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2021.03.17

【拝聴】はどんな意味!? 正しい使い方や類語を知ろう

 

お礼の文章で

改まった言葉であることから、書き言葉としても重宝するのが「拝聴」です。お礼の手紙やビジネスメールの文章でも使える言葉で、目上の人へ講義や講演の感想を伝えるときにも重宝しますよ。

目上の人や取引先に手紙やメールを書くときには、「拝聴」という言葉をさりげなく使えるようになるといいですね。手紙やメールは顔が見えない分、相手に自分の気持ちを上手に伝えることが重要です。敬語を上手に使いこなし、円滑なコミュニケーションを図りましょう。

「拝聴」の使い方の具体例をご紹介

言葉の意味や類語、使う場面などはわかったものの、具体的にどんな風に使えばいいのかわからないという方もいるかもしれません。ここでは、「拝聴」を使った例文を紹介しますので、参考にしてください。

拝聴

(C)Shutterstock.com

「拝聴」を使う例文

「拝聴」を使う例文は、以下の通りです。

・昨日の講演会では〇〇教授のご高話を拝聴することができ、大変勉強になりました。
・このプランに関するご意見を拝聴したく、お願い申し上げます。
・〇〇様の講演を拝聴し、大変参考になりました。
・アドバイスを拝聴できましたので、今後の仕事に活かしたいです。
・明日、〇〇先生の講演会を拝聴します。
・毎月、〇〇教授の講演を拝聴しています。
・先日、先生のラジオを拝聴しました。
・バイオリンの演奏を拝聴しました。
・〇〇様のお話を拝聴できますことを心待ちにしております。

ちなみに、人の話に敬意を示すときは「高話」という言葉を使いますが、上記の例文のように「ご」を付け加えて「ご高話」とするとより丁寧な印象になります。

さらに丁寧にするならば、相手の優れた意見を表わす「ご高説」がおすすめ。「拝聴」とセットで「ご高話」または「ご高説」を使うと、とても丁寧で良い印象を与えることができるでしょう。

「拝聴します」は、過去の出来事には使わず、「これからまたは未来に聞く予定のとき」に使います。それに対して「拝聴しています」は継続・進行を表わし、「以前から定期的に聞き続けているとき」「今まさに聞いているとき」の二つの意味で使えるので覚えておきましょう。

より丁寧な表現にするなら

「拝聴」という言葉そのものが丁寧な表現ではありますが、「拝聴する」をそのまま使うことは少ないです。実際は、「拝聴します」「拝聴しております」を使う方が一般的といえるでしょう。

まずは「拝聴します」ですが、「聞く」の謙譲語の「拝聴する」と丁寧語の「ます」が合わさっているので、丁寧な印象を与えることができます。

次に「拝聴しております」ですが、これは「拝聴しています」をより丁寧にした表現です。語尾を「います」から「おります」に変えると、自分が最大限にへりくだることができます。相手への尊敬の気持ちを表したいときに使ってみてください。

また、「意見を聞かせてください」という言葉を最も丁寧にすると、「ご高説を拝聴したく存じます」となります。ただし堅い言葉なので、使う場面を選ぶかもしれません。場の雰囲気に合わせて使ってください。

「拝聴」を使うときのマナーとは

ビジネスシーンでは、敬語を使い間違えると、相手に対して失礼にあたることもあります。ビジネスマナーとして、「拝聴」を使うときは、二重敬語と主語の二つに十分注意しましょう。

拝聴

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二重敬語に注意

言葉は丁寧にしすぎると、二重敬語になってしまうことがありますので注意が必要です。「拝聴」の二重敬語は、主に三つが考えられます。

一つめは「拝聴いたします」や「拝聴いたしました」です。「いたします」は「する」の謙譲語なので二重敬語になります。二つめは「拝聴させていただきます」です。「いただく」は「してもらう」の謙譲語なので、これも二重敬語と覚えておいてください。

三つめは「ご拝聴」です。「拝聴」自体が敬語なので、「ご~する」という謙譲語を付け加えると二重敬語になってしまうのですね。 実際にはビジネスシーンでこれらの表現が用いられることも多いようですが、敬語の文法としては間違っているということを認識しておきましょう。

言葉は、丁寧にすればすれほどいいというものではありません。それどころか、二重敬語を使うとまわりくどくなるだけでなく、相手に失礼な印象を与えてしまう恐れがあります。敬語は過剰にしないのが基本と覚えてくださいね。   

主語の間違いに注意

「拝聴」を使うときは、主語を間違えないことが重要です。「拝聴」は相手への敬意を込めた言葉なので、主語は自分というのを忘れないようにしましょう。

まずは、相手にとっての自分の立場を理解することです。 目上の人に「拝聴しましたか」と聞くのは失礼にあたりますので、くれぐれも気を付けてください。ちなみに目上の人に、聞いたかどうか確認したい場合は、「お聞きになりましたか」「聞かれましたか」と表現します。

場面に合わせて「拝聴」を使えるようになろう

「拝聴」は相手への尊敬を示すことができる敬語なので、ビジネスシーンでスマートに使えるようになりたいもの。類語も含めて言葉の意味や使い方を把握した上で、例文を参考にしながら実際に使ってみましょう。

拝聴

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敬語は使い慣れるまでは大変ですが、場面そして自分の立場に合わせて敬語を使えるようになると、目上の人からも一目置かれるかもしれません。ビジネスパーソンのマナーとして、「拝聴」をはじめとした敬語を使いこなせるようになりましょう。

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