【目次】
エナジーブランディング vol.14:
肉好きが初体験! NEXT MEATS(代替肉)で焼肉…?!
こんにちは、ブランディングコーチの大島文子です。
皆さん「NEXT MEATS」ってお肉のブランドをご存じですか? 正確には「NEXT MEATS」はサスティナビリティをテーマにした日本のメーカー「ネクストミーツ株式会社」の代替肉ブランドです。
市販されている全ての大豆ミートが植物由来100%ではない?
代替肉というと、最近はコンビニなどで大豆ミートのハンバーグなど身近な存在になってきています。でも実は大豆ミートといっても、全ての商品が植物由来100%ということではないそう。
動物性の乳タンパクや卵由来原料を含んだ商品をベジタリアンベース、植物由来100%の商品をヴィーガンベースとする2種類が存在します。そして日本の大手企業の大豆ミートの多くはベジタリアンベース。
そこに代替肉スタートアップ企業として、一年前の2020年6月、ヴィーガンベースの代替肉の発売をスタートしたのがネクストミーツです。
〝ネクストミーツ〟との出会い
ネクストミーツの紹介の前に、私がネクストミーツに興味を持った理由を簡単にご説明させてください。
グリーンファッションやサーキュラーエコノミー(循環型経済)について学ぶこの数年、近い将来、世界の人口増を賄うだけの食肉の生産が追いつかなくなることを知りました。
そして世界中で発生している洪水、干ばつ、台風、熱波などの原因となっている地球温暖化。人間由来の温室効果ガス排出量のうち約15%が、牛のげっぷやおならなど畜産に関わるものだというのです!!!!
また、牧草地の管理や餌となる植物の育成のために、膨大な水や土地が使われています。お肉の消費を減らすことは、地球環境の急激な悪化に抗う一手なんです。
ポール・マッカートニーが始た「ミートフリーマンデー」
それでも私はお肉が好き… そんな時、ポール・マッカートニー氏が地球環境保護などを目的として提唱している「ミートフリーマンデー(Meat Free Monday)」に出合いました。
1週間に1回、月曜日だけ菜食とするキャンペーンです、日本では「ミートフリーマンデー・オールジャパン(MFMAJ)」が活動を展開しています。
私たち一人一人が、「週に一日だけ菜食を実践する」ことで、地球温暖化を食い止め、かけがえのない資源を守り、多くの動物の命を助け、そして、より健康な身体を手に入れることができる。
1週間の1/7のトライ「ミートフリーマンデー」。詳しくは公式サイトをチェックして見てください。
詳細はこちら▶︎MFMAJ
〝ネクストミーツ〟とは?
ネクストミーツは、大豆やエンドウなどの植物性タンパク質を組み合わせ、熱と圧力で独自の食感と味わいを表現し、生産しています。植物由来100%のヴィーガンベースの代替肉です。
同社公式サイトには「動物性の肉に替わる「おいしい植物性の肉」を作って普及させ、新しいライフスタイルを提供しながら、地球環境を良い方向に変えていきたいと考えています。」との思いが掲載されています。
NEXT MEATSを食べてみました!
「NEXTカルビ」と「NEXTハラミ」。公式オンラインショップで購入可能な基本の商品です。どちらも植物性タンパク質加工食品。軽く味付けしてありますが、そのまま焼いて、味付けもしくは焼肉のタレなどをつけて食べる製品です。
▼栄養成分は以下の表示
・NEXTハラミ
100g当たり(推定値) 熱量348kal タンパク質 33.7g 脂質11.2g 炭水化物28.2g 塩分相当量1.8g
・NEXTカルビ
100g当たり(推定値) 熱量266kal タンパク質 33g 脂質2.9g 炭水化物32.6g 塩分相当量1.8g
ハラミの方がカロリー高い(笑)。そして私的にもハラミの方がしっとり美味しい♡
▼焼肉のタレを付けて焼いてみました
▲右手ゴマをかけたほうが「ハラミ」です。カルビの方がゴツゴツしたテクスチャー。
味は、NEXT MEATSと認識している私は、カルビは少し油揚げ風の豆の香りを感じましたが、ハラミは全く違和感なく… 知らずに食べていた夫は、どちらも普通のお肉と思ってバクバク食べていました。二人ともハラミの方が美味しかったので、やっぱり脂質ってすごい味を左右するんですね。
肉の味が美味しい… とまでは行かないけど、調味料で味付けして野菜を巻いて食べたら、たぶん代替肉とはわからないと思います。それってすごいこと!!
値段は少し張りますが、カロリーは普通の牛肉より低くてコレステロールもほぼゼロ、地球環境にもやさしい代替肉。選択肢の一つとして◎です!
百貨店のお惣菜売り場でも
7月31日まで、西武池袋本店で百貨店初の「地球にちょっといいことプロジェクト第5弾~代替肉と考える未来の地球~」が開催されています。(注1)
西武食品館地下1階のおかず市場では、有名中華料理店の「聘珍樓」「ホワイトベアー」などの人気惣菜店でネクストミーツの代替肉を使ったオリジナルメニューが販売されていました。私は聘珍楼の「NEXTハラミの麻婆豆腐」とホワイトベアー「小松菜とNEXTハラミのサラダ青じそ・生姜風味」を購入してみました。
コレ、さすがプロの料理人の手による味付けでした。言われなければ代替肉とはわからないと思います。店頭ではNEXT MEATSの説明POPも掲示されていましたが、気が付かずに購入して食べている方もいるのではないでしょうか。
初めてトライしてみた「NEXT MEATS」
結果、テクスチャー的にはほとんど普通の牛肉との違いは判りませんでした。肉好き的には、もちろん松阪牛や飛騨牛と同じ味や香りとは異なると思います。でも別に毎食、毎メニューが高級和牛なんて家計にもカラダにもNGです。そして地球環境にも良くないとはっきりしている訳です。
肉抜きの1日があっても良いし、そこにNEXT MEATSのメニューを加えることも選択肢の一つだと思いました。今後もどんどん進化していく代替肉。これからも注目していきたいと思います。「ミートフリーマンデー」の初日はデパ地下のお惣菜から… まずは気軽に始めてみませんか?
注1:一部売り場は7月20日(火)まで
イメージ画像/(C)Shutterstock.com
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ブランディング コーチ
大島文子
ファッションや百貨店、化粧品、ライフスタイル雑貨などのブランディング支援、PRや販促を中心に活動している。6年前に(株)ブルーム&グローという会社を起業。
Oggi.jpにて連載していた「ブランディング仕事術」はこちら