「ごめん避け」とは?
恋愛特有の微妙な状況を表現する言葉は多々ありますが、「ごめん避け」もその一つです。「私、ごめん避けされてるっぽいんです…」などと言われた場合、それはどのような状況なのでしょうか? 言葉の意味と「好き避け」との違いをチェックしてみましょう。
自分に向けられた好意を避けること
「ごめん避け」とは、「好きを匂わせてくる人を避けること」です。自分に好意を持ってくれる人を故意的に避ける、この行動は「自分の気持ちを察して諦めてください」という意味を含みます。「自分を好きになってくれたのにごめん」「好きになってくれたのに冷たい態度を取ってごめん」などと罪悪感や申し訳なさを覚える人も多く、避ける方の負担も少なくありません。避ける行為にはたくさんの「ごめんなさい」が含まれていることから、このように呼ばれるようになりました。
知っておきたい「好き避け」との違い
一方で「好き避け」は、「好きな相手をわざと避ける行為」です。どちらかというと、恋愛慣れしていない人に多く見られるかもしれません。「好きなのに避ける」という矛盾した行為の根底には、恥ずかしさや照れがあります。「自分の好意を、相手や周囲に好意を知られたくない」という気持ちが大き過ぎる場合などに、つい気持ちと反対の行動をしてしまうのです。はたから見ると「ごめん避け」「好き避け」は区別が付きにくく、「これはどっちだろう?」と悩むことがあるかもしれません。一般に、相手に以下のような様子があれば「好き避け」と考えられます。
・目がよく合う
・話しているとき嫌そうな様子を見せない
・距離を近づけても嫌がらない
ポイントは、距離感と表情です。好き避けの場合は相手のことが好きなので、話し掛けられればうれしそうにします。もちろん、近づいても嫌がられることはありません。
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職場の男性が「ごめん避け」する理由とは?
プライベートよりも職場関係の方が「ごめん避け」を目にする機会は多いかもしれません。職場の男性が「申し訳ないけれど、察してください」という行動に出るのはなぜなのでしょうか? 職場でのごめん避け率が高い理由について考えてみましょう。
期待させたくない
「好意を持たれても応えられない」というときには、相手を避けようとする男性が少なくないようです。男性にとってその相手が好みではなかったりほかに好きな人がいたりする場合、相手の気持ちに応えることはできません。相手と距離を近づけるのは好ましくないと感じて、逃げるように相手を避けるようになります。男性がはっきり「やめてください」と言いにくいのは、アプローチの現場が職場だからです。同じ職場でずっと働いていく以上、職場の人と余計な波風を立てたくはないでしょう。言葉の代わりに態度で相手をシャットアウトし「恋愛対象としては見られません」とアピールしているのです。
罪悪感から
男性の中には人の心の動きに敏感で繊細な人も。このようなタイプは、人からの好意を断ることに対し罪悪感を覚えます。「もしも直接告白されたら、うまくNOを言える自信がない」などと考えて、相手を避けて逃げる方法を選択してしまうのです。同じ職場というシチュエーションは、慎重派の男性のガードをさらに高く引き上げてしまいます。「好意を寄せられているかも」と感じただけで男性はその相手との接点を減らし、なるべく距離を置こうとするのです。
保身のため
上昇志向の強い男性や仕事をバリバリ頑張りたい男性は、職場での自分の立ち位置に敏感です。自身の振る舞いや言葉に気を付けている人も多く、なるべく悪目立ちするのは避けたいと感じます。職場での立場を気にする男性にとって、同じ職場で働く人との仲を疑われるのは好ましいことではありません。相手が思い切った行動に出る前にごめん避けをして、職場での自分の評判や立場を守ろうとしているとも考えられます。このケースでは、男性は相手に対し「避けてしまって申し訳ない」と感じないことがほとんどです。「周囲に誤解されたくない」「変な噂をたてられたくない」という思考が先立ち、相手への配慮に欠けるパターンも見られます。
分かりやすい「ごめん避け」のサイン
男性がごめん避けをするときは、なるべく距離を置こうという意図がうかがえます。「これがあればごめん避けかも」というサインを見ていきましょう。