「紳士」とはどんな意味?
まずは、「紳士」がどんな意味なのか、辞書を使って調べていきましょう。
「紳士」の意味
1 上流社会の人。
「有名―の商議場たるが如く」〈織田訳・花柳春話〉
2 上品で礼儀正しく、教養の高いりっぱな男性。ジェントルマン。「―淑女」
3 成人の男性。「―服」
(『デジタル大辞泉』より)
「紳士」の言葉の意味は分かりましたが、「紳士」とは何か?の概念を見ていきましょう。イメージとして、「紳士」と聞くと「英国紳士」を思い浮かべる方も多いと思います。実際のところ「英国」は関係あるのでしょうか。
紳士
性質や品行が正しく、礼儀に厚く、学徳の高い貴人の称。「縉紳 (しんしん) の士」の略で、「縉」は差し挟むこと、「紳」は衣冠束帯の大帯 (おおおび) の意で、官位の高い身分ある人は、礼装の際に笏 (しゃく) を大帯に差し挟んだところから、貴人の称となった。転じて、英語のジェントルマンgentlemanの訳語として、淑女(レディーlady)の対語となり、上流社会や地位、財産のある男性をいい、さらには、知性や教養が豊かで、礼節や信義をわきまえた男性一般の称となった。
(『日本大百科全書』より)
私たちが「紳士」にもつイメージとの乖離はなさそうですね。「Gentleman」の訳語として使われていることから「英国紳士」が私たちの考える「紳士」の原型であるようです。
「紳士」の性格の特徴とは?
「紳士」の性格にはどのような特徴があるのかについて、紹介します。
レディファーストができる
「紳士」と聞くと「レディファースト」は外せません。道を歩くときにスッと道路と反対側に導いてくれたり、お店に入るときにドアを開けてサッと先に通してくれたり、車のドアをスマートに開けて乗せてくれるなど。こんな扱いを受ければ、私たちは「淑女」になったような気持ちになれますよね。
誰に対しても優しい
格好いい大人の男性の特徴とも被りますが、老若男女問わず誰に対しても優しい男性は真の「紳士」であると言えます。自分の身内にだけ優しく接することは、誰でもできますね。でも、すべての人に分け隔てなく優しくすることは、心の広さ、深い慈しみがなくては無理でしょう。