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2022.02.05

お悩み:「いつも子どもとふたりきり。心も体もへとへとで…」|こどもの心理発達のスペシャリストが回答【6歳までの子育て大全】



母親になると嫌というほど直面する、子育てについてのアクシデントや懸念事項。ひとりで悩みを抱えるのではなく、専門家の意見を聞いて少し心をラクにしてみませんか。最終回となる今回は「子どもとずっとふたりきりで心身ともに疲れている」というお悩みについて。幼児教育のコンテンツ開発に30年以上携わってきた発達心理学の専門家・沢井佳子さんの編著書より、ご本人による解説をご紹介します。

Text:
miyuki yamashita
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Q.「いつも子どもとふたりきり……。精神的にも肉体的にも参ってしまってへとへとです」

ふたりきりが辛い 子どもと二人きり 閉塞感 子供との時間 辛い

A.「ぬいぐるみや人形を総動員してグループをつくりましょう」

ひとりで子育てを頑張っているおうちの方のことを、最近では「孤育て」などと言ったりもします。孤独ながまんの日々。特に初めての子育てで、まだ話ができない乳児のころは、「なぜ泣いているのかわからない」「こちらの言っていることが伝わらない」「ひとりの時間がまったくとれない」などストレスがどんどん溜まる毎日かもしれません。本当に辛いでしょう。

親子ふたりでは、疲れてしまうのは当たり前

多くの場合、自分と子ども1対1という現場が長時間続くことで、エネルギーを消耗してしまうのです。常にふたりがべったりとくっついている状態では、親子がお互い疲れてしまいます。

本来ならあなた以外のおうちの方にも育児参加してもらえればいいのですが、仕事が忙しい、離れて暮らしているなど、さまざまな理由で難しい場合があるでしょう。

●ぬいぐるみや人形、おもちゃなどを使う

ぬいぐるみでコミュニケーション 子ども ぬいぐるみ 子どもから逃げたい 

そんなときは、ぬいぐるみでも人形でも、おもちゃでも何でもいいので、おうちにあるものを総動員して「みんな」で子育てしてみましょう。仮想の大家族です。きょうだいの設定でも、お友だちの設定でもいい。ぬいぐるみのキャラクターのままでもいいのです。

子どもが泣きだしたら、ぬいぐるみに「わぁ〜ん」と泣いているようなまねをさせてみる(つまり、大人が声優になって演じます)。すると、子どもは驚いて「泣きまねをするぬいぐるみ」を見るでしょう。泣いていたことを忘れて、子どもなりに「どうしたんだろう?」と考えているのです。

●自分が言うべきセリフをぬいぐるみに言わせてみる

ぬいぐるみで喋る 子どもが嫌い 子どもと一緒 しんどい 子どものストレス 

言葉がわかるようになってきたら、ぬいぐるみに自分が言うべきセリフを言わせてみる(大人の自分が声優になって言うのですが……)。

「そろそろトイレの時間じゃないかな?」
「ごはんの時間だよね。一緒にごはんを食べたいな!」

そうすることで、自分と子どもの1対1ではなく、3つも4つも他のキャラクターの視点があるかのように感じることができます。

仮想大家族のゲームは、わたしが息子に行ったことです。その場の空気を、ガラッと変えることができます。たったこれだけのことでも、ふたりきりでいることの疲労感やストレスを回避できることがあります。

1対1ではなく、2対1、3対1のグループに

仮想家族 仮想の家族を作る ストレス解消 子どもといるとストレス 現実逃避したい

自分と子ども、ふたりきりだと思わずに、家にあるものを仲間に見立てて、3人、4人とグループをつくっていきましょう。

1対1ではなく、2対1にしてみたり、3対1にしてみたり。家の中で、おうちの方の味方になる「子育てグループ」「子育て仲間」をつくれば、子育てを楽しいもの変えることができます。他の大人は見ていないのですから、声優のように、あるいは役者のように思いっきり演じてみましょう。

決して“幸せ”とは限らない、子どもとふたりきりのシチュエーション

発達心理学と視聴覚コンテンツの専門家・沢井佳子氏の編著書『6歳までの子育て大全』(アチーブメント出版株式会社 刊)よりお届けする企画も、今回で最終回となります!(第4弾はこちら) どうかこの連載がママたちにとって、少しでも子育ての「今」を楽しむエールとなる事を願って…。

「結婚して今まで暮らしていた場所から離れた」、「コロナで友人と何となく疎遠になってしまった」、「両親や祖父母にコロナを移さないか心配で地元に帰れない」など、人によって事情は様々かと思いますが、とにかく家の中で子どもとふたりきり、ずーっと一緒。気分転換にと外出したところで、人とのつながりが希薄な世の中。どこにいても結局、孤独なことに変わりはない…。

このご時世、そんな悩みを抱えているママも少なくないと思います。ただ、「子どもと過ごせるのは幸せなことのはずなのに、どうしてこんなに辛く感じてしまうんだろう」といった罪悪感に苛まれているのなら、沢井さんの解説を何度も読み返してみてください。きっと、少し心が軽くなると思います。

それに、どんな辛い時間にも絶対に終わりが来ます。お子さんは大きくなるほどに自然と環境も変わりますから、尚のこと大丈夫。“とりあえず”でいいんです。ぬいぐるみに、お人形に、何でもいいのでなりきって、その場凌ぎに全力を捧げましょう。

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6歳までの子育て大全
沢井佳子 編著/アチーブメント出版株式会社 刊
本体価格 1,900円+税

○親なのに赤ちゃんの気持ちがよくわかりません
○自信がある子に育てるにはどうしたらいいですか?
○考える力はどうやって育ちますか?
○スマホやタブレットで動画を見せるときの注意点は?
○おもちゃや遊具の順番をちゃんと待てるようになるためには?
○ほめる子育てがいいといっても、甘やかさずに育てるには?
○病気に強い子に育てるために親ができることは?
○リモートワークだからこそ、子どもにできることはありますか?

発達心理の専門家・沢井佳子が子育てのあらゆる疑問にやさしく回答。6歳までの発達スケールガイド付き!
発達の順序がわかれば、子どものあらゆる能力が伸びる!

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編著者

沢井佳子

チャイルド・ラボ所長(一社)日本こども成育協会理事。認知発達支援と視聴覚教育メディアの設計および学習コンテンツ開発を専門とする。学習院大学文学部心理学科卒業。お茶の水女子大学大学院人文科学研究科修士課程修了、人間文化研究科博士課程単位取得退学、発達心理学専攻。幼児教育番組 『ひらけ!ポンキッキ』(フジテレビ)の心理学スタッフ、お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科研究員(総務省e! school研究)、静岡大学情報学部客員教授等を歴任。2000年に個人事務所のチャイルド・ラボを設立して以来、所長として幼児向けのテレビ番組、デジタルアプリケーションの設計、絵本やワークブック等の教育コンテンツの開発と監修に携わる。マルチメディアの幼児教育シリーズ『こどもちやれんじ』(ベネッセ)の「考えるカ」プログラム監修。『3さいの本』全8冊(講談社)ほか、幼児向けに監修した本やデジタルコンテンツは多数。幼児教育番組『しまじろうのわお!』監修。

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