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2021.06.25

畳はカビにとって絶好の環境です! カビ発生を防ぐために予防方法と掃除方法は?

 

畳の表面が変色していたら、カビが発生しているかもしれません。カビはそのまま放置せず、すぐに取り除きましょう。また、手入れを怠るとすぐに再び発生してしまうので、日頃からカビが生えないような掃除と環境づくりが大切です。

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【目次】
 ・畳にカビが生えやすい理由
 ・畳にカビが生えてしまったら
 ・カビがひどい場合の対処法
 ・カビを生えさせない掃除のコツ
 ・カビの発生を防止する部屋作り

畳にカビが生えやすい理由

畳は古来より、日本で愛用されている床材の一つです。自然の素材であるイ草を使っているため、素足で歩いてもさらりとした肌触りで、年中快適に過ごせる点が特徴です。

いつも清潔を保つために、畳にカビが生える理由について分かりやすく解説します。

畳 カビ 理由

(C)Shutterstock.com

イ草が湿気を吸うため

畳の原料はイ草です。天然素材のイ草は、湿度が高いと吸湿し、乾燥時には吸収した水分を放出して、部屋を快適に保つ調湿機能が特徴です。

カビは、温度25度、相対湿度70%以上で活動が活発になるといわれており、湿気には注意しなくてはなりません。しかし、多湿が続く梅雨時期や夏場には、イ草はたくさん湿気を吸ってしまい飽和状態になります。その結果、湿度調整機能が不十分になり、カビが生えやすくなってしまうのです。

参考:カビ対策マニュアル 実践編-文部科学省

新品ほど、カビが生えやすい

新品や表替えしたての畳は、イ草が新鮮なので湿気をよく吸い、調湿機能が高い状態です。そのため湿気を必要以上に吸い取ってしまい、カビが生えやすくなってしまいます。

一方、時間の経過とともに古くなった畳のイ草は、意外にも新品よりもカビが生えにくくなっています。古い畳はイ草がつぶれて、新品のものよりも吸湿機能が低下しているため、新品ほどカビが発生する心配がないようなのです。

家の畳が新しい場合は、カビが発生しないようより注意が必要です。

畳にカビが生えてしまったら

畳に生えたカビは、そのまま放置していると表面だけでなく、イ草の繊維奥にまで広がってしまいます。見つけたらすぐに正しい方法で対処することが重要です。

畳 カビ 対処法 応急処置

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早急な対処が肝心

湿度の高い状態が続くと、畳内に湿気がたまってカビが生えてしまいます。一度発生すると、気づかないうちに表面や内部にまで広がり、健康にも悪影響を及ぼすことに。そのため、発見したら早急に対処することが大切です。

畳の上に布団を敷きっぱなしの人は、こまめに布団を干して乾燥させましょう。和室をあまり使っていない人も、普段から畳の状態をチェックするとカビに気づくことができるでしょう。

カビが発生してしまったら、すぐに雑巾などで乾拭きをします。部屋の湿度が高めだと感じれば、除湿剤や除湿器を使用するのもおすすめです。

軽度のカビはエタノールで掃除

表面に少しカビが生えている状態であれば、「エタノール」を使ってきれいにできます。エタノール濃度が70~80%のものを用意しましょう。

1.畳のカビ部分にエタノールをスプレーする
2.約20分放置する
3.畳の目に沿うように古い歯ブラシでカビを優しくこする
4.畳がきれいになるまで手順2と3を繰り返す
5.最後に畳にエタノールをスプレーして、雑巾で畳の目に沿って乾拭きをする

手袋とマスクを着用し、窓を開けて換気をしながら行います。水分が残っているとまたカビが生えてしまうので、内部までしっかりと乾燥させることがポイントです。

カビがひどい場合の対処法

畳の広い範囲がカビに覆われてしまった場合には、エタノールでは除去しきれません。洗浄・除去効果の高い洗剤を使う必要があります。黒カビの除去と消臭の方法について解説します。

畳 カビ 対処法

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酸素系漂白剤と重曹を使って除去

黒カビや広い範囲に発生したカビには、「酸素系漂白剤」と「重曹」が有効です。作業は以下の手順で行います。

1.軽度のカビ除去方法で掃除する
2.酸素系漂白剤と重曹を同量混ぜる
3.水を少量加えてペースト状にする
4.綿棒にペーストを少量付け、カビ部分に塗って数時間放置する
5.固く絞った雑巾で叩くように拭き取る
6.乾いた雑巾で乾拭きをして完了

畳に水分や洗剤が残っているとカビや傷みの原因となります。そのため、繊維の奥までしっかりと拭き取ることが重要です。また、漂白剤の臭いが気になる場合には、手順5と6を繰り返し行うことで臭いが軽減します。

畳が変色する場合があるので注意

重曹はアルカリ性です。イ草の天然成分は、アルカリ性によって黄色く変色する可能性があるので、注意が必要です。

また漂白剤には、次亜塩素酸ナトリウムが主成分の「塩素系漂白剤」もあります。漂白力が強いとイ草を傷めるだけでなく、畳が脱色されてしまうので、漂白剤を使う際には必ず「酸素系」のものを使用しましょう。

カビ除去のために重曹や漂白剤を使う際には、よく溶かして「黒カビがひどい部分のみ」使用します。事前に目立たない部分で試して、変色具合を確認してから作業を始めましょう。

カビの臭いが気になる場合

カビの除去で使用する「重曹」には、消臭効果があります。そのためカビの臭いは、基本的に漂白剤と重曹のペーストで掃除をすれば自然とおさまります。それでも臭いが気になる場合には、重曹と水を使って消臭する方法がおすすめです。

