市場巡りや伝統舞踊、伝統料理で、バリを余すところなく大満喫
バリに到着した日、道のあちこちに日本の七夕飾りのような竹飾りを多く見かけました。実は、その翌日が「ガルンガン」という210日ごとに巡ってくるバリヒンドゥーの祭礼日だったんです。この竹飾りはガルンガンのときに各家庭の玄関先に飾られる「ベンジョール」というもので、祖先霊や神々が、このベンジョールを目印に各家庭に降り立つと言われています。ガルンガン当日、街へ出てみると、お寺はお参りをする人たちでいっぱい。みんな思い思いのクバヤに身を包み、とても華やか。正装していない旅行客は寺院の中まで入ることはできませんが、門の外からその様子を見ることができます。
こちらはバリの台所、デンバサールにある市場「パサール・バドゥン」。この日は、ガルンガンだったためお休みのお店も多かったんですが、それでもお供え物の材料や野菜、玉子など、色んな食材が売られていました。左下の写真は「サンバルセット」。好きな人はクセになるインドネシアの「サンバル」は、スーパーなどで瓶詰めも売られていますが、家庭で手づくりするのが一般的なんだそう。手づくりすると、やっぱりフレッシュさや味の深みが違ってきそうですよね。サトウキビやウコン、ゴーヤなど南国らしい野菜もいっぱい。中でも、バリでぜひ試してみてほしい野菜が右上の写真中央に写っている「ジャックフルーツ」。熟れていないものは煮物や炒め物にしたりして、熟れたものは甘いので、生でいただいたり…「一体、野菜なの? 果物なの?」って感じなんですが、独特の食感がクセになります。あまりに気に入ってしまって、このジャックフルーツとサラック、パッションフルーツを滞在中、毎日食べ続けてました(笑)。バリに行ったら、ぜひぜひ試してみてほしい果物!? です。
Pasar Badung
住所:Jl. Sulawesi, Denpasar, Bali
もうひとつ、ジンバランにある市場をご紹介。こちらは「パサール・イカン」、魚市場です。バリの漁師は「ジュクン」と呼ばれる小さな漁船で漁に出かけます。魚市場を抜けて浜辺へ出てみると、キラキラ光る波間にジュクンがいっぱい。水深20~40mぐらいの場所では、鯛、ベラ、カマス、カサゴ、ハタ、ハギなど、遠洋へ出るとマグロやカツオ、カジキなどが釣れるんだそう。南の島らしい変わった魚なども水揚げされていて、見ているだけでも楽しくなります。……でも見てるだけじゃなくて、実際食べてみたいですよね!? パサール・イカンの横には、ジンバラン・ビーチ沿いにズラーッと「イカン・バカール」のお店が連なっていて、そこでシーフードバーベキューが楽しめるんです。ちなみに「イカン・バカール」とは魚の炭火焼のこと。夕方はきれいなサンセットをみながら、日没後は空港などの夜景を見ながら、食事が楽しめます。滞在中、ぜひ一度チャレンジ!
Pasar Ikan Jimbaran
住所:Jl.Pantai Jimbaran Pasar Ikan, Jimbaran, Bali
バリで最も有名なビーチが「クタ・ビーチ」。広々としたビーチには、日光浴を楽しむ人でいっぱい。そして、クタ・ビーチといえばサーフィンのメッカでもあります。サーフスクールもあるので、この機会に習ってみるのもいいチャンス! レンタル・ボードもあちこちにあるので、気軽にチャレンジできます。浜辺を歩いていると、やたらに可愛いカメの神さまの像を発見。実は、クタ・ビーチにはウミガメが産卵にやってくるのでも有名なビーチで、ボランティアの方々が保護運動を行っているんです。産卵後、大きなカメの背中の中で孵化させて、子亀を海へ放流するんだそうです。今回は、既に放流後で卵や子亀たちを見ることは叶わなかったのですが、タイミングが良ければ、放流体験もできるそうですよ。
Pantai Kuta
住所:Jl. Pantai Kuta, Kuta, Bali
バリへ訪れたら、一度は見てみたい「ケチャダンス」。上半身裸の男性たちが円陣を組んで、「チャッ! チャッ! チャッ!」と合唱しながら踊る、あの独特なダンスです。バリ島で、昔から疫病が流行するなど村に悪いことが起こった時に、悪魔を鎮めるために行った儀式のうちのひとつが、ケチャダンスの始まりとなったといわれる「サンヒャン」。現代のケチャダンスは、この「サンヒャン」に、インドの叙事詩「ラーマーヤナ」の物語をプラスした舞踊劇になっているんです。簡単にストーリーをご紹介すると、誘拐されたお姫様を王子が白い猿と協力して助け出すというもの(簡単過ぎ?)。入り口でストーリーを記したものをもらえるので、始まる前にざっと読んでおくと、よりお芝居を楽しめます。
