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2018.04.03

結婚も離婚も幸せのカギは経済的自立?【バツ2の美魔女・藍子さんの場合Vol.4】【連載:バツイチわらしべ長者】

 

人生とは喪失と再生の繰り返しのドラマ。「バツイチ」という離婚経験者たちは、ある意味、喪失を乗り越えてなお強く生き、幸せになることをあきらめない人生のサバイバーでもある。バツという離婚経験が、幸せな結末=マルになる日を夢見て。そんなバツイチたちへのインタビュー。

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モラハラで嘘つき夫の元から、幼い息子を連れて逃げ出した藍子さん。その後、離婚のための裁判が始まります。

連載過去記事:第1回「年収3千万円以上ないと理想の生活は成り立たないんです」
第2回「束縛は愛情表現?再婚してわかったモラハラ夫の正体・・・」
第3回「超ハイスペック夫が婚歴ロンダリング、実はバツ2で子持ちだった!?」

モラハラ夫と離婚できた矢先に詐欺被害に遭う

藍子さん(以下、あ):「最初は離婚調停だったんです。でも彼は、何かと理由をつけて欠席していました。それで、母の交通事故のときに彼が使い込んだ示談金の件もあり、結局裁判することになりました」

裁判は泥沼化し、離婚が成立するまでには1年以上かかりました。このとき、藍子さん31歳。

あ:「裁判には勝ったけれど元夫には支払い能力がないことがわかり、母の示談金は返ってきませんでした。でも私のほうはもう、彼の顔を見るのも嫌だったので『慰謝料も養育費もいらない、とにかく別れてくれればいいや』って。向こうは息子の親権をほしがらなかったので、無事に私が取ることができました」

さかい(以下、さ):「旦那さんは高収入夫のはずじゃなかったんですか!?」

あ:「それが……。今まで、夫から渡された生活費がなくなったらまたもらう、というシステムでやってきて。お金についてきちんと話し合ったことがなかったから、彼のお給料がいくらかも知らなかったんです。どうやら、彼は転職を繰り返して年収がかなり下がったけど、それを私に言えずに、母の示談金に手をつけたというのが真相みたい」

無事に離婚できたころには、共同経営者とスタートした店の経営も順調で、藍子さんひとりで息子と母親と親子3人で暮らせるレベルは稼げるように。そんなモラハラ夫から解放されて「別れてよかった〜〜〜〜!」と心からホッとしていた矢先のこと。

今度は共同経営者に店の権利を乗っ取られる、という詐欺被害に遭ってしまいます。——18歳での1回目の結婚から31歳まで、藍子さんの人生が濃すぎ……(涙)!

あ:「調べたら、彼女と私で共同出資したはずなのに私の名前は代表経営者として登録されていなくて。法律に詳しい人を連れて話し合いに行ったら、出資したお金だけは返してくれたけれど、私が1年半かけてようやく軌道に乗せた店の権利は奪われてしまったんです。その頃は、ビルから飛び降りたらどれだけ楽になれるだろう、と何度も考えました。でも家族がいるから、ここで絶対に死ねない、と」

目標は「年収1億5千万円の女」!

——そんなときに以前勤めていた店から声をかけられ、成績優秀でヤル気のある藍子さんは、わずか1年で子会社の代表に。代表になったからには利益を出さなければいけない。一家の大黒柱である藍子さんは、必死で新しい製品を生み出し続け、それがことごとくヒット。49歳の今では雑誌やTVなどでも取材されるほど、その業界のカリスマ的存在となったのです。ぱちぱちぱち(拍手)。

ちなみに、現在の藍子さんの目標は「講演活動で年収1億5千万円稼ぐこと」。スケールが大きい!! でもきっとやってくれるはず、藍子さんなら!

