3.おいでください
「おいでください」は相手が来ることを待つ敬語表現です。「おいで」は「来る」の敬語にあたり、漢字では「御出」と書きます。「おいでいただけませんか」と疑問形にすることで、より柔らかいニュアンスになるでしょう。
【例文】
・準備はすべて整っていますので、手ぶらでおいでください
・イベントを開催することになりましたので、よろしければおいでいただけませんか
・発表会の日程が決まりましたので、お忙しいとは存じますが、ぜひおいでください
4.いらしてください
「いらしてください」は「いらっしゃってください」を略した敬語表現です。
「来る」の尊敬語である「いらっしゃる」を元にした「いらっしゃってください」が本来の使い方ですが、使い勝手が悪いために「いらしてください」に変化しています。
【例文】
・またお時間のあるときに、ぜひいらしてください
・本日は遠方からわざわざいらしてくださり、ありがとうございました
・明日の〇時にお待ちしております。お気を付けていらしてください
「お待ちしています」の例文
「お待ちしています」は、ビジネス上の会話でよく使われる言葉です。来ることや返事を待つという意味よりは、会話の最後に「また会えることを待ち望む」という意味合いを込めて使う場合が多いでしょう。「待つ」という意味合いの場合にも、相手に配慮しながら、返信を促す効果があります。
また、「お待ちしています」はメールでもよく使われます。会話とメールについて、例文を見ていきましょう。
1.会話の場合
「お待ちしています」は相手の来訪を待つという意味だけでなく、「またのご来場をお待ちしています」など、もう一度来てくれることを望むというニュアンスでも使われます。この場合は、お礼の言葉とともに使われることが多いでしょう。
会話で「お待ちしています」を使う場合の例文は以下の通りです。
【例文】
・またお会いできる日が来ることを心からお待ちしています
・率直な意見をお聞かせいただけるよう、お待ちしています
・本日はご来店いただきありがとうございました。またのご来店をお待ちしています
2.メールの場合
「お待ちしています」はメールなどで返事をもらいたいときもよく使われます。ただ「返信をください」というよりも丁寧な表現になります。ビジネスのメールでは定型文のように使われていることもあるでしょう。以下で例文をご紹介します。
【例文】
・先日はご利用いただきありがとうございました。商品は楽しんでいただけましたでしょうか。またのご利用をお待ちしています
・書類を添付させていただきました。〇日までにご検討いただけますでしょうか。返信をお待ちしています
・ご都合のいい日をメールにてお知らせいただけますでしょうか。お返事をお待ちしておりますので、よろしくお願い申し上げます
「お待ちしています」は上手に使い分けよう
「お待ちしています」は待つことを意味する敬語表現で、人や物事を待ち望むと言う意味合いがあります。ビジネスでも、さまざまなシーンで使える便利な言葉です。より丁寧な表現に「お待ちしております」「お待ち申し上げております」があり、相手に応じて使い分けてみてください。類語表現も多く、状況に応じで上手に用いるとよいでしょう。
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