ケチャダンスは、いくつかのスポットで鑑賞することができますが、人気は岸壁で夕日を背景に演じられる「ウルワツ寺院」、そしてパフォーマンスではピカイチと言われる「バトゥブラン」。今回はウルワツ寺院に行ってみたのですが、なんと人の重みで観客席が崩壊して、正面の席が使えない状態に…。本当だったら、美しい夕日をバックにしながら見ることができたはずだったんですが、今回は残念! でも、会場全体が一種のトランス状態に包まれる、この独特な雰囲気はその場にいた人しか分からないもの。迫力ある合唱と幻想的な美しい踊りは、一見の価値があります。
現地に住む方に、人気のおしゃれレストランへ連れて行ってもらいました。まず、1軒目はオベロイ通りにある「The Junction」。 白を基調にしたレトロ調の店内は、木がふんだんに使われていて、温かみのある居心地のいい空間が広がっています。お料理はフュージョン料理で、盛りつけもとってもおしゃれ。このお店でぜひ注文したいのが、右上の写真の「The junction Salad」。半分に切った大きなメロンが圧巻のボリュームで、ルッコラと生ハムのサラダと一緒にいただくと非常に美味。みんなでシェアするといい感じのボリュームです。左下の写真は「Nasi Goreng The Juncrion」。ナシゴレンも、Junction風だとこんなおしゃれなひと皿に…(笑)。結構スパイシーですが、卵を崩していただくとかなりマイルドになるので、香辛料が苦手な人でも食べやすくなります。 右下の写真は「Sate Lilit Ikan」で、ピーナツソースのかかったお魚のサテ。おしゃれだけど、カジュアルなレストランなので、ランチにはもちろんディナーにもいい感じです。
The Junction
住所:Jl.Oberoi (Laksmana), Seminyak, Bali,
http://www.the-junction-bali.com/
「ディナーは、いかにもバリ! というお料理が食べたいです♡」とわがままをいって連れて行っていただいたのが、バリ料理の老舗レストラン「ブンブ・バリ」。店内に一歩足を踏み入れると、なんと中央はオープンエアのガーデン席。バリの民家をイメージした造りになっているんだそうですが、夜に訪れるとなんともロマンティックな雰囲気♡
こちらで注文したのは、「バリ風リジャスタフェル」というコース料理。「リジャスタフェル」というのは、王宮の特別なおもてなし料理で、少しずつ、たくさんの料理を楽しめるのが特徴。まずは赤玉ねぎのスープからスタート。これがひき肉が一杯入っていて、なかなかお腹いっぱいになってしまうスープ。結構クセになる美味しいスープで、たまらず一生懸命飲んでいると、どーんとお料理が運ばれてきて目が点です(笑)。どんなお料理があるかというと、ポーク、チキン、シーフードのサテ、豚肉の甘煮、牛肉のココナツミルク煮、子羊のココナツミルク煮、魚のグリル、バナナの葉に包んで蒸した魚、これらと一緒にバリの赤米とココナツミルクで炊いたご飯が出てきます。味付けは、マイルドなものもあれば、スパイスの利いたものもあり「なるほど、これがバリ料理なのね」と思う存分堪能できます。実は、バリでインドネシア料理は体験できても、バリの伝統料理は、バリ人のお宅へ訪問するとか、セレモニーに参加するなどしないと難しいんだそう。
ここまででも、相当お腹いっぱいになっているんですが、最後にドーンとデザートが届いて、またもや目が点(笑)。右下の写真に写っているのは、バリのお菓子セレクションに黒飯のプリン、もち米粉のお菓子にココナツ糖ソース、そしてトロピカルフルーツ。バリのお菓子もお米や豆を使ったものが多いので、これがまたお腹にたまるんです。結構苦しくて、もう食べられない…と思うんですが、それでもひと通り味見はしたいのが人情じゃないですか(笑)!? 2人前となってはいますが、女性同士だと3人でも多いぐらいの量なので、お腹を空かせて、ぜひチャレンジしてください。
Bumbu Bali
住所:Jl. Pratama Tanjung Benoa P.O. Box. 132, Nusa Dua Bali