【目次】
・赤ちゃんの衣類に柔軟剤は使えるのか
・柔軟剤のメリットとデメリットを比較
・使うときに注意したい成分2つ
・柔軟剤選びのポイント
・柔軟剤の正しい使い方
・赤ちゃん専用のおすすめ柔軟剤
・大人と一緒に使えるおすすめ柔軟剤
【目次】
赤ちゃんの衣類に柔軟剤は使えるのか
赤ちゃんの肌は大人に比べて敏感なため、直接触れる衣類のケアは慎重に行うことが大切です。洗剤の成分も気になるところですが、肌触りを良くするために柔軟剤を使っても大丈夫なのでしょうか?

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柔軟剤はいつから使っていいの?
柔軟剤は衣類の肌触りを柔らかくしたり、心地よい香りを付けてくれたりします。市場に出回っているものは、アレルギー検査を経て販売されているため、一般的に安心して使えるものがほとんどです。また基本的には「いつから」という対象年齢の決まりはありません。
ただし検査はメーカー独自の評価で行われる場合もあるため、必ずしもすべての人にとって安全なわけではないのです。ものによっては、肌トラブルやアレルギーを引き起こす可能性があることを、理解しておきましょう。
敏感な赤ちゃんの肌に合うよう、衣類やガーゼ類は、新生児時期から生後2カ月くらいまで大人の衣類とは別にして洗濯するのが一般的です。別で洗う場合も一緒に洗濯する場合も、余分な成分が繊維に残らないようすすぎを徹底するのが重要です。きちんとすすぐことで、肌へのリスクを減らします。
赤ちゃん専用もあり
食器洗いやシャンプーなどに「赤ちゃん専用」があるように、柔軟剤にも赤ちゃんのことを考えて作られたアイテムがいくつか販売されています。購入するときに、パッケージに「ベビー用」や「赤ちゃん専用」と表示されているかをチェックしてみましょう。
大人用の柔軟剤は、良い香りを付けふんわりと仕上げると共に、長時間良い香りを持続させたり、汗に反応して香りを放出させたりと多機能なものが増えています。しかしその分、添加物や香料など、弱い肌には負担が掛かる成分が配合されている場合もあります。
赤ちゃん用の柔軟剤はそういった成分が含まれておらず、シンプルな処方で作られているのが一般的です。肌トラブルやアレルギーを引き起こすのが心配な場合は、赤ちゃん用のものを使用するのがおすすめです。
柔軟剤のメリットとデメリットを比較
そもそも、衣類の汚れや臭いを取るための洗濯洗剤に加えて、柔軟剤も使う必要はあるのでしょうか?柔軟剤を洗濯で使用するメリットとデメリットを比較してみましょう。

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【メリット】
柔軟剤を洗濯に使用する一番のメリットは肌触りを良くすることです。洗剤だけで洗うと衣類やタオルの表面がごわつきやすく、肌に触れると固かったり、ときには痛かったりします。柔らかな感触になることで、肌への物理的な刺激を軽減してくれます。
さらに、繊維の表面に柔軟剤の成分が層を作り、静電気を防ぐ役割もあります。その結果、衣類やタオルを室内に畳んで置いてもホコリが付きにくくなり、赤ちゃんがホコリを吸うリスクを減らしてくれるという面もあります。
また赤ちゃんは大人よりも汗をかきやすく、関節や首回りに赤い湿疹が出ることがよくあります。柔軟剤の中には衣類の吸水性をアップさせるものもあり、こうした商品で洗濯することで衣類が肌から汗をよく吸い上げ、肌トラブルを防いでくれます。
【デメリット】
衣類を柔らかくする主成分は通常の洗剤よりも刺激が強く、柔軟剤を使用すると肌にとって刺激となる成分が繊維に残り、赤ちゃんの肌には負担になってしまうことも。近年人気の、良い香りを持続させる柔軟剤には香料が多く配合されているものもあり、赤ちゃんに使用するには刺激が強いことも考えられます。
また、柔軟剤の成分は、人によって過敏に反応してしまう症例もあるようです。成分により刺激を受けると喉が痛くなったり、鼻水が止まらなくなったりします。ひどい場合は、頭痛や吐き気に悩まされるケースもあるとされます。
加えて、「良い香りを衣類にもっと付けたい」「よりふんわりと仕上げたい」と、柔軟剤の規定量を守らずに使用すると、繊維に成分が過剰に残ることで本来良くなるはずの吸水力も落ちてしまいます。
使うときに注意したい成分2つ
赤ちゃんに使うものなので、含まれている成分を気にする人は多いのではないでしょうか。赤ちゃん用衣類に柔軟剤を使うときに気を付けたい成分をご紹介します。

