洗濯ボールの効果
忙しいワーママにとって、洗濯は負担の大きい家事の一つです。もっと楽に洗えたり、手間を減らせたりする方法はないか、悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
そんな悩みを軽減してくれるアイテムが「洗濯ボール」です。洗濯ボールを使うことで、どんなメリットが得られるのか見ていきましょう。

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衣類の絡みを防止
洗濯物が絡まると洗濯機から取り出しづらく、ストレスに感じる人は多いことでしょう。洗濯をする際、洗濯機の中に「洗濯ボール」を入れるだけで、衣類と衣類の間に空間を作り、絡みが防止できます。衣類の絡まりがなくなると服がのびたり、シワになったりしにくくなるため、シャツやズボンにアイロンをかける時間も短縮できるでしょう。
また、衣類同士がぶつかりにくくなるため、余計な摩擦がなくなり、洋服が傷みにくくなる効果もあります。
使い方は簡単。洗濯機にポンッと入れるだけで完了です。時間がない人でも手軽に行え、洗濯のストレスを減らしてくれるでしょう。
汚れやほこりをキャッチ
洗濯ボールには、ペットの毛や髪の毛、糸くずなどを絡めとってくれる役割もあります。特にペットの毛は、どれだけ注意しても洋服に付いてしまうものです。洗濯ボールを使えば、洋服のお手入れが楽になるほか、毛や糸くずが他の洗濯物に付着することも防いでくれます。
また、水の循環が良くなり、洗剤が全体に行き渡ることで、洗濯物を隅々まできれいに洗えます。洗い上がりにムラを感じる人は、一度使ってみるとよいでしょう。
洗濯ボールの選び方
洗濯ボールは、洗濯をサポートしてくれる便利なアイテムですが、購入前にチェックしておきたいポイントがあります。中には洗濯ボールが使えない洗濯機もあるので、事前に確認しておきましょう。洗濯ボールの選び方について紹介します。

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目的に合う種類と効果で選ぶ
洗濯ボールの素材には「ゴム」「セラミック」「スポンジ」の3種類があります。
「ゴムタイプ」は柔らかな素材のため、弾力があり、衣類や洗濯槽を傷つけにくいのが特徴です。特に、縦型洗濯機と相性がよく、凹凸とした形状が洗濯物の絡み防止に効果を発揮します。
「セラミックタイプ」は、油脂を分解するアルカリイオン水を生成し、洗浄力が高いことが特徴です。また、洗濯槽に付いているカビや汚れの除去に期待もでき、洗濯機を長持ちさせられます。洗剤や柔軟剤を不要とする商品も多く発売されており、肌が敏感な人や赤ちゃんの衣類を洗う際にもおすすめです。
「スポンジタイプ」はポリウレタンなどの素材でできており、ほこりや糸くずをしっかりキャッチします。犬や猫などのペットを飼っている家庭におすすめです。他のタイプに比べてふんわりとした柔らかい形状のため、衣類へのダメージも少ないでしょう。
素材によらず、洗濯ボールにはいろいろなデザインの商品があるため、毎日の洗濯に彩りを加えてくれます。
乾燥モードやドラム式に使えるかチェック
洗濯ボールの中には、乾燥モードやドラム式洗濯機では利用できないものがあります。
ゴムタイプやスポンジタイプは熱に弱いため、乾燥モードでは使用できません。ゴムが溶けると衣類に色移りしてしまう可能性もあるため、乾燥モードを使う場合は事前に取り出しましょう。
ドラム式洗濯機は、少量の水で洗濯物を上から下に何度も落とすことで洗浄します。洗濯ボールも上から下にたたきつけられ、素材によっては洗濯槽を傷つけてしまうため注意が必要です。
「せっかく購入したのに使えなかった」とならないためにも、ドラム式でも使用可能と記載がある商品を選びましょう。
プラスの効果やコスパにも注目
洗濯ボールには、絡まり防止やゴミをキャッチするほか、除菌・防カビ・消臭などの効果を期待できる商品もあります。
室内干しの嫌な臭いを防ぐものもあり、雨の日や梅雨の時季に重宝します。特徴の違う洗濯ボールを組み合わせれば、いろいろな洗濯物の悩みを解消できるでしょう。
これまでの洗濯との違いを明確に感じたいなら、臭いや菌に効果があるものを選ぶのがおすすめです。
使用できる回数・期間など、洗濯ボールの寿命もチェックしましょう。洗濯ボールは使用を重ねるうちに、洗濯機の回転によって凹凸や繊維が擦れてしまいます。
特にスポンジタイプは、ゴムタイプやセラミックタイプに比べて寿命は短めです。100円のものから5000円を超えるものまで、価格帯の幅が広いため、自分にとってベストなアイテムを見つけましょう。
ゴムタイプのおすすめ洗濯ボール
ゴムタイプの洗濯ボールは、洗濯物の絡まりを解消したい人におすすめです。使うことが楽しくなる、カラフルな洗濯ボールを二つ紹介します。

