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2021.06.24

「片づけ問題」スッキリ解決する方法は?お片づけ習慣化コンサルタントが教える5つのメソッド

 

結婚し、子どもが生まれると、爆発的に増殖するのが“モノ”。子ども服、おもちゃ、絵本、子ども用の家具、おむつをはじめとした生活必需品…それまでスッキリ暮らしていたはずなのに、なぜこんなにモノがあふれているの? と思ったことはありませんか?

西崎さん直伝・働くママが使える片づけメソッド

仕事が終わって、保育園にお迎えダッシュして、くたくたに疲れて帰って家に帰ってくる。そして、リビングのライトをつけると、床もテーブルもぐちゃぐちゃ。カウンターの上にはモノが地層、局所的に雪崩も。ついイライラして、子どもに当たったり、むやみに悲しくなったりした経験があるのは、あなただけではありません!

そんな状況を脱するための方法を提案しているのが、お片づけ習慣化コンサルタント・西崎彩智さん。西崎さんは3000件以上のモノであふれる家庭をスッキリさせてきました。その手腕と実績は、多くのメディアで引っ張りだこ。テレビ出演やコラムの連載で活躍中です。西崎さんが、配信イベント〝横澤夏子と一緒に子育てトークショー「ママもラクしよ」〟で、1歳の女の子のママでもあるお笑い芸人・横澤夏子さんと対談を行いました。その対談から、Domani読者が活用できるメソッドを紹介していきます。

お悩み1:おもちゃの片づけ方法はどうすればいいの? 

解決策:「大きな箱を用意しよう」

西崎さんは、「幼い子供は秩序立った行動が好きなことが多いです」と語ります。これは、おもちゃを元あった場所に片づけるとか、本をしまうなど、規則性がある行動を行うことを意味します。

「ただ、それをするには、子ども自身が“片づけやすい仕組み”を、ママが作ることが大切。幼い子が、出ているものを簡単に入れられる大きな箱を用意し、ここにおもちゃを入れればいいんです。できたらママがほめ、一緒に喜ぶこと。これを何度か続けたら、自ずと片づけられる人になりますよ」(西崎さん 以下「」内同)

子どもが一人では片づけきれないほど、おもちゃの量が多いという人は、良く遊ぶ一軍と、そうでもない二軍に分けて総量の調整を。これを入れ替えたりすることで飽きにくくなり、1つのおもちゃで長く遊べて一石二鳥なんです。

(C)Shutterstock.com

お悩み2:子ども服の上手なしまい方を教えて!

解決策:「子どもも使える“引き出し”を設置しよう」

ベビーラックに子ども服を見せて収納する方法に憧れます。しかし収納が苦手な人にとっては、ラックでの管理はごちゃつき&雪崩の原因に。きれいにたたんでしまうこともストレスになる人もいます。

「子ども服も、おもちゃ同様、子ども自身が片づけられるような体制を整えるといいんです。おすすめなのは、リビングに子ども服用の引き出しを置くこと。すると、ママが服をたたんだ後、子どもが自らしまうようになります。ただ、このタンスを買う時に気を付けたいのは、引き出しが子供の力でも開けられるかどうか。あとは、引き出しが抜け落ちないか、指を挟みやすくはないかなど安全性にも注意を」

(C)Shutterstock.com

お悩み3:リビングがめっちゃ汚い!どうすればいい?

解決策:みんなで片づける仕組みを作ろう!

