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LIFESTYLE雑学

2022.03.08

【欠伸】←なんと読む? 実は読み方が4通りあるんです

「欠伸」という言葉の読み方は実はいくつもあると知っていましたか?日常的に使う言葉ではない言葉も多いですが、一般常識として知っておくとよいでしょう。 この記事では「欠伸」の何通りもの読み方、由来や例文をご紹介します。

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「欠伸」とは

読み方が簡単とは言えない漢字「欠伸」。
実は「欠伸」には、「あくび」の他にも読み方があります。「欠伸」は読み方を変えるだけで、意味も少し変わってきます。ここでは「欠伸」の読み方や意味について解説するので、ぜひ普段から使ってみてください。

欠伸

読み方は「あくび」の他に3つある

「欠伸」の一般的な読み方は「あくび」です。「欠」だけで「あく」と読み、これは動詞である「欠(あく)ぶ」の連用形から成っています。「欠伸」には「あくび」と読む以外にも「けんしん」「あくびのびす」「あくぶ」の3つがあります。

みなさんが普段使っているのは「あくび」でしょう。いずれも呼吸運動を意味する読み方です。しかし、同じ漢字でも読み方が違うだけで、言葉のニュアンスは変わります。

では一体どのように変わるのでしょうか?次では、「欠伸」についての細かな意味や、それぞれの読み方の意味を解説します。

「欠伸」の意味

「欠伸」の意味は読み方によってニュアンスが異なります。まずは最も一般的な読み方である「あくび」ですが、これは以下のような意味の言葉です。

疲れているときや、眠いときに、思わず口を大きく開き息を吸い込み、吐き出す呼吸運動のひとつ。

あくびのびす」は、手足を伸ばしてあくびをする様を意味します。「あくぶ」は「あくび」をおこなう動作そのものを意味します。では他の読み方には、どのような意味があるのでしょうか?「けんしん」は、あくびをしたうえに、伸びをするという意味です。背伸びをしながら、あくびをする動作をイメージしてください。

「欠伸」を使った慣用句2つ

踏んだり蹴ったり、回り回って、押しが強い…人間がおこなう動作は、しばしば慣用句として用いられます。
この点、「欠伸」も同様であり「欠伸」という動作を含んだ慣用句はいくつかあります。ここでは代表的なものとして「欠伸を噛み殺す」「欠伸形」の2つを紹介します。「欠伸」をしている姿を上手く活用した表現なので、日常生活でもどんどん使っていきましょう。

欠伸

「欠伸」を噛み殺す

「欠伸」を使った慣用句のなかで、最も一般的なものが「欠伸を噛み殺す」というもの。
噛み殺すという言葉は、「欠伸」の他にも「笑顔を噛み殺す」という使い方もできます。噛み殺すという言葉には、そもそも「歯を食いしばって口が開いてしまうことをこらえる」といった意味があります。この言葉と「欠伸」が合わさって「欠伸を噛み殺す」といった慣用句になるのです。

意味

噛み殺すという、言葉の意味からもわかるとおり、「欠伸を噛み殺す」とは「欠伸が出そうになるのを、我慢する様」を意味する慣用句です。
一般的には「退屈なことを我慢する」「失礼に当たらないよう配慮する」などのニュアンスで用いられます。以下、例文で使い方を確認しましょう。

・上司の話が長いため、私は【欠伸を噛み殺して】いた。
・長いミーティングの最中、不真面目だと思われてしまうので私は【欠伸を噛み殺した】

また以下のように「欠伸」と「噛み殺す」を切り離して使う場合でも、意味はとおります。

・昼下がりの面談中、出そうになる【欠伸】を私は必死で【噛み殺した】
・【欠伸】が出そうになったので、慌てて【噛み殺した】。

似た意味の言葉

「欠伸を噛み殺す」のように、退屈なことを悟られまいと我慢する姿に関連した語句は、他にもあります。「欠伸を噛み殺す」という慣用句を覚える際は、以下のような言葉も合わせて覚えることで、より豊富なボキャブラリーが身につくでしょう。

長口上(ながこうじょう)は欠伸の種

上の言葉は、長い話は人を退屈にさせてしまうので、簡潔に話すべきという意味のことわざです。「欠伸=退屈」という意味で使われています。

欠伸形(あくびのがた)

「欠伸」という単語を用いた熟語には「欠伸形」というものもあります。読み方は「あくびのがた」です。単語の「欠伸」と「形」を合わせた熟語のように感じますが、これは、ここまでにご紹介した「呼吸運動」に関連する意味とは、全く異なる意味をもちます。では一体どのような意味をもつ熟語なのでしょうか。

意味

欠伸形(あくびのがた)」は、50cmほどの竹に、長方形の穴を空け、生け口とした花器のことを指します。つまり、茶道で用いられる道具のひとつということです。

全体の形状が、人間があくびをしている姿に似ていることから、この名前がついたとされています。そういった由来から考えると、呼吸運動としての「欠伸」との繋がりもあるといえるでしょう。

欠伸形」は、茶道で用いられるとあって、普段はあまり目にすることのないものです。そのため、人間が「欠伸」をする姿は、このように道具の名前となることもあると覚えておきましょう。

「欠伸」の由来は「枕草子」から

では「欠伸」というのは、いつの時代からある言葉なのでしょうか?「欠伸」という単語の由来を知るには、平安時代までさかのぼります。

欠伸

平安時代、有名な古典文学のひとつである『枕草子』。そのなかに登場した動詞「欠ぶ」こそが「欠伸」の由来とされています。同書では以下のような一節に「欠ぶ」という単語が登場します。

ながやかにうつあく(欠)びて(訳:長々と欠伸をして)

残念ながら「欠び」の語源は、未だわかっていません。

しかし「欠伸」という単語が、平安時代の言葉を基に生まれたものであることはおわかりいただけたでしょう。

「欠伸」の使い方を例文でご紹介

「欠伸」という言葉の使い方がわからないという方は少ないでしょうが、念のためここでいくつか例文を紹介します。いずれもさまざまな小説から抜粋した一文ですので、参考にしてください。

欠伸

 

・膝の三毛猫は、彼女の膝を飛び下りると、毛並みの美しい背を高くして、快さそうに【欠伸】をした/『影』芥川龍之介

・その笑が、日南に居て、蜘蛛の巣の影になるから、鳥が嘴を開けたか、猫が【欠伸】をしたように、人間離れをして…/『茸の舞姫』泉鏡花

・五十分目には退屈を催し、一時間目には【欠伸】が出る/『現代日本の開化』夏目漱石

まとめ

「欠伸」の意味について解説しました。普段何気なく使っている単語でも、その意味や由来、慣用表現などを深く知ると、とても興味深いもののように感じませんか?

欠伸

「欠伸をしている姿を連想させる花器があるなんて知らなかった」という方も多いはず。

日常的に使っている言葉であっても、ときにはじっくりとその単語について考えてみることも面白いものですよ。

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