周りの助言を聞かない
自己中心的で頑固、プライドが高い… このような人に惹かれる人はあまりいないかもしれません。とにかく「自分が一番正しい」という気持ちが強いので、無理にでも自分の意見を押し通そうとすることがあります。周りがせっかくアドバイスをしても、耳を貸さずに終わることが多いでしょう。協調性に欠けるのも、人望がない人の特徴です。
責任感がない
責任転嫁が上手な人や、責任感がない人がいると、周りは困りますよね。面倒なことを避けようと逃げ回ったり、自分に非があるのを認めず誰かのせいにしたりする人と親しくなりたいと考える人はいないでしょう。周りから距離を置かれ、気がついたら誰もいないということもありそうです。
人を悪く言う
他人の悪口を言う人も、避けられることが多いでしょう。悪口や陰口を言うのは、自ら信頼を損ねていくようなもの。悪口や陰口を言う人と認識され、周りから人が離れてしまうでしょう。
人望が厚いことでいるメリット
人望が厚い人にはどのようなメリットがあるのでしょうか?
協力や賛同を得やすい
人望を集めるのは、簡単にできることではありません。周りを大切にし、誠実に接することを積み重ねるからこそ、人望を得られるのです。人望が厚い人は周りの信頼を得ているため、協力や賛同をしてもらいやすいでしょう。また、いざという時に、多くの人が助けの手を差し伸べてくれるはずです。
信頼し合える人がたくさんできる
人望が厚い人は、周りとのコミュニケーションがスムーズです。好感を持たれているため、ちょっとしたすれ違いやコミュニケーションエラーが起きても、解決しやすいでしょう。お互いに信頼し合える人がたくさんいるのは、大きなメリットといえます。
周りから一目置かれ、影響力を発揮しやすい
周りから一目置かれているというのもメリットです。信頼されているため、提案や意見に耳を傾けてくれる人が多いでしょう。周りに影響を与えることが多く、リーダーシップを発揮しやすくなります。
人望を集めるにはどうしたらいい?
ここからは人望を集めるための方法を見ていきましょう。意識したいポイントは次の5つです。
相手ファーストを心がける
ふだんから「相手ファースト」を心がけ、仕事に取り組むといいですね。状況などの影響で難しい場合以外は、相手を観察し、意見に耳を傾けましょう。
また、相手の体調を気遣う一言をかけたり、困り事はないかを聞いてみるのもおすすめです。相手を尊重しながら、コミュニケーションをとりましょう。
物事を俯瞰的に捉える
一歩引いて、物事を俯瞰的に捉えるのも大切ですね。視野を広く持ち、多角的に物事を見ることで、初めてわかることもあるでしょう。ただし、思い込みで突っ走るのはNG。判断の質を上げるためには、周りの意見や見方を知ることが欠かせません。
「自分の考えや感覚が正しいとは限りません。物事を俯瞰的に捉えるようにしましょう。そうすることで何事に対してもより高いところから見えるようになって判断の質も上がり、ほかの人からの信頼度を上げていくことが可能となります」(心理カウンセラー 吉野さん)
情緒を安定させる
臨床心理士の吉田さんによれば、人望を集めるには情緒的に安定していることが必要なのだそう。
「人望の厚い人に欠かせないのは、なんといっても裏切りのない安心感・いつでも頼りにできる安定感です。そのためにはまず、自分自身ができるだけ満たされていて、情緒的に安定していることが必要です」(吉田さん)
オープンな態度で接する
さらに吉田さんによると、何を考えているのか分からない人は信頼されづらいと言います。オープンな態度でいることが、自然と周囲から慕われることに繋がるのだとか。
「人望の厚い人は、自分の気持ちや考えをオープンにしていることが必要です。なぜなら何を考えているかわからない人を信頼したりできないからです。同時に、周囲の人たちに対してもオープンな態度で接することができると、慕われ、頼りにされるのではないでしょうか」(吉田さん)
自分らしさは失わない
人望を集めるために大切なこととして、やはり「自分らしさ」は重要なよう。無理に完璧な自分を演じるのではなく、自然体でいることも心がけてみてはいかがでしょうか。
「自分らしく、無理なく、自分と他者を大切にすることが、結果として人からの信頼獲得につながります」(吉田さん)
最後に
人望の厚い人の特徴や、人望を集める方法を紹介しました。人望を集めるには、無理に背伸びせず、オープンに人と接することが欠かせないようです。完璧を目指すのではなく、自分と他人を大切にすることを意識したいですね。
TOP画像/(c)Adobe Stock
益田瑛己子
ライター・キャリアコンサルタント・ファイナンシャルプランナー。金融機関の営業職として長年勤務し、現在はライター(ブック・Web)として活動中。3人の子供が自立し、仕事と趣味を謳歌している。
ライター所属:京都メディアライン
▼あわせて読みたい