【伺う】は「行く」「聞く」「尋ねる」の敬語表現!意味や類語、例文をご紹介 | Domani

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2021.07.28

【伺う】の正しい意味は? 類語、例文、使う時の注意点をご紹介

「伺う」は目上の人の様子を見るという意味がある敬語表現です。「行く」「聞く」「尋ねる」という様子を表す言葉の謙譲語にあたります。ビジネスシーンでも頻繁に使われる言葉で、正しく使うことが大切です。 今回は、「伺う」の使い方について、例文をあげながらご紹介します。

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【目次】
 ・「伺う」は「行く」「聞く」「尋ねる」の謙譲語
 ・「伺う」と「窺う」「参る」との違いは?
 ・「伺う」の類語表現
 ・「伺う」を使うときの注意点
 ・「伺う」の英語表現とは
 ・「伺う」の意味を理解して正しく使い分けよう

「伺う」は「行く」「聞く」「尋ねる」の謙譲語

「伺う」には次のような3種類の意味があります。

伺う 意味

1. 行く
2. 聞く
3. 尋ねる 

「伺う」は目上の人に対して使う謙譲語であり、文脈の中で正しく使い分けなければなりません。それぞれの使い方について見ていきましょう。

■「行く」という意味の使い方

「行く」は、相手のいる場所を訪ねるという意味で使われます。例文は次の通りです。

・これからそちらに伺います。
・明日の2時、御社にお伺いしてもよろしいでしょうか? 

「お伺い」は敬語の接頭語である「お」を付けた二重敬語になりますが、より敬意を込めた言葉として一般的に使われています。むしろ、取引先などに使う場合は「お伺い」の方が丁寧であるため、許容範囲といえるでしょう。

■「聞く」という意味の使い方

「聞く」は、「話を聞いている」「話を聞かせてほしい」という内容で、聞く相手を立てる場合に使われます。例文を見てみましょう。

・御社の〇〇様より伺っております。
・お話を伺ってもよろしいでしょうか?

「伺う」はあくまで聞く人を敬う表現のため、社外の人に「弊社課長より伺っている」といった使い方をするのは間違いです。

■「尋ねる」という意味の使い方

「伺う」は、相手に質問をするなど「尋ねる」という意味でも使われます。例文は次の通りです。

・ご予定を伺ってもよろしいですか?
・お名前を伺えますか?
・お伺いしたいのですが、この電車は〇〇駅に止まりますか?

「尋ねる」という意味で使う場合、初対面の人に何かを尋ねるときなどにもよく使われます。

「 伺う」と「窺う」「参る」との違いは?

「伺う」には「窺う」や「参る」といった、似た意味で使われる類語表現があります。ここでは、それぞれの違いについて見ていきましょう。

伺う 意味

■「窺う」はそっと様子を見ること

「伺う」と同じ読み方をする言葉に「窺う」があります。「窺う」には「そっと様子を見る」「密かに探りをいれる」といった意味があり、「伺う」のような謙譲語ではありません。「窺う」を使った例文は次の通りです。

・あの人はいつも上司の顔色を窺っている
・次の試合に勝つため、相手チームの様子を窺っている

漢字の違いでまったく違う意味になるため、メールなどで使う場合は注意しなければなりません。

■「参る」は「行く」の謙譲語

「行く」の謙譲語には、「伺う」の他に「参る」という言葉があります。例文を見てみましょう。

・明日の1時に御社へ参ります。
・のちほどそちらへ参りますので、もう少々お待ちください。

「伺う」は行く先の相手を敬う意味合いがありますが、「参る」には自分の行為を丁寧に示す表現です。どちらも敬語表現として適切ですが、より敬意を表したい場合は「伺う」を使うとよいでしょう。