まずコップやボウルを用意します。その中に水を張り、重曹をよく溶かして、そのまま和室に置いておくだけです。カビだけでなく部屋全体の消臭ができます。

カビを生えさせない掃除のコツ

畳にカビが生えてしまう原因の一つが、環境です。汚れや湿気がたまっていると発生してしまうので、低湿度で清潔に保たなくてはなりません。

せっかくきれいに除去掃除をしても、環境を変えなければまたすぐにカビが発生してしまいます。カビ予防に役立つ掃除のコツを3点紹介します。

畳 カビ 対処法 掃除 防ぐ

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部屋の換気と除湿を心掛ける

カビは湿度の高い場所に生えやすい性質があります。そのため、部屋は定期的に換気をして、湿気をためないようにすることがポイントです。

晴れた日には窓を開けるだけでなく、扇風機やエアコンの送風機能を併用すれば、より効果的な換気が望めるでしょう。

また、梅雨時など湿気がたまりやすい時期には、除湿器やエアコンの除湿機能を使用して、こまめに換気を行うことも大切です。空気清浄機やエアコンを上手に活用すれば、天候にも左右されません。

特に、マンションなどの集合住宅は気密性が高いため、空気がこもりやすくなっています。部屋の湿度を60%以下にキープすることが、カビ予防のポイントです。

水拭きはNG

畳のカビを取り除くために、水拭きをしてしまう人もいます。しかし水拭きをすると、畳が水分を吸収してしまい、湿気が高くなるのでNGです。水分はカビの栄養分となり、カビの発生を助長してしまうかもしれません。

また裸足で歩くと、ベタつきが気になることもありますが、これは畳が汗の水分を吸収しているサインです。水拭きをしてさらに水分を加えてしまうと、カビが生えやすい状態になります。

どうしても水拭きが必要な場合は、仕上げに乾拭きをしたあと、部屋の換気をしながら完全に畳を乾燥させることが必要です。

風通しのよい場所で陰干し

畳は正しい手入れをすれば、何十年も使用できる優秀な床材です。長持ちさせるためには、定期的に乾燥させることが欠かせません。

そのため、直射日光が当たらない、風通しのよいところに畳を出して、陰干しをしましょう。その際、箒などで裏側から叩いて、内部に入り込んだホコリを取り除いておきます。

日光に当てる場合は、畳の裏側が日に当たるようにします。ただし、長時間日に当てると、畳が日焼けをしたり傷んでしまったりするので、短時間に留めます。また畳の表側は直射日光に当てると、傷んだり変色したりするのでNGです。

近年の畳は、コンパクトサイズのものも販売されていますが、一般的なサイズのものは非常に重量があります。日頃は換気や乾拭きなどの掃除を行い、半年に1回を目安に陰干しをするのがおすすめです。

カビの発生を防止する部屋作り

掃除や換気をしているだけでも、カビは生えにくくなります。しかし、それだけでは十分ではありません。空気の流れを作って、通気性を高めることも必要です。カビ発生の防止に効果的な部屋作りのポイントを3点紹介します。

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家具は壁から離す

なるべく空間を広く使いたいからといって、壁に家具をぴったりとつけて配置するのは避けましょう。大きな家具は一度置くと動かすことがなかなかないため、壁から湿気を吸い込んでカビが生えやすくなってしまいます。特に、廊下や隣の部屋と接する壁は、カビが生えやすいため要注意です。

また、和室にたんすや座椅子などの家具を置く場合には、壁から離して隙間を作り、空気の通り道を作ることもポイントです。壁と家具に隙間を作ることで通気性が高まり、湿気がたまりにくくなります。

掃除機のノズルが入るくらいのスペースを目安にすれば、湿気対策といっしょに掃除もできるのでおすすめです。

カーペットを敷く場合は要注意

カビの栄養源は、湿気やホコリです。そのため部屋の模様替えや、畳を保護したいなどの理由でカーペットを敷く場合には、注意しなくてはなりません。

カーペットは湿気を含みやすく、ホコリなどの汚れもたまりやすいです。そのため定期的に敷いていた部分の畳とカーペットの両方を乾燥させます。またホコリや髪の毛などの汚れは、掃除機でしっかりと吸い取りましょう。

カーベットが大きくて動かしづらい場合は、掃除のあとにカーペットの半分を裏返して、1時間ほど置く作業を繰り返すだけでも乾燥可能です。ただし、部屋自体の湿気が高い場合には、除湿器やエアコンの除湿機能を使って乾燥させます。

掃除を怠ると、カーペットや畳にカビだけでなく、ダニも発生するので注意しなくてはなりません。面倒でもこまめな掃除と乾燥が必要です。

寝具を置くと高リスクに

寝具には、就寝中にかいた汗が染み込んでいます。また、肌に直接触れるため、皮脂汚れやフケなども付着しており、カビが発生しやすい環境です。さらに吸湿機能がある畳に寝具を置けば、湿気や汚れが浸透してしまいます。

天気のよい日に布団類は表裏を、それぞれ日光と風に当てて乾燥させます。起床後は布団を畳んで押し入れにしまうなど、敷きっぱなしにしてはいけません。マットレスの場合には、壁に立てかけて通気性をよくします。部屋の換気も同時に行うと、よりカビの発生防止に効果的です。

また、寝具周辺にはホコリなどの汚れがたまりやすいので、こまめに掃除機をかける必要があります。繊維内の汚れを吸い取るように、畳の目に沿って掃除をすることがポイントです。ベッドを設置している場合は、ベッド下も忘れずに掃除機をかけて、清潔を保ちましょう。

トップ画像・アイキャッチ/(C)Shutterstock.com

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