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手もみ感覚で優しく洗える「リッチェル ペッカ よつ葉の洗濯ボール」
1956年創業の生活用品メーカー「リッチェル」の洗濯ボールは、クローバーのようなかわいいデザインと爽やかな色合いが特徴です。
よつ葉の洗濯ボールを毎日の洗濯に入れれば、洗濯物の絡まりを防いでくれるので便利です。また、ゴムの程よい弾力で、手もみ洗い感覚で衣類の汚れを落としてくれます。
サイズは幅5.6×奥行き5.7×高さ5.6cmとコンパクトで、使い終わった後の置き場所にも困りません。見た目のキュートさから、子どもに家事を教える際にも利用できるでしょう。
商品名:リッチェル ペッカ よつ葉の洗濯ボール
高コスパで手軽に使える「オカザキ 洗濯ボール小」
初めて洗濯ボールを使う人や、コスパ重視の人におすすめな商品です。洗濯ボールの羽が衣類の絡まりを抑え、シワになりにくくしてくれます。
カラフルなボールが洗濯槽で動き回り、洗剤の固まりを防ぐほか、衣類全体に行き届くため、洗い上がりのムラも軽減できるでしょう。
直径5.5cmのコンパクトサイズながら、汚れもしっかり落としてくれます。リーズナブルな価格帯なので気軽に使え、洗濯物の量が少ない人にもおすすめです。
商品名:オカザキ 洗濯ボール小
セラミックタイプのおすすめ洗濯ボール
セラミックタイプの洗濯ボールは機能性の高さが魅力です。赤ちゃんの衣類や大切な洋服を洗濯する際におすすめの洗濯ボールを三つ紹介します。

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特殊セラミックで洗浄力アップ「アーネスト 洗濯ボール エコサターン」
7種類の特殊セラミックを配合し、通常の汚れであれば洗剤が不要な洗濯ボールです。洗剤を使わないことは洗濯排水の汚染防止にもなるため、環境にも貢献できます。
また、中身にアルカリボールを加えたことで洗浄力がアップし、マヨネーズ・醤油・ソースなどの汚れも落としやすくなっています。
洗濯物がソフトに仕上がるほか、抗菌・コート効果により洗濯槽にカビがつきにくく、部屋干し臭や静電気を抑えるのもメリットです。
ただし、横・斜めタイプのドラム式洗濯機では使用できない点には注意しておきましょう。
商品名:アーネスト 洗濯ボール エコサターン
洗剤を使わずに洗える「日王 富士の妙精 洗濯ボール」
サプリメントや浄水グッズを販売する「日王」の洗濯ボールです。
通常の汚れであれば洗剤は不要で、洗濯機の水流により、電気エネルギーを発散させ汚れを除去します。また、衣類の傷つきを抑えたり、色落ちを防止したりする役割もあり、大切な衣類を洗濯する際にもぴったりです。
耐久性に優れ、繰り返し使えるため、長期間使用することができます。洗濯の頻度が高く、洗剤をたくさん購入していた人や、洗濯ボールの買い換えが面倒な人におすすめです。
商品名:日王 富士の妙精 洗濯ボール
洗濯槽のカビも防ぐ「伊原企販 bio cera ECO洗濯ボール さくら」
5種類の特殊セラミックで、水道水を洗浄力のある水に変換し、衣類の汚れをしっかり落としてくれる洗濯ボールです。使い続けることで洗濯槽のカビを防止する効果があり、掃除の手間も軽減してくれるでしょう。
洗濯物の仕上がりがソフトになるほか、静電気の発生を減少させたり、部屋干しの嫌な臭いを抑えたりすることもポイントです。また、特殊構造のボールが動き回ることで、衣類の絡みも防いでくれます。
ほとんどの洗濯機で利用できるため、ドラム式洗濯機を使っている人にもおすすめです。ただし、乾燥機には使用できないため、乾燥前に取り出すようにしましょう。
1日1回の使用で約3年間使用できるので、水道代や洗剤購入費用の節約にもつながります。
商品名:伊原企販 bio cera ECO洗濯ボール さくら
スポンジタイプのおすすめ洗濯ボール
スポンジタイプの洗濯ボールは、ペットを飼っている人や洋服に付着するほこりが気になる人におすすめです。
柔らかい形状で衣類へのダメージも防ぐ、スポンジタイプの洗濯ボールを紹介します。

