレビに関しては、「拝聴」はふさわしい言葉ではありません。テレビは聞くものではなく見るものなので、「拝見」を使う方が適切といえるでしょう。

お礼の文章で

改まった言葉であることから、書き言葉としても重宝するのが「拝聴」です。お礼の手紙やビジネスメールの文章でも使える言葉で、目上の人へ講義や講演の感想を伝えるときにも重宝しますよ。

目上の人や取引先に手紙やメールを書くときには、「拝聴」という言葉をさりげなく使えるようになるといいですね。手紙やメールは顔が見えない分、相手に自分の気持ちを上手に伝えることが重要です。敬語を上手に使いこなし、円滑なコミュニケーションを図りましょう。

「拝聴」の使い方の具体例をご紹介

言葉の意味や類語、使う場面などはわかったものの、具体的にどんな風に使えばいいのかわからないという方もいるかもしれません。ここでは、「拝聴」を使った例文を紹介しますので、参考にしてください。

拝聴

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「拝聴」を使う例文

「拝聴」を使う例文は、以下の通りです。

・昨日の講演会では〇〇教授のご高話を拝聴することができ、大変勉強になりました。
・このプランに関するご意見を拝聴したく、お願い申し上げます。
・〇〇様の講演を拝聴し、大変参考になりました。
・アドバイスを拝聴できましたので、今後の仕事に活かしたいです。
・明日、〇〇先生の講演会を拝聴します。
・毎月、〇〇教授の講演を拝聴しています。
・先日、先生のラジオを拝聴しました。
・バイオリンの演奏を拝聴しました。
・〇〇様のお話を拝聴できますことを心待ちにしております。

ちなみに、人の話に敬意を示すときは「高話」という言葉を使いますが、上記の例文のように「ご」を付け加えて「ご高話」とするとより丁寧な印象になります。

さらに丁寧にするならば、相手の優れた意見を表わす「ご高説」がおすすめ。「拝聴」とセットで「ご高話」または「ご高説」を使うと、とても丁寧で良い印象を与えることができるでしょう。

「拝聴します」は、過去の出来事には使わず、「これからまたは未来に聞く予定のとき」に使います。それに対して「拝聴しています」は継続・進行を表わし、「以前から定期的に聞き続けているとき」「今まさに聞いているとき」の二つの意味で使えるので覚えておきましょう。

より丁寧な表現にするなら

「拝聴」という言葉そのものが丁寧な表現ではありますが、「拝聴する」をそのまま使うことは少ないです。実際は、「拝聴します」「拝聴しております」を使う方が一般的といえるでしょう。

まずは「拝聴します」ですが、「聞く」の謙譲語の「拝聴する」と丁寧語の「ます」が合わさっているので、丁寧な印象を与えることができます。

次に「拝聴しております」ですが、これは「拝聴しています」をより丁寧にした表現です。語尾を「います」から「おります」に変えると、自分が最大限にへりくだることができます。相手への尊敬の気持ちを表したいときに使ってみてください。

また、「意見を聞かせてください」という言葉を最も丁寧にすると、「ご高説を拝聴したく存じます」となります。ただし堅い言葉なので、使う場面を選ぶかもしれません。場の雰囲気に合わせて使ってください。

「拝聴」を使うときのマナーとは

ビジネスシーンでは、敬語を使い間違えると、相手に対して失礼にあたることもあります。ビジネスマナーとして、「拝聴」を使うときは、二重敬語と主語の二つに十分注意しましょう。

拝聴

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二重敬語に注意

言葉は丁寧にしすぎると、二重敬語になってしまうことがありますので注意が必要です。「拝聴」の二重敬語は、主に三つが考えられます。

一つめは「拝聴いたします」や「拝聴いたしました」です。「いたします」は「する」の謙譲語なので二重敬語になります。二つめは「拝聴させていただきます」です。「いただく」は「してもらう」の謙譲語なので、これも二重敬語と覚えておいてください。

三つめは「ご拝聴」です。「拝聴」自体が敬語なので、「ご~する」という謙譲語を付け加えると二重敬語になってしまうのですね。 実際にはビジネスシーンでこれらの表現が用いられることも多いようですが、敬語の文法としては間違っているということを認識しておきましょう。

言葉は、丁寧にすればすれほどいいというものではありません。それどころか、二重敬語を使うとまわりくどくなるだけでなく、相手に失礼な印象を与えてしまう恐れがあります。敬語は過剰にしないのが基本と覚えてくださいね。   

主語の間違いに注意

「拝聴」を使うときは、主語を間違えないことが重要です。「拝聴」は相手への敬意を込めた言葉なので、主語は自分というのを忘れないようにしましょう。

まずは、相手にとっての自分の立場を理解することです。 目上の人に「拝聴しましたか」と聞くのは失礼にあたりますので、くれぐれも気を付けてください。ちなみに目上の人に、聞いたかどうか確認したい場合は、「お聞きになりましたか」「聞かれましたか」と表現します。

場面に合わせて「拝聴」を使えるようになろう

「拝聴」は相手への尊敬を示すことができる敬語なので、ビジネスシーンでスマートに使えるようになりたいもの。類語も含めて言葉の意味や使い方を把握した上で、例文を参考にしながら実際に使ってみましょう。

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敬語は使い慣れるまでは大変ですが、場面そして自分の立場に合わせて敬語を使えるようになると、目上の人からも一目置かれるかもしれません。ビジネスパーソンのマナーとして、「拝聴」をはじめとした敬語を使いこなせるようになりましょう。

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