2. お目にかかれる機会を楽しみにしております
「お目にかかれる」を使った2つ目の例文は、「お目にかかれる機会を楽しみにしております」です。これも1つ目の例文と似た意味で使われています。同じ言い回しばかりでは単調なイメージになってしまうため、複数の言い方を覚えておきましょう。
また、初めてあった人に対して「お目にかかれて光栄です」と言うと、会うことができて光栄に思っていることを相手に伝えられます。なお、「光栄」とは「輝くばかりの身のほまれ」との意味があり、名誉に思っていることを表現する言葉です。
「お目にかかれる」のそのほかの例文は以下のとおりです。
・お目にかかれる日が来ることを、楽しみにしております
・お目にかかれる機会がありましたら、よろしくお願いいたします
・近いうちに、またお目にかかりたく存じます
「お目にかかれる」を使用する際の注意点
「お目にかかれる」を使用する際には、自分を主体にして伝える際に使える言葉であることに注意が必要です。主体となる人を下げて他の人を上げる謙譲語の表現のため、自分ではない人を主体として使えません。「(NG)〇〇様にお目にかかれるといいですね」というような、他人を主体とした文章には使えないため気を付けましょう。
「お目にかかれる」の英語表現と例文
「お目にかかれる」を英語で表現したくても、謙譲語と同じニュアンスになる言葉はありません。謙譲語であることを考えず、そのままseeやmeetで表現すればいいため簡単でしょう。それでは、英語での表現の仕方と「お目にかかれる」を表した英文の例をチェックしていきましょう。
■英語に謙譲語はないためseeやmeetで表現
英語ではそもそも謙譲語という概念自体がないため、「お目にかかれる」とまったく同じ意味になる表現はありません。「会う」の意味を持つ「see」や「meet」をそのまま使いましょう。なお、「see」は今までにも会ったことがある相手に会う場合に、「meet」は初めて会う相手や約束した相手に対して会う場合に使います。
■英語で「お目にかかれる」を表した例文
「お目にかかれる」を英語で表すときには「see」や「meet」を使って伝えましょう。実際に英語で伝える際の例文は以下のとおりです。
・I’m looking forward to seeing you tomorrow.
(明日お目にかかれることを楽しみにしております。)
・I’m looking forward to meet you.
(お目にかかれる機会を心待ちにしています。)
・I’m glad that we could meet each other.
(お目にかかれて嬉しいです)
「お目にかかれる」を上手に使おう
「お目にかかれる」は「会う」を謙譲語で表現する言葉です。そのため、自分が主となる文章でないと使えないという注意点があります。
「お目にかかれる」は上司や取引先との話でも使われている言葉であり、正しく使えないとビジネスマナーを疑われてしまいかねません。注意するポイントや違った言い回しでの表現の仕方、漢字表記の仕方などを確認し、上手に言葉を使えるようになりましょう。
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