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見た目もかわいい「リッチェル ペッカ ひつじの洗濯スポンジ」
「一緒にいたい!頼りになる、ペットのような仲間たち!」という想いが込められた、ペッカシリーズの商品です。ひつじをモチーフにしたモコモコなデザインと、優しい色合いは、洗濯機周りのインテリアとしても役立ちます。
また、見た目がかわいらしいだけでなく、ポリウレタンの繊維が糸くずや髪の毛をキャッチし、毎日の洗濯でしっかり活躍してくれます。「洗濯しても毛や糸くずが付いてしまう」という、気分の下がる悩みを解決してくれるでしょう。
縦型洗濯機、ドラム式洗濯機問わず使用できますが、乾燥機は使用不可のため注意が必要です。
商品名:リッチェル ペッカ ひつじの洗濯スポンジ
ペットの毛を絡めとる「ドリーム aisocial フリーランドリープロ」
業務用の掃除機フィルターに使われている、特殊ウレタンを使用した商品です。
通常のスポンジより目が細かく均一なため、ペットの毛や髪の毛をしっかりキャッチします。角が10個ある星形の形状は、細かい毛を効率良く取り除くために研究されたものです。
2種類のスポンジがセットになっており、目が粗いスポンジは衣類から毛を剥がしやすくし、目が細かいスポンジは動物特有の細い毛をキャッチします。2個同時に使えば、さらに効果が高まるでしょう。
効果が薄くなってきたと感じる場合は、はさみを使って外側をめくると復活します。洋服に付いたペットの毛に悩み、洗濯でストレスを感じている人にぜひ使ってもらいたい商品です。
商品名:ドリーム aisocial フリーランドリープロ
その他のおすすめ洗濯ボール
ゴムタイプやセラミックタイプ、スポンジタイプのほかにも、優れた機能を持つ洗濯ボールはたくさんあります。
臭いやカビなどに効果がある、おすすめの洗濯ボールを二つ紹介します。

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部屋干しの嫌な臭いを防ぐ「ホテイ産業 においとるぞう 洗濯機用」
部屋干しの気になる臭いを防ぐことに特化した商品です。洗濯ボールに含まれる微生物の力で水が抗菌され、洗濯槽の汚れやカビを除去したり、配水管のカビを予防したりする効果が得られます。
ホテイ産業が行ったテストでは、10年の使用で汚れてしまった洗濯槽も、においとるぞうを使い続けて89日目には新品同様にきれいになったのだそうです。
使用環境によっても異なりますが、効果は約6カ月間持続し、全ての洗濯機で使用可能です。室内干しを余儀なくされる梅雨の時季に、特に活躍するでしょう。
商品名:ホテイ産業 においとるぞう 洗濯機用
自然の力を生かした「日の丸産業 備長炭洗濯ボール エコロンG」
消臭に効果のある備長炭と、天然トルマリン石を内蔵した洗濯ボールです。
水を活性化させることで洗剤量を1/2に減らせ、柔軟剤を使わなくてもソフトな仕上がりになります。自然の力で洗浄できるので、肌がデリケートな人や子どもがいる家庭でも導入しやすい商品です。
4kgの洗濯機には1個、6~8kgの洗濯機には2個入れ、使用後は天日干しもしくは陰干しする必要があります。
商品名:日の丸産業 備長炭洗濯ボール エコロンG
洗濯ボールの正しい使い方
目的に合った洗濯ボールを購入しても、使い方が間違っていると本来の効果は得られなくなってしまいます。
洗濯をスムーズに行うためにも、洗濯ボールの正しい使い方を見ていきましょう。

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洗濯物の量によって個数を調節
洗濯ボールの効果を得るためには、適切な個数を使うことが大切です。洗濯物の量によって、使う洗濯ボールの数は決まっているため、注意書きをよく読んで使用しましょう。
例えば、洗濯ボール1個あたり洗濯物が2kgと記載されているものもあります。
シミやしつこい汚れなどがある場合には、多めに入れると汚れが落ちやすくなりますが、ボールをたくさん入れすぎると摩擦が増え、衣類や洗濯槽を傷つける原因になりかねません。
洗濯物の量や汚れに応じて個数を調整し、大量に使用するのは控えましょう。
繊細な洋服や下着は洗濯ネットを使用
繊細な洋服や下着は、洗濯ネットに入れて洗濯しましょう。洗濯ボールは洗濯機の中で洋服と擦れ、大切な洋服を傷めてしまうことがあります。特に、ゴム製やプラスチック製の洗濯ボールは摩擦力が高いため、必ず洗濯ネットを使用しましょう。
手洗いやドライなど、優しく洗うモードを選択するのもおすすめです。
特に、お気に入りの洋服を洗濯する場合、ダメージを与えないために洗濯ボールの使用は避けた方がよいでしょう。使用後は洗濯ボールを洗濯機の中に入れっぱなしにせず、きちんと使い分けることが大切です。
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