洗濯機のごみ取りネットとは
ごみ取りネットの役割は、洗濯物に付いたごみを集めることです。ごみを集めることできれいな洗濯物に仕上がるほか、排水溝の詰まりを予防します。
ごみ取りネットにはネット型とプラスチック型の2種類があるため、自宅の洗濯機はどちらのタイプか確認しましょう。
（C）Shutterstock.com
洗濯時のごみを除去する役割
ごみ取りネットの役割は、洗濯物に付いた糸くずや髪の毛、ホコリなどのごみを集めることです。縦型やドラム式といった洗濯機の種類を問わず付いています。
洗濯の際、衣類に汚れが付いた状態のまま行うと、洗濯槽内にごみが浮遊するもの。その浮遊したごみをネット内に集めることで、洗濯物をきれいに仕上げられるほか、洗濯槽内をきれいに保ってくれます。
「ネット型」と「プラスチック型」の2種類
型の古い洗濯機に多いネット型のごみ取りネットは、洗濯槽内でゆらゆらと動いているため、目に留まりやすく汚れに気付きやすいのが特徴です。しかし、耐久性が低いため水流で破れやすいことや、目詰まりを起こしやすいことがデメリットといえます。
一方、現在販売されている洗濯機は、プラスチック型のごみ取りネットが主流です。プラスチック型は耐久性があるため丈夫で、水位に関係なくごみを集めます。しかし、洗濯槽の壁に張り付いていることから目に留まりにくく、汚れに気付きにくいことがデメリットといえるでしょう。そのため、日頃からごみ取りネットを意識して、こまめな掃除を心掛けることが大切です。
ごみ取りネットを掃除する理由
ごみ取りネットは、洗濯物に付いたごみを集めるため、放置し続けるとさまざまなトラブルを引き起こす原因となります。そのため、洗濯槽内だけではなく、ごみ取りネットもこまめに掃除する必要があるのです。
ごみ取りネットを掃除しなかった場合、どのようなトラブルが発生するのでしょうか。掃除を行う頻度も併せてチェックしましょう。
（C）Shutterstock.com
汚れやごみがたまるとトラブルの原因に
ごみ取りネットに汚れがたまっていると、洗濯物に付いたごみを除去できなかったり、取り切れなかったごみが洗濯槽の内部や排水溝で詰まったりといったトラブルが発生しやすくなります。ひどい場合は、洗濯機の故障につながる可能性もあります。
また、洗濯槽内は湿気が高いことや、ごみがカビの餌となることから、カビや雑菌が繁殖しやすい環境です。カビや雑菌が繁殖すると、服が臭くなる原因にもなります。
これらのトラブルを未然に防ぐためにも、ごみ取りネットは定期的に清掃してきれいな状態をキープしましょう。
ごみ取りは毎日、掃除は週1回が理想的
洗濯を1回行うだけで、ごみ取りネットには多くのごみがたまります。そのため、洗濯をするたびにネットのごみ取りを行いましょう。特にネット型のごみ取りネットは容量が小さいため、洗濯が終わったら毎回チェックするのがおすすめです。毎回ごみを捨てることで、カビや雑菌が繁殖しづらくなります。
また、ごみを捨てるだけでは取り切れない汚れを落とすためにも、1週間に一度はごみ取りネットを掃除すると良いでしょう。
ごみ取りネットの掃除方法
ネット型とプラスチック型のごみ取りネットの掃除は、どのように行うとよいのでしょうか？また、カビが発生している場合の掃除方法も解説していくので、黒ずみが取れない場合は試してみましょう。
（C）Shutterstock.com
ネット型の掃除方法
ネット型のごみ取りネットは、以下のように掃除しましょう。
1.ごみ取りネットを取り外す
2.ネットを裏返して中のごみを取り除く
3.使い古した歯ブラシを使用してたまった汚れを洗い流す
4.きれいになったら乾燥させて洗濯機に取り付ける
ネットを裏返して中のごみを取り除くときは、ネットが乾燥した状態で行うのがおすすめです。乾燥した状態で行うと、ごみが取り除きやすくなります。
また、ごみを取り除いたらネット部分だけではなくプラスチックの部分も併せて水洗いしましょう。
プラスチック型の掃除方法
プラスチック型のごみ取りネットは、以下の方法で掃除します。
1.ごみ取りネットをプラスチックごと取り外す
2.ごみ取りネットのふたを外して中のごみを取り除く
3.プラスチックに残っている汚れやごみを使い古しの歯ブラシで洗い流す
4.掃除が完了したら乾燥させて洗濯機に取り付ける
