中国語の勉強は、発音と漢字を一緒に!
ほぼ中国語がわからないまま台湾の航空会社に就職した私が、台湾人CAに混じり仕事をする中で心がけていたのが、わからない言葉があればすぐ質問するということ。
発音を聞きたいときには「可以再說一次嗎 (もう一回いってくれますか)?」「可以講慢一點嗎 (少しゆっくりいってもらえますか)?」と耳を澄まして聞き、書きかたを知りたいときには「漢字怎麼寫 (漢字はどうやって書くの)?」と訊く。こうやって発音と漢字を一緒に覚えることで、より確実に記憶に定着するようになりました。
そうやって勉強する中で、特に「へぇ!」と思ったのが、「溝通 (Gōu tōng)」という言葉。
中国語で「溝通 (Gōu tōng)」は「コミュニケーション」という意味
「溝が通じる」と書いて「溝通 (Gōu tōng)」。これ、実は「コミュニケーション」という意味。
この言葉をはじめて知り紙に文字を書いてもらったとき、溝をスムーズに流れる水の絵が頭に浮かびました。
よくこの言葉が聞こえてきたシチュエーションは、外国人クルーとの会話で「どうしても話が通じない」ときや、歳の差が親子ほどありそのジェネレーションギャップから「何いってるかわからない」というようなとき。今でもこの言葉を聞くと、先輩CAたちが「怎麼辦 無法溝通〜 (Zěnme bàn wú fǎ gōu tōng)」→「どうしましょう、話が通じないわ〜」と困っていた絵も一緒に思い出します。
発音と漢字、そしてシチュエーションありきで覚える言葉というのは、記憶の深いところに留まり、たとえその言語を日常で使わなくなったとしても簡単に忘れることはないのだとしみじみと感じています。
【続】
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ライター
有田 千幸
外資系航空会社のCA、建築設計事務所の秘書・広報を経て美容ライターに。ニュージーランド・台湾在住経験がある日・英・中の トリリンガル。環境を意識したシンプルな暮らしを心がけている。プライベートでは一児の母。ワインエキスパート。薬膳コーディネーター。@chiyuki_arita_official