あ:「家族を養わねばならないから、うだうだ考えている時間はない。職場では、自分が何をすれば結果が出せるのか、常に考えて行動に移していました。逆にひとりだったら、ここまで踏ん張れなかったかもしれません」

さ:「ところで藍子さんはお仕事ばかりしているみたいですが、離婚してから恋愛の方はどうなんですか?」

あ:「恋愛はちょこちょこしていたけど、最近まで仕事に必死だったし思春期の息子と気難しい母がいるから、正直、深入りしなくていい相手を選んでつきあっていた感じですかね。一度、45歳くらいのときに『このままじゃ私の女としての賞味期限が終わっちゃう!』と焦って結婚紹介所に登録したりして婚活した時期もあったんですけど、疲れちゃって(笑)。その頃仕事が忙しくなって年収1億5千万と海外進出の夢もできたので、それどころじゃなくなってやめちゃいました」

さ:「もう一度結婚したいと思いますか?」

あ:「そうですね、50歳までには、とは思ってます。息子も社会人になって手が離れましたし」

バツ2美女が教える、結婚の教訓3か条

ここでバツ2の藍子さんに、今までの離婚を踏まえて、結婚に対する教訓を聞いてみました。

1.親が反対する相手はやめておいたほうがいい
「二度目の結婚で明確な理由もなく結婚に反対されて、そのときは反発しましたが、結局結婚したあとにモラハラで嘘つきなことがわかりました。やっぱり親の直感はバカにならないと思います」

2.おつきあいする前にその人のことを良く知ることは大事
「私は2回とも、知り合ってすぐにつきあって同棲して、数か月で結婚してしまった。でもモラハラ傾向のある男性は特に、外面がいいから短期間では本性がわからないことも」

3.できれば経済的な自立はしておいたほうがいい
「経済的な自立をしておかないと、万が一モラハラなどの被害に遭っても離婚に踏み切れませんよね。もちろん専業主婦でうまくいっている人もいるでしょうけど、経済的に自立しておくことは自分の人生の選択肢が増えるということにつながります。いざというときのために、何かしらの環境は準備しておくといいと思います」

さ:「では藍子さん、再婚するならどんな男性がいいですか?」

あ:「今度はちゃんと話し合いができて、必要なら意見をぶつけてケンカもできるような相手かな。自分の意見や嫌だと思うことを言い合える関係を作らないと、きっと誰と一緒になっても同じことを繰り返してしまうと思うので」

結婚も離婚も幸せへのカギは「経済的自立」?

かつて藍子さんがこだわっていた「年収3千万円以上」という条件も、藍子さんが年収1億5千万円を目指している今となっては、もはや必要のないものに。

あ:「もしかして私がもっと成功したら、そのときには『私が彼を食べさせてあげる』という気になっているかもしれません(笑)」。

藍子さんが教訓として挙げていた「経済的な自立」。これは結婚するときも離婚するときも結構重要なポイントかも、と私は思います。

だって自分が稼いでいるなら、相手を収入で選ぶ必要がなくなり、より自由に好きな相手と結婚できるようになる。よく、「結婚はお金が大事」という話も聞くけれど、藍子さんの2番目の夫のように、はじめは高収入でも結婚後に収入が減ってしまうパターンだってあるはず。そして本当にひどい環境にいて離婚したいと思っていても、経済的な理由から離婚できない女性の、なんと多いことか! 

「私は大丈夫」、そう思っていても一寸先はわからないのが結婚生活(経験者は語るbyさかい)。藍子さんの言うように「自分の人生の選択肢のレパートリーを増やすために」というポジティブな側面から、いざとなったら経済的に自立できる環境は、女性の幸せを守るためのシェルターといえそうです。

※プライバシー保護のため、記事内の一部を実際の内容から変更しております。

イラスト/naotte 取材・文/さかいもゆる


さかいもゆる/出版社勤務を経て、フリーランスライターに転身。——と思ったらアラフォーでバツイチになり、意図せず、ある意味全方位フリーダムなステイタスになる。女性誌を中心に、海外セレブ情報からファッションまで幅広いジャンルを手掛ける。著書に「やせたければお尻を鍛えなさい」(講談社刊)。講談社mi-mollet「セレブ胸キュン通信」で連載中。withオンラインの恋愛コラム「教えて!バツイチ先生」ではアラサーの婚活女子たちからの共感を得ている。

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