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1:合成界面活性剤
衣類の肌触りを柔らかくしたり、油分と水分をまぜて乳化させる働きがある「界面活性剤」は、天然由来のものと、合成のものがあります。合成界面活性剤は天然のものより洗浄力が強く、市販の洗剤・柔軟剤の多くに含まれている成分ですが、それほど汚れていない赤ちゃんの衣服には必要ないといわれています。
また合成界面活性剤が衣服に付着していると、皮ふへの負担になり肌あれやアレルギーの原因になりかねません。デリケートな赤ちゃんの皮ふのためには、合成界面活性剤ではなく天然由来の柔軟成分を配合しているものを選ぶと安心です。
2:合成香料
柔軟剤は良い香りを演出したり、効果を長続きさせたりするため複数の「合成香料」を使用していることが多いです。結果、肌トラブルやアレルギーを引き起こす原因になると考えられます。
合成香料入りのものを使用すると、赤ちゃんの肌に負担を掛けてしまう可能性があります。また大人にとって良い香りでも、嗅覚が敏感な赤ちゃんにとって強い香りは大きな刺激となります。香りの少ないタイプか、天然の香料を使用している柔軟剤を選びましょう。
柔軟剤選びのポイント
赤ちゃんには肌に優しく、柔らかな質感の衣類やタオルを使ってあげたいもの。肌への触感をなめらかにするために使う柔軟剤は、どのような点に着目して選ぶと良いのでしょうか?

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・成分表示をチェックする
体内に直接入れる食べものの品質をチェックするのと同じように、柔軟剤もどのような成分で作られているか、細かく見てから選びましょう。手間ではありますが、大切な赤ちゃんの健康を守るためには重要な作業です。
柔軟剤は洗った衣類が乾燥した後も、繊維の表面に残りやすいといわれています。そのため前述通り、肌にあまり良くないとされる合成界面活性剤や合成香料が入っているものは避け、天然由来の成分を配合している柔軟剤を選びましょう。また「ノンシリコン」処方のものは肌への刺激が少ないと言われています。また、肌への負担が少ない植物性のものや、うるおい成分のセラミドなどが含まれているものを選ぶのも良いでしょう。
・メーカー、ブランドで選ぶ
赤ちゃん用品を販売しているメーカーやブランドからも、赤ちゃん専用の柔軟剤も発売されています。赤ちゃんのことを知り尽くした製造元であればより安心して選べるでしょう。
赤ちゃんへの使用を考慮してアレルギーテストを実施しており、データが公表されているのも安心できるポイントです。ブランドの商品は少し値が張るものもありますが、大切な赤ちゃんのことを考えて選んであげたいものです。
・コスパで選ぶ
赤ちゃんは1日に何度も着替えが必要になるもの。赤ちゃんがやってきてから洗濯の回数が増えたという家庭も多いのではないでしょうか。洗濯するたびに柔軟剤を使っていると、すぐにストックがなくなってしまいます。そのため購入前にコストパフォーマンスを算出しておくと安心です。前述のポイントをチェックしたら、最後に値段を確認してから判断しましょう。
成分が申し分なければ、お気に入りのアイテムに大容量サイズが出ていないか調べてみるのもおすすめです。ドラッグストアやバラエティショップでは、お得な大容量サイズの柔軟剤を取り扱っている店舗も多く、コスパの良いアイテムを見つけられることもあります。
柔軟剤の正しい使い方
柔軟剤を洗剤と同じように洗濯機に入れていませんか?手洗いの場合や洗濯機の機種によっても、取り扱い方は変わってきます。ここでは柔軟剤の正しい使用方法を見てみましょう。

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・入れるタイミング
柔軟剤を入れる適切なタイミングは「すすぎ」のときです。従来の縦型や近年普及したドラム式、どちらの全自動洗濯機も、回し始めるときに指定の場所に柔軟剤を入れておけば、すすぎ動作のときに自動投入してくれます。くれぐれも洗濯用洗剤の場所に間違えて入れてしまわないよう、注意しましょう。
近頃はあまり見かけませんが、二層式洗濯機の場合は、すすぎの水がきれいなことを確認してから柔軟剤を入れます。その後2~3分洗濯機を回しましょう。手洗いの場合も、すすぎの水がきれいになったら水を一度捨て、新しい水を溜めたところに柔軟剤を入れ、衣類を3分ほど浸け置きします。
・使用量は守る
「服に香りをもっと付けたいから」「タオルをより柔らかく仕上げたいから」といって、決められた量よりも多く柔軟剤を入れることのないようにしましょう。規定量を超すと、衣類やタオルの繊維に柔軟剤の成分が過剰に残りやすいためです。
規定量以上を入れてしまうと、洗ったばかりなのにべた付いていたり、水を吸いにくくなります。使い心地があまり良くなくなる上、敏感な赤ちゃんの肌へ刺激を与える可能性もあります。使用前に、パッケージで適切な量を確認しておきましょう。
・洗剤と一緒に入れるのはNG
柔軟剤は洗濯用洗剤と一緒に使うとお互いの良いところを打ち消し合ってしまうため、効果が十分に発揮できなくなります。そのため全自動洗濯機では投入口が分かれていて、洗濯槽内に投入するタイミングを分けているのです。
洗剤は衣類を「洗う」タイミングで投入され、柔軟剤は前述通り「すすぎ」のときに自動で投入されます。全自動洗濯機で洗濯するときは洗剤と柔軟剤を最初にセットするのが当たり前になっていますが、手洗いのときも同じ感覚で同時に浸け置かないよう気を付けましょう。
赤ちゃん専用のおすすめ柔軟剤
大切な赤ちゃんの肌を守りながら柔軟剤を使いたい場合は、赤ちゃん専用のものを選ぶと安心です。おすすめのベビー用柔軟剤を4点ご紹介します。