「伺う」の類語表現

「伺う」には他にも、類似した表現があります。

伺う 意味

1.承る(うけたまわる)
2.お聞きする
3.拝聴する

使う場面に応じて、「伺う」と使い分けてみるとよいでしょう。それぞれの内容をご紹介します。

■ 承る

「承る」は「うけたまわる」と読み、「聞く」「引き受ける」の謙譲語です。「聞く」の意味がある「伺う」と類似しています。例文を見てみましょう。

・ご要望は確かに承りました。
・〇月〇日からのご予約を承っております。
・本日は〇〇がお客様のご意見を承りました。

「承」の漢字には、「前のものを受け継ぐ」「相手の意向や意図を受け入れる」という意味があり「相手の気持ちごと受け入れる」といったニュアンスがある言葉です。しっかり聞きとったこと、意図は読み取ったことを伝えたいときに使います。

■ お聞きする

「お聞きする」は、「聞く」に敬意を表す「お」を付けた謙譲語です。例文をご紹介しましょう。

・御社が〇〇に移転するとお聞きしました。
・先日の会議についてお話をお聞きしてよろしいでしょうか。

「聞く」という意味で使う場合は、「伺う」とほとんど意味は変わりません。「伺う」には他にも意味があるため、「聞く」という意味をしっかり伝えたい場合は「お聞きする」を使う方がよいでしょう。

■ 拝聴する

「拝聴」は「はいちょう」と読み、「拝聴する」は「聞く」の謙譲語です。例文を見てみましょう。

・先日の講演では貴重なお話を拝聴できましたこと、感謝しております。
・ぜひ貴重なご意見を拝聴したく、お願い申し上げます。

「拝」という漢字には「頭を深く下げて礼をする」「ありがたく受け取る」という意味があります。「伺う」に比べると、相手の話をありがたく聞くという姿勢や気持ちをより強く示すことができるでしょう。

「伺う」を使うときの注意点

「伺う」はメールでも口頭でも使える表現ですが、使う時には注意したい点があります。ここでは、メールと口語で使い方に違いはあるのか確認し、さらに二重敬語についてご紹介しましょう。

伺う 意味

■メールと口頭との違い

「伺う」の使い方は、メールと口頭で特に違いはありません。ただし、「伺う」には複数の意味があるため、注意が必要です。対面や電話の場合は話の文脈から意味の違いが伝わりやすいものですが、文字だけの表現であるメールは意味の履き違えが生まれやすくなります。

「話を聞く」という意味なのか、「行く」という意味で使っているのかを明らかにしなければなりません。「聞く」という意味で使う場合は「お聞きする」を使うなど配慮が必要です。

■二重敬語に注意する

「伺う」は敬語であり、さらに敬語表現を加えると日本語として不自然になる場合もあります。先述した、接頭語を付ける「お伺いします」など一般的に浸透して違和感のない二重敬語もありますが、基本的に二重敬語は避けなければなりません。「伺う」の二重敬語には、次のようなものがあります。

1. お伺いいたします
2. お伺いさせていただきます
3. 伺わせていただきます

どれも、敬語である「伺う」に「いたす」「いただく」という謙譲語が付いている二重敬語です。さらに、1と2は接頭語の「お」が付いて敬語がいくつも重なっています。特に形式を重視するビジネスシーンでは不自然に感じられ、良い印象を与えません。

また、2や3の「○○させていただく」という表現は、相手に許可を得て自分に恩恵があることに対して使われます。そのような場面で使われない場合は、間違った表現になるため注意が必要です。

「伺う」の英語表現とは

「伺う」の英語は、3つの意味ごとに次のような表現になります。

伺う 意味

・行く:「visit」「come」
・聞く:「hear」「be told」
・尋ねる:「ask 」「inquire」

それぞれ、場面や意味によって使い分けましょう。例文をご紹介します。

・I’m going to visit your office at 11 a.m. tomorrow morning.
(明日の午前11時に御社に伺います。)
・I was told you were ill.
(ご病気と伺いました。)
・Excuse me, may I ask the way to the station?
(ちょっと伺いますが、駅はどこですか?)

「伺う」の意味を理解して正しく使い分けよう

伺う 意味

「伺う」は複数の意味がある謙譲語です。意味を理解し、正しく使い分けましょう。メールでも口頭でも使えますが、メールでは意味の履き違えが起きないようにしなければなりません。

丁寧にしようとするあまり、二重敬語にならないよう注意も必要です。ニュアンスを正確に伝えるために、類語表現を使うのもよいでしょう。

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