子どもの足が臭いのはなぜ?
帰宅した子どもの足や靴から強いにおいがすると、親は何とかしてあげたいと思うものです。そもそも足が臭くなるのは、何が原因なのでしょうか? においの原因や、子どもの体質について見ていきましょう。
主な原因は雑菌の繁殖
子どもの足が臭くなる主な原因は「雑菌」です。新陳代謝が活発な子どもの靴の中は、高温多湿になりやすく、雑菌が繁殖するのに最適な条件がそろっています。足裏の汗や皮脂、靴の中にたまった角質を栄養源として繁殖し、雑菌が出す腐敗臭によって足が臭くなるのです。
また、同じ靴を履き続けることも、雑菌が繁殖しやすい原因に。一日履いた靴には汗が染み付いているため、乾ききらないうちに履いてしまうと、雑菌をさらに繁殖させてしまうことになるのです。普段履く用の靴を最低でも2足は持っておくことをおすすめします。
足を洗ってもにおいが消えない場合は、爪が伸びていないか、爪の間にゴミが挟まっていないかを確認してみましょう。雑菌が混じったゴミやアカから、においが発生している可能性もあります。
子どもの汗腺は多いの?
子どもは汗っかきのイメージがありますが、汗腺の数は大人とほぼ同じです。成長とともに汗腺の数が増えることはなく、皮膚が伸びることで汗腺自体が広がり、大きくなります。
汗をかく量も、大人より少ないです。子どもは体が小さいため、皮膚の表面積も小さく、汗腺が密集しています。表面積に対する発汗量が大人よりも多いので、汗をたくさんかいているように感じるのです。
子どもの足のにおい対策
子どもの足が臭いときは、早めに対処することが大切。足や靴を清潔に保ち、雑菌を繁殖させないようにしましょう。自宅で行える、おすすめの対策法を紹介します。
帰宅時に足を洗う
子どもが帰宅したら、せっけんやボディソープを使って足をよく洗いましょう。ゴシゴシと洗うのではなく、泡でやさしく洗うのがポイントです。強くこすると足の皮膚に傷が付いて、雑菌が入り込む可能性があります。
また、足裏だけではなく、指や爪の間も丁寧に洗うことが大切です。爪と皮膚の間の汚れを落とすには、100円ショップなどでも見られる「爪ブラシ」を使ってブラッシングします。洗った後は足が乾燥するまで素足で過ごし、水気をしっかり取り除くようにしましょう。
靴を重曹で洗う
重曹には汚れを落とす研磨効果と、においを取り除く消臭効果があります。洗浄効果をアップさせたい場合は、洗濯用洗剤と混ぜて使用するのがおすすめです。
重曹と洗濯用洗剤を使った洗い方は以下の通りです。
1:中敷や靴ひもを外して、泥などの大きな汚れは使い古しの歯ブラシを使って落としておく
2:お湯1lに対して重曹大さじ3杯、液体洗剤キャップ1杯を入れ、つけ置き液をつくる
3:靴と靴ひもを一緒に入れて、1時間程度つける
4:落ちていない汚れを使い古しの歯ブラシで洗い落とす
5:頑固な汚れは重曹ペースト(重曹2、水1の割合で混ぜたもの)で磨く
6:汚れが落ちたらよくすすぎ、乾かせば完了
つけ置き洗いは、靴が入るサイズのバケツを使うと便利です。バケツがない場合は、洗面台にお湯を張って洗いましょう。
におい対策におすすめのアイテム
消臭効果に優れたものや、汚れ落としに便利なアイテムは数多く販売されています。足と靴の両方をきれいにして、子どもの足から嫌なにおいをなくしましょう。足のにおい対策におすすめのアイテムを三つ紹介します。
うるおい成分配合「アラウ フレッシュハーブせっけん」
合成香料・着色料・保存料を一切使用していない、植物性の固形せっけんです。敏感肌の人はもちろん、デリケートな赤ちゃんにも使用できます。
フレッシュハーブせっけんの特徴は、ぬるぬる感を残さない泡切れのよさや、肌にやさしいきめ細やかな泡立ちです。シアバターやスクワランなどの保湿成分も配合しており、ボディだけでなく、洗顔にも役立ちます。
時間をかけた「釜焚き製法」で、天然保湿成分のグリセリンを自然な形で残し、洗った後の肌がつっぱりにくくなることもうれしいポイントです。
環境にやさしい「カネヨ石鹸 重曹ちゃん 粉末」
重炭酸ソーダを99%以上含んだ掃除用の重曹で、頑固な汚れも落とせるように粒子サイズにこだわっています。靴の脱臭から汚れ落としまで、さまざまなシーンで活躍してくれるでしょう。
こまめに靴を洗ってもなくならない大容量で、保存に便利なファスナーも付いています。付属の計量スプーンを使えば、つけ置き液を簡単に作れるでしょう。
重曹は家の中の掃除にも幅広く活用できるため、一つ常備しておくと重宝します。また、カネヨ石鹸は重曹の老舗メーカーなので、どれを選んだらよいのか分からない人にもおすすめです。
商品名:カネヨ石鹸 重曹ちゃん 粉末
使い道さまざま「健栄製薬 焼きミョウバン」
食品添加物として販売されている焼きミョウバンは、子どもの靴の消臭に安心して使用できます。水に溶かしてミョウバン水スプレーを作り、靴に吹きかければ、雑菌の繁殖を防ぐことにつながるでしょう。
また、ミョウバンには肌を引き締める「収れん作用」もあるといわれており、制汗剤に使用されていることも。入浴剤として使用すればスキンケアと体臭予防につながるなど、さまざまな活躍が期待できるのです。ただし、取り扱いの際には使用上の注意をよく確認しましょう。
商品名:健栄製薬 焼きミョウバン
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