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「胡散臭い」とは?意味や語源は?
「胡散臭い」とは、「正体が分からず怪しい」「疑わしい」という意味の言葉です。信用できない人や物事に対して使われます。「胡散臭い商品だ」「あの人は胡散臭い」などが使用例です。 「胡散臭い」の語源には諸説ありますが、そのうちの一つは「胡乱(うろん)」という言葉が転じて「胡散臭い」につながったという説です。
「胡乱」とは、元々中国から伝わった言葉で「怪しくて疑わしい」という意味の言葉です。 時代の流れとともに言葉が変わり、最終的に「胡散臭い」になったといわれいます。つまり、怪しくて疑わしい意味合いが含まれる「胡散臭い」の言葉が使われるときは、その人や物事に対してマイナスの印象を抱いている時だといえるでしょう。
「胡散臭い」の類語は?「きな臭い」との違い
ここからは「胡散臭い」の類語をご紹介します。また、「胡散臭い」と混同されがちな「きな臭い」との意味の違いも解説しますので、それぞれの意味を正しく理解しましょう。
■「胡散臭い」の類語
「胡散臭い」の類語には、「疑わしい」「いぶかしい」「不審」「如何わしい」などがあります。これらの類語には、基本的に「怪しい」というニュアンスが含まれるのが特徴です。
■「胡散臭い」と「きな臭い」の違い
「胡散臭い」と「きな臭い」には、どちらも「怪しい」という意味合いが含まれます。ただ、「きな臭い」には危ない気配があり、緊迫感が感じられたときに使用されることが多いです。
例えば、「〇〇はきな臭い動きがあった」「〇〇はどうもきな臭くて心配」などがあります。一方で「胡散臭い」には、緊迫感のある意味合いは含まれません。間違えないように注意しましょう。
「胡散臭い」の英語とは?
次に、「胡散臭い」を意味する英語表現をご紹介します。海外の人とやり取りする際に役立つので、ぜひ覚えておきましょう。
「Shady」
「怪しい」「インチキな」という意味がある「Shady」。影の「shade」から派生した英語表現で、人を騙したり不正取引を行ったりするような怪しい相手や物事に対して用いられるのが一般的です。
・She has been acting shady lately. (最近、彼女の行動が少し怪しい)
・It seems kind of shady here. (なんかここ怪しいよね)
「Sketchy」
「怪しい」「不審な」の意味がある「Sketchy」。口語的な言葉で、日常会話の中でよく使用される英語表現です。怪しげな雰囲気がある場所や人に対して使用されます。
・This is a sketchy shop. (なんか怪しいお店だね)
・There are sketchy looking guys outside. (外に不審な男性たちがいる)
「Fishy」
胡散臭さを感じる人や物事に使える「Fishy」で、直訳すると「魚臭い」の意味があります。さまざまな場面で使える便利な表現ですが、どちらかというと年配の人に使われることが多いです。
・I feel like there is something fishy here. (ここは何となく怪しい気がする)
・That contract sounds fishy. (この契約は怪しく感じる)
「胡散臭い」と思われる人の特徴
普通にふるまっているにもかかわらず、「胡散臭い」と勘違いされることもありますよね。そこで、周囲から胡散臭いと思われやすい人の特徴を見ていきましょう。思い当たる節がある場合は、行動や態度の見直しが必要かもしれません。
初対面なのに距離が近い
胡散臭いと思われる人は、初対面の人にも距離感が近すぎる傾向があります。たとえば、昔ながらの知り合いのように名前で呼んだり、いきなりタメ口で話しかけてきたりするのが特徴でしょう。 そんな人との距離の詰め方を見て、人からは「胡散臭い人だな」と思われてしまうのです。
また、共通の知人の悪口を言ったり根拠のない噂話で距離を縮めようとしたりする人も要注意です。たとえそれが早く相手と仲良くなりたいと思ってとった行動だとしても、相手からは信用に値しないと思われてしまい、「胡散臭い人」というイメージに繋がりかねません。胡散臭い人と思われないためには、人との距離感に注意しましょう。
プライベートが一切見えない
自分の話を避けてプライベートを見せないようにしてばかりいると、相手には不信感を抱かせやすく、胡散臭いと思われる傾向があります。たとえば、相手からの質問にだけ当たり障りなく答えていると、相手には「よく分からない人だな」という印象だけが残るでしょう。
なかには、仕事関係の相手に自分のプライベートを見せたくないと考える人もいるはずです。ただ、あまりにも秘密主義にしていると、周囲から怪しまれることもあります。また、SNSで派手な写真を投稿しているにもかかわらず、普段の生活をまったく見せない人は胡散臭い人と思われやすいでしょう。
大袈裟なリアクションを取る
普通に会話をしているだけなのに、大きなリアクションを取る人も胡散臭いと思われがちです。話の内容に適したリアクションであれば問題ありませんが、なかには不自然なタイミングで大きな反応を示す人もいます。その不自然な態度は相手へ「ちゃんと話聞いているかな」と不信感を抱かせるため、胡散臭い人という印象がついてしまうのです。
内容に沿ったリアクションであれば、話を盛り上げる良い材料になるでしょう。 ただ、その場を盛り上げることに意識が向き過ぎると反応にも無理やり感が出てしまいます。相手に気を遣わせることにもなるので、話に適したアクションを取ることが大切です。
お金に関する話題が多い
収入や年収などお金の話が多い人は、胡散臭いと勘違いされる傾向があります。なぜなら、お金の話ばかりする人は、人間関係においても損得勘定で人付き合いをしているように見えるからです。 なかには、自分の金銭状況を話したくない人もいます。
そんな気持ちを無視してお金の質問をする人は、「胡散臭い人だ」と勘違いされることも。 ビジネスでお金の話が出るのは仕方ないですが、プライベートで積極的にお金の話題を持ち出ことは控えたほうがいいでしょう。お金の話よりも相手が答えやすい趣味や関心のあることなど何気ない会話が望ましいです。