「挫折に弱い子ども」と「強い子ども」の決定的差|「説教」や「叱る行為」は子どもの成長に必要ない | Domani - Part 3

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2021.07.08

「挫折に弱い子ども」と「強い子ども」の決定的差|「説教」や「叱る行為」は子どもの成長に必要ない

いじめを受けた子や発達障害の子を多く受け入れたにもかかわらず、不登校ゼロを達成し、「奇跡の公立小学校」とまで言われた大阪市の大空小学校。同校の初代校長として9年間、多くの子どもたちを育てた木村泰子氏が「子育てで大事なこと」を明かす。 テーマは「挫折に負けない子の育て方」について。書籍『10年後の子どもに必要な「見えない学力」の育て方』より一部抜粋・再構成してお届けする。

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木村 泰子
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子どもが失敗したときに大人がかける言葉はただひとつ。

「大丈夫?」

これだけです。あとはしゃべりません。大空小学校でも、これは徹底していました。失敗しても先生は怒らない。それを見ているから、先生がいないときに友だちが失敗しても、子ども同士で「大丈夫か?」と言えるんです。子どもは、必ず大人のまねをするんですよ。

逆に先生が失敗した子どもを怒っていたら、それを見ている子どもは、失敗したら怒られるから失敗しないようにする。つまり、自分の殻に閉じこもってチャレンジをしなくなります。

大空小学校で、あるお母ちゃんが「先生、うちの子ども、あかん」って急に言ってきたことがありました。

「どしたん?」と聞くと、そのご家庭ではごはんを食べるときにひじをつくな、という約束をしていた。でも、息子がひじをついて食べていて、おみそ汁をこぼした。

「ひじついてるからこぼしたんやろ。何回言ったらわかるの!!」とお母ちゃんはキレた。それで「先生、どうしたらええ?」って言うんです。

「こぼした後、どうしたの?」と私が聞くと、「じゅうたんも汚れるし、必死で拭いた」と。「あんた、最悪やな、それ」と私は答えました。

子どもの失敗を叱ってはいけない

確かに彼はひじをついていたけれど、おみそ汁をこぼそうと思ってわざとついていたわけではない。ということは、おみそ汁をこぼしたことは、単なる子どもの失敗です。

「今度おみそ汁をこぼしたら、平然として『大丈夫?』でええねん」と。「大丈夫なわけないやろ」って子どもは言うかもしれないけど、大事なことは失敗を叱ることではなくて、自分がやってしまった失敗を自分でやり直す、この力をつけることです。

自分でこぼしたんだから自分で元に戻す、どうってことない、あんたの問題だからって平然としているのが大人の関わり方。怒るだけ怒って、結局親が片付ける。これが最悪なんです。

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