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2021.08.09

「甘えさせる」と「甘やかす」の線引き、できていますか?

「甘えさせる」と「甘やかす」では大きく違います。しかし、日常的にしている行動が意外にも「甘やかし」になっているかもしれません。上手な「甘えさせる」方法と、「甘やかし」の落とし穴について専門家に聞きました。

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意外と線引きが難しい!?「甘えさせる」と「甘やかす」

「甘えさせる」と聞くと、子どもをハグしたり、頭を撫でてあげたり=愛情を示すというイメージ。「甘やかす」と聞くと、なんでも買ってあげたり、やってあげる=わがままを聞くというイメージになるのではないでしょうか。

一見すると、その違いはハッキリとしているように見えますが、スクールカウンセラーとしても活動している臨床心理士・吉田美智子さんは「微妙なグラデーション」と話します。その線引きを確認すべく、お話を伺いました。

まずは子育ての前提として、「しっかり甘えさせる」が基本!

「どうしても〝わがままな子どもにならないよう、甘やかしてはいけない〟という風潮があると思います。確かに、年齢不相応に親が肩代わりしていたり、願いを叶えるなどは不適切です。でも、一度しかない子ども時代を、できるだけ伸び伸びさせてあげたい、愛情を注いであげたいという気持ちもうなづけます。

子育てのゴールは子どもの自立とも言われています。子どもの自立の面から言うと、まずはしっかり甘えさせることが不可欠です。しっかり甘えさせてもらって十分満たされるからこそ、子どもは満足し自立していきます。

自立できるようにと、早い時期から自分でできるように・甘えさせないようにすると、その時はなんとかなるのですが、段々と失速したり大きな困難にぶつかった時やり抜けなかったりするので注意が必要です。理想は十分に甘えさせてあげ、本人が『もう気が済んだから、自分でやりたい』と親離れしていく形だと思います」

「甘やかす」「甘えさせる」の範囲とは?

「〝甘やかす〟は物理的・金銭的なものが多くとても分かりやすいと思います。しかし、このような場合はどうでしょう。 例えば、子どもがひとりでできることなのに、時間がなかったり急いでいて親が先回りしてやってしまう。親としては甘やかしている気はなく、その場しのぎの対応かもしれませんが、子どもによっては〝やってもらえるんだ・自分でしなくてすんだ〟と感じてしまう子も。

また子どものことが心配で、過保護や過干渉になっている親御さんもいるかもしれません。この場合も同様に、先回りが甘やかしになっていることも多々あります。 ちなみに、わがままを全て受け入れてしまうのも問題ですが、何を言っても・やってもダメ出しをしない親に不安を感じ、子どもが情緒不安定になってしまうケースもあります。

では、上手に〝甘えさせる〟にはどうすればいいのでしょうか。まず前提として、子どもの『できる!』は絶対奪わないでください。挑戦する気持ちが削がれてしまいます。多少の危ないこと、時間のかかることも見守ることができるとベストです。そして挑戦したこと・頑張ったことへ、声がけやハグなど態度で子どもの気持ちを満たしてあげる緊張をした分、安心できる場所(親)でホッとさせてあげることが〝甘えさせる〟になるのではないでしょうか」

駄目なことを駄目と厳しく伝えるのも、愛情たっぷりに接するのも親の役目です。さじ加減が難しく感じるかもしれませんが、子どもの表情・言葉・態度を日々目にしていれば自然と手出しをしなくていいこと、まだ手伝いが必要なものが見えてくるはずです。また、その度合いも日々更新されていきます。子どもの毎日に寄り添い上手に甘えさせてあげられる環境を整えられたらいいですね。

取材・文/福島孝代

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臨床心理士

吉田美智子

東京・青山のカウンセリングルーム「はこにわサロン東京」主宰。自分らしく生きる、働く、子育てするを応援中。オンラインや電話でのご相談も受け付けております。
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Twitter: @hakoniwasalon

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