【目次】
・電子レンジはとても汚れている
・油汚れや焦げ付きは「重曹」で掃除
・水あか汚れには「クエン酸」や「酢」で掃除
・臭いを消すなら「レモン」や「コーヒーかす」
電子レンジはとても汚れている
朝のお弁当作りや食事の準備など、日々電子レンジを活用している人も多いでしょう。温めている間に、料理が飛び散ったり、臭いが染み付いたりして、庫内はとても汚れてしまっているって気がついていましたか。
主な汚れの原因と掃除の重要性について解説します。
主な原因は油汚れ&水あか
電子レンジの汚れの主な原因は「油汚れ」です。加熱中に飛び散った料理の糖や油分などが混ざっているため、茶色でベタついているのが特徴です。
特に、内部の塗装が黒色の場合、汚れに気づきにくいので注意してチェックしなくてはなりません。側面・底面・上部のほか、扉内側にも付着しています。
また、料理から蒸発した水分が水滴となって付着して固まった「水あか」も汚れの一つです。いずれも放置していると、こびり付いてしまい除去しにくくなります。
汚れの放置にはリスクもある
電子レンジの使用後は、すぐに汚れを取り除くのが基本です。汚れたまま使用していると、加熱時に発生した水分によって臭いやカビが発生してしまいます。万が一料理にカビが付着すれば、食中毒の恐れがあります。
また、汚れは故障の原因にもなりかねません。電子レンジは電磁波で加熱する仕組みなので、汚れによって機能が正常に働かなくなるからです。
故障までいかなくても、均一に温められなくなったり、消費電力が上がったりすることもあります。
汚れの種類によっては、過加熱で煙や火花が出ることもあるので、日頃から掃除をして庫内をきれいに保つことが大切です。
油汚れや焦げ付きは「重曹」で掃除
調理中に飛び散った油汚れや焦げ付きは、すぐに掃除をしないとこびり付いて取れにくくなってしまいます。重曹を使って汚れを落としやすくしてから、掃除をしましょう。
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用意するもの
事前に用意するものは、以下の5点です。
・重曹大さじ1杯
・ゴム手袋
・水200ml
・キッチンペーパーや不要なタオル
・耐熱容器
弱アルカリ性の重曹は、酸性の油汚れにアプローチします。用意する際には食用ではなく、ドラッグストアなどで販売されている掃除用のものがおすすめです。
やけど防止用に、ゴム手袋を準備しましょう。キッチンペーパーは、浮き出た汚れを拭き取るときに必要なアイテムです。使い終わったあとに捨てられるような、使い古しのタオルでも代用できます。
掃除の手順
こびり付いた油汚れや焦げ付きは「温め機能」を使います。掃除の手順は以下の通りです。
1.耐熱容器に水と重曹を入れてよく溶かす
2.耐熱容器を庫内に置いて、温め機能で5分ほど加熱する
3.加熱後はドアを開けずに15〜20分ほど待つ
4.ゴム手袋をはめて、重曹を溶かした水にキッチンペーパーやタオルを浸して掃除する
充満した水蒸気によって汚れが落としやすくなるため、加熱後すぐにドアを開けないことがポイントです。また汚れだけでなく、消臭もできます。掃除後は水拭きをして、きれいに拭き取れば完了です。
水あか汚れには「クエン酸」や「酢」で掃除
頑固な水あか汚れには「クエン酸」や「酢」といった酸性のものを使った掃除が有効です。クエン酸や酢を使った方法について紹介します。
用意するもの
水あかは、温めた食べ物の水分に含まれる「カルシウム」や「ミネラル」の成分が固まった、アルカリ性の汚れです。そのため酸性のアイテムを使えば、汚れが落ちやすくなります。事前に用意するものは以下の4点です。
・クエン酸もしくは酢
・水200ml
・布巾
・耐熱容器
クエン酸を使用する場合には、小さじ2~3杯を水200mlに溶かします。酢を使用する場合には、4~5倍の希釈が目安です。
掃除の手順
重曹と同じく、「温め機能」を使って加熱して掃除をします。掃除の手順は以下の通りです。
1.耐熱容器に水とクエン酸もしくは酢を入れて混ぜる
2.庫内に置いて、温め機能で5分ほど加熱する
3.ドアを開けずに10分待つ
4.布巾で庫内の蒸気を拭き取る
こびり付いて取りにくい場合には、クエン酸や酢を溶かした水に布巾をつけながら、こすり落とします。最後に乾いた布巾できれいに拭いたら、掃除は完了です。
臭いを消すなら「レモン」や「コーヒーかす」
重曹にも消臭効果はありますが、家に重曹がない人は自宅にあるものが活用できます。レモンとコーヒーかすを使った電子レンジの消臭の仕方を紹介します。
レモンを使った掃除方法
消臭しながら、爽やかなレモンの香りを楽しみたい人におすすめです。必要なものは以下です。
・レモン半分
・耐熱容器
・水1カップ弱
・布巾
レモンを半分にカットして、耐熱容器に1カップ弱の水とレモン果汁を入れます。電子レンジで3〜5分加熱後、ドアを開けずにそのまま15分経過すれば、庫内の消臭は完了です。
また、レモンに含まれる「リモネン」は、油汚れにアプローチするといわれています。気になる汚れ部分を温めたレモンでこすり落とせば、きれいになります。
コーヒーかすを使った掃除方法
コーヒー豆の繊維には、臭いを吸い取る働きがあります。そのため毎日コーヒーを飲む人は、飲んだあとの「コーヒーのかす」を捨てず、再利用して消臭に活用するのがおすすめです。
必要なものはコーヒーのかすと平皿の2点です。平皿にコーヒーかすを入れ、そのまま1~2分加熱します。加熱後はドアを開けて、こもった水蒸気を逃がしましょう。もし水分が付着していたら、キッチンペーパーなどで拭き取ります。
コーヒーを飲まない人は、茶葉の出がらしで代用してもよいでしょう。
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