「挫折に弱い子ども」と「強い子ども」の決定的差|「説教」や「叱る行為」は子どもの成長に必要ない | Domani - Part 4

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2021.07.08

「挫折に弱い子ども」と「強い子ども」の決定的差|「説教」や「叱る行為」は子どもの成長に必要ない

いじめを受けた子や発達障害の子を多く受け入れたにもかかわらず、不登校ゼロを達成し、「奇跡の公立小学校」とまで言われた大阪市の大空小学校。同校の初代校長として9年間、多くの子どもたちを育てた木村泰子氏が「子育てで大事なこと」を明かす。 テーマは「挫折に負けない子の育て方」について。書籍『10年後の子どもに必要な「見えない学力」の育て方』より一部抜粋・再構成してお届けする。

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木村 泰子
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「大丈夫?」と声はかけるけど、大人は一切手伝わない。大人が覚悟して我慢する。

我慢するのが難しかったら最初から怒らないで、大人が全部片付けるほうがずっといい。でもね、ここで大人が我慢して、子どもがこれを成功体験として味わったら、ちゃんと学ぶんです。

大人は勝手なものです。今まで子どもが失敗したら怒る、あるいは先回りして失敗しないようにお膳立てしていたくせに、「これでは子どもが育たない」と気づいたら、急に「何でもチャレンジしてみたら?」などと言う。

「このままだと失敗しそうだな」というとき、この本に書いてあることを実践して、我慢して我慢して、「大丈夫?」と急に態度を変えた言葉かけをする。

それで子どもに「うるさいな」なんて言われようものなら、「私がこれだけ心配しているのに、なに、その言い方は! ありがとうくらい言えないの?」などと勝手にキレてしまう……。そしたら、それで終わりです。

必要なのは「子どもに求めない覚悟」

親子でもこれまで築いてきた関係性があります。大人が変わっても、瞬時に関係性まで変わるとは限りません。

大人は覚悟を持たなければいけません。それは“相手に求めない覚悟”です。まず大人がチャレンジして行動する。大事なのはここ。大人もチャレンジする力が必要です。

大人が覚悟を持って変わったら、子どもは確実に変わる。ここは揺るぎない信頼を持っていてください。ただし、焦らない。

子どもが1分で変わるのか、半年なのか、1年、2年、場合によっては10年かかる場合もある。

それでも家庭なら、関わる大人(=親)の「大丈夫?」のひと言で子どもは安心してチャレンジする力をつけることができると思います。

『10年後の子どもに必要な「見えない学力」の育て方』(青春出版社)

大空小学校初代校長

木村 泰子(きむら やすこ)

大阪府生まれ。武庫川学院女子短期大学(現武庫川女子大学短期大学部)卒業。大阪市立大空小学校初代校長として、障害の有無に関わらず、すべての子どもがともに学び合い育ち合う教育に力を注ぐ。その取り組みを描いたドキュメンタリー映画『みんなの学校』は大きな話題を呼び、文部科学省特別選定作品にも選ばれた。2015年に45年間の教員生活を終え、現在は講演活動で全国を飛び回っている。東京大学大学院教育学研究科附属バリアフリー教育開発研究センター協力研究員

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