【承服】は主に否定形で使う!意味や正しい使い方、例文を解説 | Domani

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2021.06.22

【承服】はどういう意味?正しい使い方、例文を解説

「承服」は日常会話で使われることは少なく、主にビジネスシーンでの文書やメールで使われる文語です。使い慣れないだけに、間違った使い方をしてしまう可能性もあります。今回は「承服」の正しい使い方や類語、対義語についてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

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【目次】
 ・「承服」の意味とは納得して受け入れること
 ・「承服」を使う2つの場面
 ・「承服」の代表的な言い換え4つ
 ・「承服」の対義語は「不服」
 ・「承服」の意味を理解して正しく使おう

「承服」の意味とは納得して受け入れること

「承服」は、「相手の意見や指示を納得して受け入れること」を意味します。漢字の「承」「服」を組み合わせた言葉で、読み方は「しょうふく」です。いずれも「受け入れる」ことを表す漢字なので、なんとなく意味を理解しやすいのではないでしょうか。

承服 意味

(C)Shutterstock.com

「承服」はかしこまった表現であるため、日常ではあまり使われません。ただし、ビジネス文書ではよく使われるため、意味や使い方を理解しておくことが大切です。

■主にビジネスシーンの文語で使う

「承服」が登場するのは、主にビジネス上のやりとりをするタイミングです。ただし、対面の会話ではなく、ビジネス上の文書やメールの中で用いられます。こういった書き言葉を「文語」といい、「承服」は文語に分類されます。

対面の会話の中で「承服」のような意味を伝えるときは、「承知しました」や「かしこまりました」が適切です。場面に応じて使い分けるようにしましょう。

■否定形で用いられることが多い

「承服」は、否定形で使われることが多い表現です。ビジネスシーンにおいては、相手が発した意見や指示、説明に納得できない場合もあるでしょう。そういった場面で「承服」を使うと、「納得できない」「断りたい」という気持ちを丁寧に伝えられます。

なお、「承服」は肯定文として使う場合もあります。ただし否定文で使う場合に比べると、肯定の形で使う場面はそれほど多くありません。

「承服」を使う2つの場面

「承服」を使う場面には、否定形と肯定形の2種類があります。特に「与えられた意見や提案について納得できない」と伝える際の否定文としてよく使われます。

承服 意味

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相手の申し出を断るときは、失礼な印象にならないように注意しなければいけません。「承服」を適切に使うことで、断る旨を丁寧に伝えられるうえに、無礼な印象を与えずに済みます。

また、数は少ないものの、「承服」を肯定の意味で用いることもあります。否定形と肯定形の使い方をそれぞれ理解しましょう。

1. 否定的な場面で使う

そもそも「承服」は、「受け入れる」といった肯定の意味を表します。しかし、実際には否定を意味する表現を加え、「承服できない」のように否定形で用いることが多いです。否定形のバリエーションには、「承服しかねます」や「承服できません」などがあります。

否定形で使う場面とは、例えば「相手の意見や指示に従わない」といったケースです。このようなとき、「従えません」「断ります」といったストレートな言い方をすると、相手との関係が悪化しかねません。丁寧な印象を持つ「承服」に言い換えれば、遠回しに辞退や拒否の意思を伝えられます。

「承服しかねる」「承服できない」の例文

「認められない」「納得できない」「辞退したい」と伝える際には、「承服しかねる」が使えます。ただし、強い拒絶といったニュアンスがあるため、安易に多用しないように注意しましょう。

以下は「承服しかねる」の例文です。

・提示された内容は承服しかねるものでした。
・一方的なキャンセルには、承服いたしかねます。

「承服しかねる」以外に、「承服できない」も否定文で使える表現です。「承服しかねる」のように、強い意思を持って「認められない」と伝えたい場合に使用するのが一般的です。

「承服できない」の例文をご紹介します。

・この案は承服できません。
・今回承服できないのは、〇〇だからです。

2. 肯定的な場面で使う

「承服」は、否定形でしか使えないわけではありません。元々の意味の通り、「承服」は意見や提案、指示を受け入れるなど肯定的な場面で使えます。ただし、肯定を表すときは、類語の「了承」や「承諾」に言い換えるのが一般的です。

使用する場面は少ないものの、「承服」の肯定形を理解しておくことは、社会人としての語彙を養うことにもつながります。「承服」の肯定的な使い方をおさらいしましょう。

「承服します」の例文

「承服」を肯定文で使う場合は、「承服します」といった表現が適しています。「依頼を引き受ける」「与えられた指示に従う」「条件に納得する」旨を丁寧に伝えたいときは、「承服します」を活用するといいでしょう。

「承服します」を使った例文をご紹介します。

・期限について、承服しました。
・詳しく説明していただけたので、承服できました。

「承服」の代表的な言い換え4つ

「受け入れる」を表す「承服」には、数多くの類語が存在します。その中でも代表的なのが、「賛成」「承知」「承諾」「了承」です。ビジネス文書を作成するときは、なるべく同じ表現の繰り返しを避けたいものです。

