「塩対応」という言葉を、どこかで見聞きしたことはないでしょうか? 「あの人、いつも塩対応だよね」などの噂話を聞いたことがあるという方も、いらっしゃるかもしれません。また、「最近、部下に塩対応をされて悩んでいる」というような、職場での悩みの声もあるようですね。
そこで、この記事では、塩対応の意味や、部下が塩対応をしてくる原因や対処法、職場で塩対応をすることのデメリットなどを解説します。
「塩対応」ってどんな意味?
最近よく耳にするようになった「塩対応」ですが、どのような意味の言葉なのでしょうか? まずは意味をみていきましょう。
そっけない対応を指す
塩対応とは、アイドルが握手会などのイベントでファンに対して「そっけなく冷たい態度」をとり、その様子を「しょっぱい対応」と評したのが語源とされています。「しょっぱい」は塩辛さを表すため、やがて「塩対応」に変化し、日常生活でも使われるようになりました。
塩対応をその人の個性として好意的に受け止めてくれる人もいますが、一方で不快や不安に感じる人も多く、時と場合によってはトラブルになることも少なくありません。ちなみに、塩対応と反対に、温かで思いやりのある対応を「神対応」と呼びます。
部下が冷たい! 考えられる原因は?
強く叱ったり、喧嘩をした覚えもないのに、部下が冷たい塩対応をしてくる原因には、どのようなものがあるのでしょうか? ここからは、塩対応になる代表的な原因を紹介します。
自分の価値観を押し付け過ぎている
自分の経験を伝えたいと考えるあまりに、細かくアドバイスをし過ぎていませんか? 上司として部下の仕事を手助けするのは大切なことですが、度を越したアドバイスは価値観の押し付けになってしまうことも…。上司としてはよかれと思ってしたことでも、部下にしてみれば「説教」や「意見の押し付け」と感じているかもしれません。たとえ正論であっても、部下の行動や意見に制限がかかる状態が続けば、明るい態度で上司に接することは難しくなるでしょう。
「認められていない」と思われている
仕事に一生懸命になると、自分の仕事ぶりを「認められたい」という気持ちは少なからず出てくるものです。にもかかわらず「この人には自分を見てもらえていない」「評価されていない」と感じれば、モチベーションが下がってしまうことも。
また、こういった状態が続くと、上司への不満から反抗的な態度になってしまうこともありえます。上司から、「あなたのおかげで助かっている」「いつも頑張っていることを知っている」など、部下のよいところを言葉でしっかり伝えるようにすると、こういった事態を防げることもありますよ。