Summary
- 「恐縮です」は、「感謝」や「謝罪」または「要求」を表現する言葉
- 気持ちを強調する表現は「大変恐縮です」「恐縮しきり」「恐縮の限り」など
- 多用は失礼にあたるので「恐れ入ります」「汗顔の至りです」などの言い回しを用いる
Contents
「恐縮です」の正しい意味と類語
「恐縮(読み方:きょうしゅく)」とは、ありたがさや申し訳なさ、気恥ずかしさなどで身のすくむ気持ちを意味する言葉です。恐れを表す「恐」と、身のすくむ様子を意味する「縮」から成り立っています。
「恐縮です」は、相手の好意に対し、身のすくむような思いであることを伝える表現です。かしこまったニュアンスを持ち、文章や改まった会話で用いられます。
■「恐縮です」は上司や目上の人に用いる言葉
「恐縮です」は、自分がへりくだることで相手を立てる表現です。そのため、目下の人ではなく、上司や目上の人に使用します。自分の立場を謙遜し、「私のようなものが恐縮ですが」と伝えることも可能です。
また、目上の人に対し、「申し訳ないのですが」と依頼する場面にも適しています。周囲の評価や好意に、「ありがとうございます。恐縮です」と感謝の気持ちを伝えられることも覚えておきましょう。
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■「恐縮です」の類語や言い換え表現
「恐縮です」は、シーンに応じて類語や言い換え表現が用いられます。相手の気遣いに対し、感謝を伝える類語が「恐れ入ります」です。より強い気持ちは、「大変恐縮です」「恐縮至極に存じます」と言い換えられます。
また、恥ずかしさで身が縮むときに使用するのが「汗顔(かんがん)」です。「汗顔」とは、顔に汗をかくほど恥ずかしい気持ちを意味します。ビジネスシーンでの使用が多く、謝罪や賞賛に対する謙遜の言葉として「汗顔の至りです」と用います。
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「恐縮です」使用時の3つのポイント
「恐縮です」を正しく使用するためには、3つのポイントをおさえる必要があります。目上の人に失礼のないよう、それぞれについて確認しておきましょう。
「恐縮」+「存じます」は二重表現になる
「恐縮」に「存じます」を重ねた「恐縮に存じます」は、二重表現にあたります。二重表現とは、同じ意味を持つ言葉を繰り返して使用することです。
「恐縮」には、「ありがたく思う」「申し訳なく思う」という意味があります。また、「存じます」は、「思う」の謙譲語である「存ずる」をよりていねいに表現した言葉です。
つまり、「恐縮に存じます」は「ありがたく思います+思います」と、同じ意味が重なることになります。二重表現は、話し言葉を文字にすると起こりやすい間違いです。相手に違和感を与えることもあるため注意しましょう。
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