実は難しい!?「サンタクロースのやめ方」とは
親としての楽しみのひとつに、サンタクロースに代わってプレゼントを届けるという大事な任務があります。しかし、子どもはいつかそのサンタクロースが実は親だった!と気付く時がきます。さて、その時親としてどうするのがベストなのでしょうか。吉田さんが見てきたいろいろな形のクリスマス&サンタクロースのエピソードとともにご紹介します。
クリスマスとは?
本来の意味はイエス・キリストの誕生を祝うお祭りのこと。しかし日本では、子どもがサンタクロースからプレゼントをもらえる日というのが一般的ではないでしょうか。この時期の街並みはキラキラして、愛や希望、ワクワクやドキドキに溢れていると思います。子どもにとってハッピーな体験ができる大切な日になっていることでしょう。プレゼントをこっそり用意する親も同様に幸せな気分に浸れますよね。
クリスマスといっても、その形や考えは様々!
職業上、様々なクリスマスやサンタクロースのお話を聞くことができます。
・クリスマスを祝うこともないし、サンタクロースが来ることもない
・家族みんなで教会へ行き、プレゼントは家族全員分用意する
・ケーキも食べるし、サンタクロースも来るけど、いつも欲しいものとは限らない
・欲しいものを書いて靴下の中に入れておくから、毎年欲しいものが手に入る
本当に家庭それぞれの過ごし方があるようです。もちろん何が良くて、何がダメと言うことはないのですが、ひとつ提案したいのは、【我が家のクリスマスのコンセプトをもつ】ということです。サンタクロースはどこに住んでいて、なぜプレゼントを夜中に届けるのか。クリスマスはどうしてチキンやケーキを食べるのかなど、各家庭で親がクリスマスの立ち位置を決めることで、「サンタさんはいるの?」「どうしてプレゼントくれるの?」といった子どもからの疑問にも答えやすくなると思います。
本題「サンタクロースのやめ方」はどうする?
多くの場合は小学生のどこかのタイミングで、「サンタクロースは親だ」という会話に直面します。低学年ではそれでもいる!と信じられますが、これは時間の問題ですよね。小さい頃から「◯歳まで来るらしいよ」と伝えておくとやめ方が簡単かもしれませんが、そうでない場合がほとんどかもしれません。しかし、子どもがサンタクロース=親と気づいたからといって、プレゼントをフェードアウトしてしまうことのないようにしましょう。
サンタクロース=親と気づいた時、子どもはショックを受けます。ですので、子どもからパパ&ママがサンタだったの?と聞かれた際には、「サンタクロースは実は伝説の人物だけど、その信じる気持ちに応えたかったし、プレゼントを贈る楽しみをくれてありがとう」と伝えられるといいかなと思います。説明をしても子どもは腑に落ちないかもしれません。そこでもう1ステップ! サンタクロースに代わる、クリスマスの何かを設定してください。例えば、プレゼントは親子で交換会にする、今度は募金や寄付などで子どもがサンタクロースをしてみるなど、ぽっかりと空いた心の穴を埋められる何かを提案しつつ、サンタクロースを卒業していきましょう。
そして、忘れてならないのはサンタクロースを信じていた時期のクリスマスを〝楽しかった〟と振り返ること。 サンタクロース=親だと分かり、子どもが〝裏切られた・嘘をつかれた〟と感じてしまうのではなく、〝それでも楽しかった思い出・親が頑張ってくれた〟と感じてもらえることで、親子の信頼関係がより強いものになります。
取材・文/福島孝代
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