リビングが汚いと嘆くママは多いですが、そういう家のほとんどが、ママが一人で片付けをやっていることが多いのだとか。

「仕事もして育児もして、片づけてというのはホントに大変。こういうときは、子どもや夫に対して“もう、ママは大変。リビングが散らかっていることで怒りたくないし、怒るつもりもないの。みんな助けて”と言いましょう。ひとりで抱え込まないで」例えば、リビングに私物があったら“これ誰の?”と自室に戻すように促す。食事が終わった後“さあ、今から洗い物するから食器を運んで”と指示を出す。小さなことから実践させることが大切。
「声掛けをして、やったらほめる。そして、疲れているのに声掛けしたり、お皿を洗った自分をほめるんです。“ここまでやった私、すごいね”って。自分をたくさんほめて、心を満たすことが大切ですよ」


▲西崎さんのコンサルが入る前のリビング。ものが溢れており、テーブルの上は物置状態。ランドセルの定位置は、床。


▲西崎さんのメソッドを反映した後のリビング。短期間で、この状態に持って行くのが、西崎さんの手腕。

日々の生活の“片づけの悩みのあるある”とその解決策

お悩み4:大量の写真やDVD、SDカード、思い出にまつわるデータの整理の仕方がわからない!

解決策:少し先の将来を考えて選別を

ママとパパ自身のアルバムやビデオテープ、子どもの画像が入ったSDカードなど、成長過程の写真は増える一方。思い出だから捨てにくいし、増えるのは嫌だし、管理も大変!

「子育てをしていると写真や画像データは膨大な量になります。紙のモノはデータにして、外付けハードディスクに入れてしまうというのもひとつの手。ママやパパのアルバムやビデオ、青春の思い出の品については、ちょっと気が早い話かもしれませんが、“これらの写真を残された子どもがどう思うか”を考えて選別することも考えた方がいいかもしれません」

西崎さん自身も、2年前に実家を片付けたとき、本棚いっぱいのアルバムを処分するのが大変だったそう。
「すべてを処分するのではなく、思い出のなかから、大切な数枚を選ぶのです。例えば、“この箱に1杯分だけ残す”など、量を決めて選ぶのもおすすめ」この瞬間は“二度とない”と思い、過去の記録は大切に思ってしまいますが、それを見返すことってあるかな…と自問自答をしてみる。そこで出た答えは、“もう見ない”と言うことがほとんどだったりして…。

(C)Shutterstock.com

 

お悩み5:夫の収集癖はどうすればいい?

解決策:夫のためのエリアを作り、そこで完結&管理

多くのママが悩んでいるのが、夫の収集癖。「これは、夫エリアを作って、そこからモノを出さないようにするなど、スペースを切り分けることが大切です。スペースを決めたら後はノータッチ。相手に任せてしまうことが大切です。男性の方がコレクター志向が強い。相手を尊重することが大切かな」

スペースからモノが溢れ出てしまったら、その都度相談を。勝手に捨てたりフリマアプリで売ったりするのは厳禁! コレクションはその人の魂深くに食い込んでいたりしますから。

最後に、なぜ、片づけが必要なのか、西崎さんに伺いました。
「それは、家族が帰って来たくなる環境を整えるためです。ごちゃごちゃで埃だらけの家よりも、スッキリした空間のほうが、居心地がいいですよね。それをママひとりで整えるのではなく、家族みんなで維持する。無理に動くのではなく、自然に動けるようにする。それはちょっとした声掛けや、仕組みでできるようになるんです」

また、モノが少ないと、家事の総量が減り、さらに維持できるようになるとか。焦らずゆっくり、家族に快適な空間と、それを維持する仕組みを整えていきませんか?

取材・文/前川亜紀 写真提供/西崎彩智

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お片づけ習慣化コンサルタント

西崎彩智

1967年生まれ、岡山県出身。大学卒業後、住宅メーカーのインテリアコーディネータとして従事。外では仕事を頑張っている分、家では疲れ切っている現実を抱えた女性が多いことに気づき、
そんな女性の力になりたい!と得意の片づけを通じ、働く女性がもっと素敵な人生を送れるのではないか?と5年前に思い切って起業。お片づけ習慣化強化講座「家庭力アッププロジェクト®︎」修了生は全国で約450名を上回る。現在、ライフワークとして子どものお片づけや北欧ライフスタイルをfacebookライブやブログを通じて発信中。公式サイト

 

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