「CF」の意味や読み⽅とは?
「CF」は業界によって、それぞれ違う意味を持ちます。まずは代表的な「CF」の意味を解説します。
読み⽅と意味
「CF」は「シーエフ」と読みます。「CF」は、企業会計では「Cash Flow(キャッシュフロー)」のことを意味します。キャッシュフローとは、「お金の流れ」のこと。いくら業績が良さそうに見える会社でも、キャッシュフローがきちんと把握されていないと、資金ショートに陥り、経営が行き詰ります。企業では、利益や収益以上に、現金の移り変わりを明確にすることが重要で、会計業界には「利益は意見、キャッシュは事実」という言葉があるほどです。
広告業界では、「Commercial Film(コマーシャルフィルム)」の頭文字を取った略語として「CF」という言葉が使われ、映像を使用した商業用の広告を指します。一般的には「CM(commercial message/コマーシャルメッセージ)」のほうが身近に使われていますが、「CM」が広告全般を示す言葉なのに対し、「CF」は映像を使用した広告だけを指します。
医療業界でも「CF」という言葉は使われています。医療用語の「CF」は、「Colono Fiberscope(大腸内視鏡検査)」のことを指します。内視鏡を使って大腸ポリープや癌、大腸内の出血や炎症などの有無を調べるもので、人間ドックで受けたことがある人もいるのではないでしょうか。
建築業界で使われる「CF」は、「Cushion Floor(クッションフロア)」のことです。クッションフロアは塩化ビニル製の床材のことで、弾力性・耐水性に優れた特徴があり、キッチンやトイレの床などの水回りによく使われています。安価で、素人でも簡単にカットできるので、ホームセンターやネットショップなどで手に入れ、DIYに使う人もいます。
使い⽅を例⽂でチェック
実際に「CF」が各業界でどのように使われているかチェックしていきましょう。
1:「CF」を行っている診療科
かかりつけのクリニックで異常が見つかり、必要があれば、「CFを行っている診療科を紹介」ということになり、紹介状が渡されます。街の小さなクリニックでは、詳しい検査ができる設備がないところが多いでしょう。医療において「CFを行っている診療科」というのは、「大腸内視鏡検査を行っている診療科」という意味です。「CFを行っている診療科」には、消化器内科、消化器科、内科、外科、消化器外科などがあります。
2:1.8mmの「CF」
1.8mmは厚みのことで、これは建築業界の床材「CF(クッションフロア)」だということがわかります。建築業界の「CF」は、「CFシート」とも呼ばれます。
「CF」は入手しやすく、接着剤や両面テープを使って簡単に貼ることができ、YouTubeなどにも多くの人が動画をUPし、貼り方を紹介しています。1.8mmの「CF」は主に住宅で利用されていて、店舗や事務所などの土足対応には2.3mm以上の「CF」が選ばれることが多いようです。
3:〇〇社の「CF」を手掛ける
これは広告業界における「CF(コマーシャルフィルム)」の使い方です。「〇〇社のCFを手掛ける」、「ブランドの世界観を映像にしたテレビCFを制作する」といった使い方ができます。
4:「CF」で資金を調達する
この場合の「CF」は、最近盛んに行われているクラウドファンディングの意味です。クラウドファンディングとは、群衆(crowd)と資金調達(funding)を組み合わせた造語で、インターネットを通じて個人投資家から小口の資金を集める資金調達手法です。最近では気軽にクラウドファンディングに参加できるようなサイトも複数あります。
クラウドファンディングは細かく分けると、商品を購入する「購入型」、見返りを期待しない「寄付型」、利益を分配する「投資型」、利子を受け取る「貸付型」などがあります。個人投資家と言っても、投資色はあまり濃くなく、実際には応援してくれる個人や、サービスをいち早く試したい人が出資してくれる場合が多いようです。