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2021.03.12

「お心遣い」の意味や使い方とは? 似ている言葉や表現方法も一緒に覚えよう

 

「お心遣い」は普段の人付き合いでもビジネスシーンでもよく使う言葉です。「お心遣い」には「相手を思いやり気を配ること」と「お金」の2つの意味があります。また「お気遣い」や「心配り」など似た言葉も多く、シーンによって使い分けることでより知的な印象を持たれるでしょう。 今回は「お心遣い」について、その意味や使い方、返事の仕方、英語での訳語などについて詳しくご紹介します。

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「お心遣い」の意味や使い方について

ここでは「お心遣い」の意味と使い方について詳しく説明しましょう。

お心遣い

(C)Shutterstock.com

「お心遣い」とはどういう意味? 

「お心遣い」には2つの意味があります。ひとつは「相手を思いやること、配慮」で、もうひとつは「お金」です。

「お心遣い」に近い言葉に「ご配慮」や「ご厚情」、「ご厚意」がありますが、少し硬い印象を人に与えてしまいます。「お心遣い」は柔らかく品がある印象を与え、職場でも使う機会の多い表現のため、シーンにあわせて正しく使えるようになりましょう。

相手の気持ちを思いやること

「お心遣い」とは、相手を心配したり思いやったりする気持ちのこと。たとえば自分が病気や事故に遭えば、相手は心配してくれたりいろいろと配慮してくれたりするでしょう。このように、相手が自分に対して抱く温かい思いやりのことを「お心遣い」といいます。

「お金」という意味もある

「お心遣い」には「お金」という意味も。日本では昔から、結婚式やお祝いごと、葬儀の際にお金を渡す風習があります。「お金」という言葉をそのまま使うのはふさわしくないという考えから、「お心遣い」と言い換えて使っているのです。

また「ほんの心ばかりではございますが」と金品を渡す場面もあるでしょう。これも金品を「心」と言い換えた表現のひとつです。

「お心遣いありがとうございます」を中心とした使い方や例文

「お心遣いありがとうございます」は、相手が心配してくれたり配慮してくれたりしたことに対して感謝を伝える一般的な言葉です。「誠に」がつくとより丁寧になります。次に、いくつか例文を挙げましょう。

【例文】
・皆様の温かいお心遣いを誠にありがとうございます。
・お心遣いくださいましてありがとうございます。
・こんなに多くのお心遣いをいただき、身に余る喜びです。
・たいそうなお品までいただき、お心遣い痛み入ります。

「お心遣い」は上司や目上向けの言葉

「お心遣い」は「心遣い」に接頭語の「お」がついた尊敬語です。また「お心遣いありがとうございます」という表現には、「自分のような者に配慮していただいてありがとうございます」と謙遜した意味合いも含まれるため、一般的に目上の人や上司、その家族に使います。

同僚や友達のような気心の知れた人には、普段の言葉「〜してくれてありがとうございます」で十分です。感謝の気持ちが込もっていれば、気持ちはしっかりと伝わるでしょう。どれほど素敵な言葉でも、シーンに合わせて使うことが大切です。

「お心遣いありがとうございます」の英語表現は?

日本で働く外国人は多くなっており、普段から外国人とコミュニケーションを取っている人も多いことでしょう。感謝の気持ちを伝える場面では特に、正しく英語で伝えたいものですね。英語訳は次のとおりですが、日常的に使う表現なので覚えておいて損はありません。

・kindness(心遣い)
・consideration(熟慮)
・thoughtfulness(思いやりの心)

「Thank you for your kindness」は、ビジネスでもプライベートでもよく使われます。

また、より丁寧に伝えたい場合は、次のような言い方もあります。

・I really appreciate your consideration.
ご配慮に感謝いたします

・I really appreciate your kindness.
ご親切に感謝いたします

「お気遣い」や「心配り」との違いについて

「お心遣い」と似た言葉に「お気遣い」や「心配り」があります。少しずつニュアンスが異なるので、微妙な違いを理解して使い分けましょう。

お心遣い

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「お気遣い」との違いとは

「気遣い」には「あれこれと気を使うこと」と「心配、懸念」という2つの意味があり、「気配り」に接頭語の「お」がつき尊敬語となります。自分の行動に尊敬語は使わないので、「お気遣い」してくれるのは相手という場合です。

「お心遣い」との違いですが、「気遣い」は心配してくれたり配慮してくれたりといったやや一般的な行動に対して、「お心遣い」のほうが一歩踏み込んだ思いやりを意味します。

たとえば取引先に行ったときに途中で雨が降り出し、「雨が降ってきましたが大丈夫ですか?」と相手が心配するのは「お気遣い」です。一方、タクシーを呼びタクシーチケットまで準備してくれた場合は「お心遣い」となります。

「お気遣いありがとうございます」の使い方や例文

「お気遣いありがとうございます」は使う機会が多いでしょう。次にいくつか例文を挙げます。

【例文】
・お気遣いに感謝します。
・この度はお気遣いいただき、誠にありがとうございます。
・どうぞ、お気遣いなく。お気持ちだけ頂戴いたします。

「お気遣い」は「お気遣いなく」と、相手の気遣いを断る場合にも使います。「これ以上の気遣いは要りません。大丈夫ですよ」という意味が含まれ、否定語ですが相手に対して失礼にはなりません。ただし「お心遣い」の場合は、「お心遣いなく」という使い方はないので注意しましょう。

「心配り」との違いとは

「心配り」は「相手のことを考えてあれこれと気を配ること、配慮」という意味と「祝儀や心付け(お金)」の2つの意味があります。「心配り」は「お心遣い」より、あれこれと気をつかう様子や行動に焦点があてられるでしょう。

「お心配りありがとうございます」の使い方や例文

「お心配りをありがとうございます」はいただいた配慮へのお礼や感謝の意味を伝える言葉として使います。会話でもメールでも使える丁寧な言葉です。それでは次に、いくつかの例文を挙げましょう。

・いつもながらのお心配りに感謝しております。
・結婚に際してお心配りをいただき、ありがとうございました。

「お心遣い」はビジネスで使える?

「お心遣い」をビジネスシーンで使う場合に気をつけるべき点をご紹介します。

お心遣い

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口語や手紙などに向いた言葉

「お心遣い」は訓読みの和語にあたり、口語や手紙に向いています。単に「ありがとうございます」と言うよりも感謝の気持ちがより強く伝わるでしょう。

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