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2021.05.15

どう説明するのが正解?子どもに伝える〝キャッシュレス決済〟

日本も続々とキャッシュレス人口が増えてきています。皆さんはお金を渡さずに物が買える仕組みを子どもに説明できますか?『10歳から知っておきたいお金の心得』を監修した、キッズ・マネー・ステーションの八木陽子さん・髙柳万里さんに「子どもに伝えるキャッシュレス」についてお聞きしました。

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キャッシュレス決済とは子どもにとって魔法!?

キャッシュレス決済をしたとき、子どもから「ピッ!とすればなんでも買えてすごいね」と言われた経験ありませんか? 『10歳から知っておきたいお金の心得』を監修した、キッズ・マネー・ステーションの八木陽子さん・髙柳万里さんに「子どもに伝えるキャッシュレス決済」についてお聞きしました。

「まず始めに、キャッシュレス決済について確認しましょう。キャッシュは〝現金〟 レスは〝なし〟 決済は〝支払い〟 という意味です。つまりキャッシュレス決済とは、現金を使わずに支払いをすることです。キッズ・マネー・ステーションの親子向け金融教育講座では、キャッシュレスでやりとりされるお金を【見えないお金】と表現しています。現金のように目に見えるやりとりがないため、子どもにとってはまるで魔法のように感じられると思いますが、【見えないお金】も現金と同じお金であり、使えば減るものだということを子どもたちに伝える必要があります」(髙柳さん)

これから先、キャッシュレスが当たり前の世界になっていきます。まずは、きちんとお金の存在を知るところからスタートしましょう。

子どもに伝えるべきは「お金の存在」

「お買い物をする際、キャッシュレス決済をすることがありますよね。それを隣で見ている子どもは、〝お母さん、お金を払わずピッとするだけでたくさんお買い物をしてすごいなぁ〟と思ってるはず。中にはキャッシュレスが当たり前で、現金を見るほうが稀なケースも。お金はどのようにして手に入るのか、その後のお金の流れを説明できるようにしましょう。

<1>【働いてお金を稼ぐ】からスタートし、<2>【銀行に稼いだお金を預ける】<3>【キャッシュレスでお買い物をする】<4>【銀行からお金が引き落とされる】という流れを伝えてみてください。キャッシュレス決済では実際にお金を目にすることはありませんが、銀行に預けている貯金から引き出されていることを知ってもらいましょう。もし見せられるようであれば、通帳で実際に出し入れされている数字を見せてもいいかもしれません。

そして一番伝えていただきたいところは、<1>の【働いてお金を稼ぐ】からお買い物ができるというところです。キャッシュレス化が進むと、お金の価値や重みが薄れてしまう恐れも。支払い方法が変わっても、お金の大切さは変わらないので注意してくださいね」(八木さん)

ちなみに「キャッシュレスの種類」を親も再確認! 

「一歩踏み込んで、親自身もキャッシュレス決済の情報を整理してみましょう。キャッシュレス決済は支払うタイミングで3つの種類に分けられます。

<1>【前払い】→suicaを始めとする交通系、nanacoなどの流通系の電子マネー。先にカードやアプリに入金(チャージ)して支払います。子どもが最初に触れるキャッシュレス決済の手段としてよく使用されます。

<2>【即時払い】→デビットカード。買い物をした瞬間、銀行口座から代金が引き落とされます。

<3>【後払い】→クレジットカード。カード会社の信用を元に、後払いができる仕組み。

支払うタイミングの違いで3種類に分けられていますが、クレジットカードのみ、実際持っているお金よりも多く支払えるため、浪費に気づきにくいかもしれません」(八木さん)

最近ではsuicaなど前払いのプリペイドカードを持っている子どもも多いそう。お金の話なんか早い!と思わず、タイミングがあればキャッシュレス方法の違いも説明できるといいですね。

最後に…

「急速に進むキャッシュレス社会ですが、子どもが幼いころにはできるだけ現金でやりとりする場面を見せられるといいですね。まず目に見える形(現金)でお金を扱う経験を積み、次に目に見えない形(キャッシュレス)を教え、最後はおこづかい等を通して自分でお金を管理する訓練をさせてあげましょう」(髙柳さん)

現金もキャッシュレスも小さなころから慣れ親しんでおかないと、社会に出た際、お金にまつわるトラブルに巻き込まれてしまう可能性が高くなるそう。残念ながら今現在の日本では、学校での金融教育は遅れています。是非、ご家庭でお金の大切さや使い方、キャッシュレスの裏側など話す機会を設けてみてはいかがでしょうか。

構成・文/福島孝代

写真/(C)Shutterstock,com

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「10歳から知っておきたいお金の心得」(えほんの杜)

●モノの値段が分かる「物の価値」
●今話題のキャッシュレス「未来のお金」
●お金を預ける「銀行」の役割
●会社を応援する「投資」について
●社会や私たちの暮らしを支える「税金」「社会保障」
これらを楽しく知ることができるよう解説。
八木陽子がめぇめぇ先生、髙柳万里がまりまり先生として掲載されています。子どもから大人まで分かりやすいと評判のお金が学べる書籍です。

キッズ・マネー・ステーション代表

八木陽子

2005年から、お金やキャリア教育を普及する「キッズ・マネー・ステーション」を主宰。現在、約300名の認定講師たちが所属し、全国の学校で授業や講演などを行う。2017年度4月から文部科学省検定の高等学校家庭科の教科書に日本を代表するファイナンシャルプランナーとして掲載される。
HP

キッズ・マネー・ステーション認定講師

髙柳万里

金融教育を受ける機会を得られないまま社会人となり、自身がお金のやりくりに悩んだことから金融リテラシーの必要性を痛感しFP資格取得。親子向けワークショップや「おこづかい」を活用しながら、子どもたちの金融リテラシー向上のために日々試行錯誤しつつ活動中。「常識にとらわれず、実践から学ぶ」がモットーです。
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