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LIFESTYLE 挨拶・マナー

2024.03.03

ビジネスで頻出!「承服」の意味は? 「承服しかねます」の使い方も解説

 

肯定的な場面で使う

「承服」は、否定形でしか使えないわけではありません。元々の意味の通り、「承服」は意見や提案、指示を受け入れるなど肯定的な場面で使えます。ただし、肯定を表すときは、類語の「了承」や「承諾」を使うケースが多いようです。

使用する場面は少ないものの、「承服」の肯定形を理解しておくことは、社会人としての語彙を養うことにもつながります。「承服」の肯定的な使い方をおさらいしましょう。

「承服します」の例文

「承服」を肯定文で使う場合は、「承服します」といった表現が適しています。「依頼を引き受ける」「与えられた指示に従う」「条件に納得する」旨を丁寧に伝えたいときは、「承服します」を活用するといいでしょう。

「承服します」の例文

・期限について、承服しました
・詳しく説明していただけたので、承服できました

 

「承服」の代表的な言い換え4つ

「受け入れる」を表す「承服」には、数多くの類語が存在します。その中でも代表的なのが、「賛成」「承知」「承諾」「了承」です。ビジネス文書を作成するときは、なるべく同じ表現の繰り返しを避けたいものです。

「承服」の言い換えを知っておけば、表現のバリエーションが増えてメリハリのある文章が作れるでしょう。数ある「承服」の類語の中から、代表的な4つの言い換えをご紹介します。

「賛成」

「賛成」の意味は以下のとおりです。

[名](スル)
1 人の意見や行動をよいと認めて、それに同意すること。「原案に―する」⇔反対。
2 助力すること。賛助。
『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

「賛成」は、「他者の意見などに同意すること」を表す言葉です。相手の意見を拒否する(もしくは受け入れる)ときは、「承服」の代わりに「賛成」を使っても構いません。

ただし、「承服」の意味は「意見や指示について深く納得すること」ですが、「賛成」は「表面的に合意する」というニュアンスがあります。与える印象が異なるため、意図に合わせて上手に使い分けましょう。

「賛成」の例文

・提示された条件には賛成しかねます。

手をあげる

(c) Adobe Stock

「承知」

「承知」の意味は以下のとおりです。

[名](スル)
1 事情などを知ること。また、知っていること。わかっていること。「無理を―でお願いする」「君の言うことなど百も―だ」「事の経緯を―しておきたい」
2 依頼・要求などを聞き入れること。承諾。「申し出の件、確かに―した」
3 相手の事情などを理解して許すこと。多く下に打消しの語を伴って用いる。「この次からは―しないぞ」
『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

「承服」を肯定文で使う場合は、「承知」に言い換えられます。「承知」は「相手の立場や事情を知る・理解する」といった意味合いが強い言葉です。何か依頼されたときや話を聞いた際に「承知」を使うと、「相手の意見や事情を理解したこと」を丁寧に伝えられます。

また「承服」は「相手の要望を受け入れる」というニュアンスがあります。相手の立場を考慮したうえで指示や申し出を聞き入れる場合は、「承服」よりも「承知」が適しているでしょう。

「承知」の例文

・日程に変更があった旨、承知しました
・申し送りの件について、承知しました

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「承諾」

「承諾」の意味は以下のとおりです。

[名](スル)《古くは「じょうだく」》相手の意見・希望・要求などを聞いて、受け入れること。「上司の―を得る」「依頼を―する」
『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

「要望を受け入れて引き受けること」を意味する「承諾」も、「承服」の代わりとして使える言葉です。「承」についた「諾」は、「応答する、引き受ける」といった意味を持ち、主に依頼を引き受ける場面や、取引・契約を結ぶ場面でよく使われます。

「承服」と「承諾」の大きな違いは、依頼や契約に対して前向きであるかどうかです。相手の思いを積極的に受け取る「承諾」に対し、「承服」には「快く受け入れる」といったニュアンスはありません。

「承諾」の例文

・ご提示いただきました条件で、承諾いたしました。
・打ち合わせの時間変更を承諾してもらった。
・上司からの承諾を得る。

例文にもある通り、「承諾」は個人の行為に対して使用することも多いです。

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