「二枚舌」の例文
二枚舌を使用した例文は、以下のとおりです。
●私は彼のことを心優しくすてきな人だと思っていましたが、二枚舌を使う人だと気付いたので距離を置くことにしました。
●私の父は、母と不倫相手の女性に対して二枚舌を使い、ばれないように関係を続けていたようでした。
●多くの人と出会って今までの考え方を改めた結果、周囲から二枚舌を使うようになったと噂されるようになりました。
●端正な顔立ちをした私の友人は、別々の男友達に二枚舌を使って、都合の良いように利用しています。
●二枚舌を使うといわれることもありますが、私は決してうそをついたわけではありません。
上記の例文のように、二枚舌は「二枚舌を使う」という表現で使用されることが一般的です。うそや矛盾を表したいときに使いましょう。
【目次】
「二枚舌」の類語
「舌先三寸」「虚言」「ダブルスタンダード」という言葉は、二枚舌と似たような意味を持ちます。これらの意味や正しい使い方についても知っておきましょう。似たような意味を持っていますが、同じではない点に注意し正しく使用することが重要です。
「舌先三寸」
「舌先三寸」とは「したさきさんずん」と読み、心がこもっておらず、口先だけの人に対して使用する言葉です。舌三寸と表現することもあります。流暢な言葉に対して使用するのではなく、中身を伴わないうわべだけの言葉に対して使用するため、相手を非難する言葉といえるでしょう。
たとえば「〇〇さんのスピーチは、舌先三寸のようだ」と表現すれば、「中身のないスピーチだった」と評価したことになります。人に対して悪口を言っていると思われることもあるため、二枚舌と同様に使用するシーンには注意が必要です。
「虚言」
「虚言」とは「きょげん」と読み、人を騙す言葉やうその言葉という意味です。虚言は、以下のような言い回しで使用するのが一般的です。
●虚言を並べる
●虚言を吐く
●虚言を弄する
また、虚言を用いた言葉である「虚言癖」とは、うそをついてしまうことが癖になっている人に対して使用する言葉です。虚言癖の人は、うそをつく理由がない場合であっても、うそをついてしまいます。虚言と同じく、虚言癖はポジティブな意味では使われません。
「ダブルスタンダード」
「ダブルスタンダード」とは、他と同じ基準を用いるべき場面で「対象によって基準を変更する」という意味です。二重規範や二重基準などと表現されたり、ダブスタと略されたりすることもあります。
たとえば、「給食はみんな同じ」と定まっているにも関わらず、「○○さんはかわいいから」という理由で別メニューを用意すれば、ダブルスタンダードに該当するといえるでしょう。ただし、アレルギーや宗教上の理由でやむを得なく別メニューになるなど、合理的な理由がある場合はダブルスタンダードとは表現しません。あくまで不合理な状況のときのみ使用します。