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■NSファーファ・ジャパン株式会社「ベビーファーファ 濃縮柔軟剤」
くまのパッケージでおなじみの、植物由来100%の赤ちゃんに優しい製品です。着色剤や防腐剤を一切使わず、ノンシリコン。吸水性にも優れています。
ミルク由来の天然保湿成分セラミドが配合され、赤ちゃんの肌着やガーゼ、タオルがふんわり柔らかい仕上がりに。リラックス効果の高い天然ベルガモット精油が優しく香ります。
商品名:ベビーファーファ 濃縮柔軟剤
■ピジョン「赤ちゃんの柔軟剤 ベビーソフター」
ベビーケア用品専門のブランドから出ているこちらの柔軟剤は、天然植物由来の成分が配合され、生まれてすぐに着る衣類の水通しにも使えます。着色料と防腐剤を使わない無添加で、皮ふ科医による刺激性テスト済みです。
気になるホコリや花粉が衣類へ付着するのを防ぎ、防臭効果によって嫌な臭いが残りません。暖かみのある「ひだまりフラワー」の香りが、赤ちゃんを包み込んでくれます。
商品名:赤ちゃんの柔軟剤 ベビーソフター
■arau「アラウベビー 衣類のなめらか仕上げ」
肌への優しさを考え無添加にこだわるブランドの柔軟剤。合成香料・着色料・防腐剤・シリコン不使用でほのかに香るラベンダーの精油入りです。クエン酸を配合しているのが特徴で、衣類の黄ばみや臭いの原因になるすすぎ残しを防ぎます。衣類をふんわり仕上げるだけでなく、洗濯槽にカビが発生しないよう防いでくれるのもポイントです。
またarauの「洗たくせっけん」と併用すると衣類やタオルの吸水性が12%もアップ。ライン使いがおすすめです。
商品名:アラウベビー 衣類のなめらか仕上げ
大人と一緒に使えるおすすめ柔軟剤
生後しばらくは赤ちゃんと大人の衣類は分けて洗濯しますが、同じタイミングで洗うようになったら大人と一緒に使える柔軟剤を選ぶと便利です。香りにこだわりたい大人も満足できる、おすすめの柔軟剤4点をご紹介します。

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■P&G「さらさ 衣料用柔軟剤」
厳選された植物由来成分を配合している柔軟剤。家族みんなの肌に優しい着色料無添加で、皮ふ科医監修のもと肌テスト済みです。
衣類をふわふわに仕上げるだけでなく、防臭効果で嫌な臭いを寄せ付けません。「ピュアソープの香り」と優しい肌触りが家族の肌を包みます。
商品名:さらさ 衣料用柔軟剤
■サラヤ「ヤシノミ柔軟剤」
柔軟性と吸水性の両方を考慮し、2種類の植物性柔軟成分が配合された柔軟剤です。肌や衣類への刺激となる合成香料やシリコン、着色料、抗菌剤は含みません。
また環境と人権に配慮して作られた植物油を使用し「RSPO認証」を取得している製品です。排水で出た柔軟成分は微生物によって分解され土に還るのも特徴で、人にはもちろん地球や生物にも優しいサスティナブルな処方も魅力です。
商品名:ヤシノミ柔軟剤
■ラ・コルベイユ「オーガニックランドリー オーキッドの香り」
大人も満足できる優雅なオーキッドの香りの柔軟剤です。天然植物由来の柔軟成分を採用し、赤ちゃんやお年寄りの衣類にも使いやすいノンシリコン処方です。洗濯後に排出される成分は、海や川にいる微生物に分解されやすく環境にも配慮されています。
オーガニック成分の「ローズマリーエキス」「茶エキス」配合で、抗菌・防臭効果があるのもおすすめポイント。部屋干ししても、気になる臭いが衣類やタオルに残りにくい柔軟剤です。
商品名:オーガニックランドリー オーキッドの香り
■ランドリン「ランドリン 柔軟剤 クラシックフローラル」
オーガニック栽培の植物抽出エキスを使用し、「着る香水」という発想から生まれた柔軟剤です。なめらかな肌触りと豊かなクラシックフローラルが香る仕上がりは、柔軟剤にこだわる人も納得するでしょう。
菌の増殖と嫌な臭いを防ぐため、雨の日でも安心して室内に干せます。香り成分として一部の柔軟剤に配合されている「マイクロプラスチック」が一切使用されていません。
商品名:ランドリン 柔軟剤 クラシックフローラル
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