「甚だ恐縮」
「甚だ」は、「とても」「非常に」をていねいに表した言葉です。「物事の程度を超えている」と感じるときに使用します。「甚だ恐縮」は、目上の人への無理なお願いや、誘いを断る場面にも適した表現です。
例文
・甚だ恐縮ではございますが、ご検討のほど何卒よろしくお願いいたします。
・甚だ恐縮ではございますが、この度は参加を控えさせていただきます。
「恐縮の限り」
「限り」には、「限界いっぱい」「限界まで」という意味合いがあります。「恐縮の限り」は、相手に対し「自分の限界まで恐れ多い」という気持ちを表す言葉です。重大な謝罪や大きな賞賛へのお礼など、日常的ではないシーンで使用しましょう。
例文
・皆様のお手を煩わせてしまい、恐縮の限りでございます。
・これほどのお心遣いをいただき、恐縮の限りでございます。
▼あわせて読みたい
英語で伝える「恐縮です」
日本語の「恐縮です」は、さまざまな気持ちを表現できる言葉です。しかし、英語で「恐縮です」を伝えたいときは、それぞれ異なる語句が用いられます。
英語の「恐縮です」を知っておけば、感謝やお詫び、依頼の気持ちをていねいに伝えることができます。ビジネスで活用できるよう、シーンに応じた英語表現をマスターしておきましょう。
■申し訳なさを伝える「I am afraid~」「I am sorry~」
「afraid」には、「残念ながら」「恐れ入りますが」といった意味合いがあります。また、申し訳ない気持ちを伝えたいときには、心苦しい思いを意味する「sorry」も適しています。
例文
・I’m afraid for my late reply.
(お返事が遅くなり恐縮です)
・I am very sorry I can’t help you.
(お役に立てず大変恐縮です)
▼あわせて読みたい
■感謝を伝える「Thank you」「grateful」
英語では、感謝の気持ちはへりくだることなく「Thank you」と伝えましょう。語尾に「so mach」「very much」と付け加えると、よりていねいな表現になります。「恩を感じる」「恩を知る」といった意味を持つ「grateful」を使うと、感謝の気持ちを強調できます。
例文
・Thank you so mach/very mach.
(本当にありがとうごます)
・Thank you very much.I am grateful for your kindness.
(本当にありがとうございます。親切にしていただき恐縮です)
■依頼のシーンでは「Woud you mind if~?」
ビジネスで相手に依頼をする場面では「Woud you mind if~?」を用います。「Woud you mind」は「気に障りますか?」という意味を持つ表現です。「if」のあとに言葉を続けることで、「恐れ入りますが~をしてもいいですか?」と伝えることができます。
例文
・Would you mind if I used this conference room?
(恐れ入りますが、こちらの会議室を使用してもよろしいでしょうか)
・Would you mind if I borrow this file?
(恐れ入りますが、こちらのファイルをお借りしてもよろしいでしょうか)
正しい意味を理解して「恐縮です」を使いこなそう
「恐縮です」は、目上の人に「ありがとうございます」「申し訳ないです」という気持ちを伝える言葉です。また、目上の人への依頼のシーンにも適してます。正しい意味合いを理解し、大人のマナーとして「恐縮です」を使いこなしましょう。
トップ画像・アイキャッチ/(C)Shutterstock.com
▼あわせて読みたい