プラスチック型のごみ取りネットは、ふたを無理に開けると故障の原因となるため、取扱説明書を確認してから掃除を行いましょう。
また、気づかないうちにプラスチック部分が壊れていることもあるため、掃除の際にチェックしておくと安心です。
カビ汚れなどは酸素系漂白剤で除菌
ごみ取りネットにカビが発生している場合は、酸素系漂白剤を使ってカビを除去しましょう。酸素系漂白剤を使用すれば汚れを落とすだけではなく、除菌効果も期待できます。
1.ごみを取り除く
2.ごみ取りネットを使い古した歯ブラシで洗う
3.酸素系漂白剤の取扱方法に従って希釈しつけ置き剤を作る
4.つけ置き剤の中にごみ取りネットを入れて30分ほど放置する
5.流水で酸素系漂白剤を洗い流して乾燥させたら洗濯機に取り付ける
ごみ取りネットの交換目安
ごみ取りネットは消耗品なので、適切なタイミングで交換しましょう。ごみ取りネットの交換時期の目安を紹介します。
（C）Shutterstock.com
劣化・破損している
ごみ取りネットの生地が薄くなってきたら早めに交換しましょう。何度もごみ取りネットを使用していると、少しずつ生地が薄くなってきます。生地が薄くなれば破ける危険性が高まるほか、ごみをキャッチしにくくなるため早めに交換するのがおすすめです。
また、ごみ取りネットに穴が開いたり、洗濯しているときに外れたりする場合も新しいごみ取りネットに交換します。破損した状態のまま洗濯機を使用していると、ごみを取り除くことができず、洗濯物にごみが付いてしまう原因になります。ごみ取りネットの異常を感じたら、早めに交換すると安心です。
掃除しても汚れが取れない
ごみ取りネットを掃除してもきれいにならない場合は、ネットを交換するのがおすすめです。ネットが詰まっている状態で使用しても、ごみを集められません。また、ごみ取りネットに汚れがたまったまま使用すると、洗濯物にごみが付く原因となるほか、カビや雑菌が発生しやすくなります。
特に黒っぽい汚れは、カビが発生している可能性が考えられます。水洗いしたり酸素系漂白剤を使用したりしても、ごみ取りネットがきれいにならないときは、早めに交換しましょう。
ごみ取りネットはどこで購入できる？
ごみ取りネットを交換したいと思ったら、どこで購入すればいいのでしょう。購入先や、選ぶポイントを紹介します。
（C）Shutterstock.com
ネット通販で購入する
ネット通販であれば、さまざまなごみ取りネットが販売されています。「洗濯機の品名+ごみ取りネット」と検索して、自宅の洗濯機に使用できる商品を探しましょう。メーカーが販売している純正品のネットや、互換性のあるごみ取りネットを見つけられます。
現在使用しているネットと同じものを使用したい場合は、メーカーの純正品を選びましょう。互換性のあるネットを購入する場合は、サイズをよく確認し、自宅の洗濯機に対応できるものかチェックすることが大切です。
ごみ取りネットの相場は500～1000円程度なので、それほど高価なものではありません。劣化や破損が見つかったら、早めに購入しましょう。
おすすめの交換用ごみ取りネット
おすすめの交換用ごみ取りネットを紹介します。商品によって適応サイズが異なるため、自宅のごみ取りネットのサイズをよく確認してから購入しましょう。
（C）Shutterstock.com
レック「くずとりフィルター用ネット大型2枚組」
くずとりフィルター用ネット大型は、外周400mmまでのごみ取りネットに対応しています。
大容量サイズで、多くのごみをキャッチできるのが特徴です。スライド式用のごみ取りネットのため、自宅の洗濯機がスライド式かどうかを事前に確認しましょう。
また、1袋に2枚のごみ取りネットが入っているため、劣化や破損したときのためにストックしておけて便利です。
商品名：レック くずとりフィルター用ネット大型2枚組
オーエ「Arao！洗濯槽取替用ネット」
外周300mmまでのスライド式ごみ取りネットに対応しています。2枚組なので、1枚破損してもすぐに買い足す必要がなく経済的です。
使用方法は、まずごみ取りネットを外したら、フレームの下から替えネットを通してフレーム全体にかぶせます。そして、ネットを下から軽く引っ張って形を整えたら、洗濯機に設置して完成です。
商品名：オーエ Arao！洗濯槽取替用ネット
