薬学や歯科用語も
薬学では、体内に入った薬物を排出する能力をクリアランスと呼びます。薬物を体内から排出する役割を担うのは肝臓と腎臓で、肝臓クリアランスや腎臓クリアランスといった呼び方をするのが通常です。
歯科用語にもクリアランスを使う場面があります。歯にブリッジなど人工の歯をかぶせる場合、歯の上下に設けるスペースが「クリアランス」です。
クリアランスを設けることはかぶせた人工の歯を長く維持するために重要で、クリアランスを正確に測るため「クリアランスゲージ」という器具も用意されています。
「クリアランス」を使った例文
「クリアランス」を使った例文をいくつか見ていきましょう。
・今年もクリアランスセールが開催されるので、欲しかったものをまとめ買いしたい
・住宅の設計では、建物が多少変形しても大丈夫なようにクリアランスを確保しなければならない
・腎臓の排出能力を確認するには、クリアランス値を見る必要がある
・A社の商品について無事にクリアランスがおりたので、販売に向けて具体的な行動に移りたい
クリアランスの意味を正しく理解しよう
クリアランスは「隙間」「一掃」「許可」などの意味で、業界ごとに異なる意味合いで使われています。「隙間」という意味で使われるのは、主に建築業界です。車の装置にもクリアランスが使われているものがあります。
「一掃」という意味合いは医療の分野で使われますが、特によく使われるのは通関手続きなど許可を行う業界です。多様な意味があるクリアランスについて、正しく理解しておきましょう。
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