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シミ見分け方のコツ
多くのメディアでシミについての詳細な情報を紹介していても、はやり当事者にならないとわからないことがたくさんあります。シミには様々な種類があり、それによって治療法もさまざまだと知っている人はやはりまだそれほど多くはないものです。
筆者も例に漏れず、そのうちのひとりでした。実際にクリニックへ行き、自分のシミが「老斑(老人性色素斑)+肝斑」であることには正直びっくり。私のように、実は肝斑も併発していたとは知らずに悩んでいる人も多いと思います。今回は自分のシミが一般的にいわれている〝シミ〟(老斑)なのか、それとも肝斑なのか? 見分け方のコツをご紹介します。
シミの種類についての詳しい詳細はこちら
▶︎【シミは消えるのか!?】無頓着アラフォー女子、初めての美容クリニックへ
【シミの境界線】
明確な場合
老人性色素斑(日光性色素斑)の可能性が高い
境界がはっきりとした褐色、または黒っぽいシミ。米粒大から数センチのものまで大きさはさまざま。
ぼんやりしている場合
肝斑(かんぱん)の可能性が高い
淡い褐色のぼんやりとしたシミ。
【シミの形】
丸い場合
老人性色素斑(日光性色素斑)の可能性が高い
地図のような形状の場合
肝斑(かんぱん)の可能性が高い
【シミは左右対称?】
左右対称の場合
肝斑(かんぱん)の可能性が高い
左右対称ではない場合
老人性色素斑(日光性色素斑)の可能性が高い
老人性色素斑と肝斑では、治療法も異なる
一般的に知られている「シミ」は、老人性色素斑のことです。原因は主に紫外線と言われており主に中年以降(早い人は20代から)に発症すると言われています。この場合、レーザー治療が効果的です。
一方肝斑は、紫外線だけでなく女性ホルモンの乱れやストレス、肌への摩擦など様々な要因が原因。30~40歳代で発症し、50歳代後半まで症状が見られます。こちらはレーザー治療ですとさらに肝斑を悪化させてしまうリスクがあるので、治療方法については医師との相談が必要です。
Domani世代の読者のシミの多くは老人性色素斑+肝斑の混在型であることが多く、実際筆者もカウンセリングで混在型と診断されました。
写真の赤枠囲み部分の濃く気になっているシミが“老人性色素斑”。実はよく見るとわかるのですが、老人性色素斑の下に隠れるように頬骨あたりに境界線がぼんやりした地図状のシミ(左右対称にあります)、〝肝斑〟が潜んでいます(写真の緑枠囲み部分。これを隠れ肝斑と呼ぶそうです)。
このように肝斑の上に老人性色素斑がいくつか混在しているタイプがDomani世代に多いそう。この場合、やはり自宅でのセルフケアには限界があり。医師による適切な処置が必要となってきます。
まだ肝斑ははっきりとした根本原因が解明されていないため、治療が非常に難しいと言われています。まずは、シミの種類と症状の見極めと適切な治療計画が重要です。
今回取材したのは…美容皮膚科タカミクリニック
ニキビ・毛穴から、シミ・しわ・たるみ治療
☎03-5414-6000(初診)/03-5414-6300(再診)
東京メトロ銀座線・半蔵門線・千代田線 表参道駅A4出口より徒歩3分
▶︎美容皮膚科タカミクリニック
▶︎タカミクリニック Instagram
イラスト/(C)Shutterstock.com
美容皮膚科タカミクリニック 美容皮膚科医
山屋 雅美先生
2004年に埼玉医科大学卒業後、東邦大学医療センター大橋病院皮膚科、三井記念病院皮膚科、東邦大学医療センター大橋病院皮膚科に勤務。2011年より現職。クリニックでは、エイジング悩みに対する治療を主に担当。迅速な診断、施術に定評がある。
<資格・所属>
日本皮膚科学会/日本抗加齢医学会/日本小児皮膚科学会/日本美容皮膚科学会/サーマクール認定医/マドンナリフト認定医
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