承服 意味

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「承服」の言い換えを知っておけば、表現のバリエーションが増えてメリハリのある文章が作れるでしょう。数ある「承服」の類語の中から、代表的な4つの言い換えをご紹介します。

1.「賛成」

「賛成」は、「他者の意見などに同意すること」を表す言葉です。相手の意見を拒否する(もしくは受け入れる)ときは、「承服」の代わりに「賛成」を使っても構いません。

ただし、「承服」の意味は「意見や指示について深く納得すること」ですが、「賛成」は「表面的に合意する」というニュアンスです。与える印象が異なるため、伝えたい意図に合わせて上手に使い分けましょう。

「承服」の代わりとして「賛成」が使える例文は以下の通りです。

・提示された条件には賛成しかねます。

2.「承知」

「承服」を肯定文で使う場合は、「承知」に言い換えられます。「承知」は「相手の立場や事情を知る・理解する」といった意味合いが強い言葉です。何か依頼されたときや話を聞いた際に「承知」を使うと、「相手の意見や事情を理解したこと」を丁寧に伝えられるでしょう。

この点、「承服」は「相手の要望を受け入れる」というニュアンスがあります。相手の立場を考慮したうえで指示や申し出を聞き入れる場合は、「承服」よりも「承知」が適しているでしょう。

「承知」をビジネスシーンで使う際は、「承知しました」にするのが一般的です。

・日程に変更があった旨承知しました。
・申し送りの件について承知しました。

3.「承諾」

「要望を受け入れて引き受けること」を意味する「承諾」も、「承服」の代わりとして使える言葉です。「承」についた「諾」は、「応答する、引き受ける」といった意味を持ち、主に依頼を引き受ける場面や、取引・契約を結ぶ場面でよく使われます。

「承服」と「承諾」の大きな違いは、依頼や契約に対して前向きであるかどうかです。相手の思いを積極的に受け取る「承諾」に対し、「承服」には「快く受け入れる」といったニュアンスはありません。

「承諾」を使った例文には以下のようなものが挙げられます。

・ご提示いただきました条件で承諾いたしました。

なお、以下の例文の通り、「承諾」は個人の行為に対して使用することも多いです。

・打ち合わせの時間変更を承諾してもらった。
・上司からの承諾を得る。

4.「了承」

「承服」の類語の「了承」には、「相手の事情と立場を理解し、相手の意向を受け入れる」という意味があります。「承服」と同じく、納得したことを伝える際に使用できますが、相手と自分の立場に合わせて使い分けなければいけません。

なぜなら、「了承」には「許可する」というニュアンスを含んでおり、上から目線の印象を与えてしまうからです。目下の相手には問題なく使えますが、目上の相手に使うと失礼に当たります。一方、「承服」は「従う」という意味合いがあるため、自分よりも立場が上の人に対して使うことができます。

「了承」を使った例文は以下の通りです。

・有給休暇を取得する際は、あらかじめ了承を求めることが必要です。
・次回の打ち合わせですが、ご連絡いただいた日時で了承しました。

「承服」の対義語は「不服」

「承服」の反対の意味を持つ言葉として、「不服」が挙げられます。「不服」は「ふふく」と読み、「従わないこと」「納得できずに不満なこと」という意味です。主に「納得できない」と伝える際に用いられることが多い言葉でしょう。

承服 意味

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例文として、「不服」は以下のように使用できます。

・不服を申し立てる。
・不服な表情をする。

併せて、「承服」と「不服」の使い分け方も知っておきましょう。否定を表したいとき、本来は肯定の言葉を否定形にする方が、相手に与える印象は強くなります。そのため、拒絶の意思を強調したい場面では、「不服」ではなく「承服」の否定形を使うと、気持ちを明確に伝えることが可能です。

「承服」の英語表現は?

「承服」を表す英語表現は、「accept」や「agree」などです。ビジネス上のやりとりを英語で行う場合に備えて、「承服」の英語表現を覚えておきましょう。

承服 意味

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・I can’t accept that.(それは承服できません)

「承服」の英訳には、「受け入れる」を意味する「accept」が該当します。「I can’t accept that.」は、重要な取引や契約を断りたいときに使える表現です。

・I cannot agree to that condition.(その条件は承服できません)

「accept」以外で「承服」を表したいときは、「agree」が使えます。「agree」の後ろに提案がくる場合は「agree to 提案」の形が適切です。一方、「agree」の後ろに人がくる場合の書き方は「agree with 人」です。後ろにくる単語に合わせて、前置詞を正しく使い分けましょう。

「承服」の意味を理解して正しく使おう

「承服」は、「意見や指示を納得して受け入れること」を意味する言葉です。日常会話で使われるケースはあまりなく、一般的にビジネス上の文書やメールで使用されます。

社会人の場合はよく目にする言葉なので、意味を知っていないとスムーズなやりとりができないかもしれません。社会人としての語彙を養うためにも、「承服」の意味を理解して正しく使えるようにしておきましょう。

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